クエスターとは、スーパー戦隊シリーズ第30作『轟轟戦隊ボウケンジャー』に登場する敵組織の一つである。本記事では、前身である「アシュ」についても記述する。
曖昧さ回避
ナムコが1987年に販売したアーケードゲーム用ブロック崩しについては→クエスター(ナムコ)
概要
「アシュ(亜種)」とは、猿人が進化の過程で別系統を辿った人種のことである。劇中では犬科や猫科とのハーフが語られ、それが妖怪の伝承になったとも言われている。
人類との争いの末に敗れ、「百鬼界」という次元の狭間に追放されたが、ガイやヒョウガのように封印を免れたごくわずかの者が暗躍し、仲間を解き放つプレシャス「百鬼鏡」を探していた。倒された際に肉体を棄てる事で二度と元の大きさに戻らなくなるのと引き換えに巨大化する事も可能。寿命も人間より遥かに長く、劇中の描写から純血種は少なくとも1000年以上は生きると考えられる。
そのガイとレイもボウケンジャーに倒されるが、類稀な戦闘力を惜しんだ大神官ガジャは、2人にゴードムエンジンを埋め込み、サイボーグ化して復活させる。そして「探索者」を意味する「クエスター(Quester)」と名付けた。
ところが自軍の手駒にしようとしていたガジャの目論みに反し、2人は復活させてもらった恩義すら感じずガジャに反旗を翻して逃走、最強最悪の第4のネガティブシンジケートが誕生してしまった。
構成員は終始ガイとレイの2人だけだったが、個々の戦闘能力では、ネガティブ4組織の中で最強であり、ボウケンジャーも「最も戦いたくない相手」として危険視していた。
ただしその凶暴さと、人類を滅ぼそうという悪意は、ボウケンジャーの全力による討伐を招くことになり、4組織の中で唯一、『ボウケンジャー』本編で壊滅した組織となった。
アシュのモチーフはガオハンターや大連王など『動物がモチーフでかつ精霊的な存在である戦隊ロボ』がモデルであると推測される。この点では恐竜や動物をモチーフにしたジャリュウ一族とはうまく差別化出来ていると言える。
構成員
クエスター・ガイ
声:三宅健太
ガジャによってゴードムエンジンを体に埋め込まれ、強化再生されたアシュ。口調はいささか軽めだが性格は粗暴。高丘漢人を殺した張本人であり、映士にとっては父親の仇。
黒い体に緑色の模様を宿し、頭部の形状はライオンに近くなった。
プレシャス探索の前線に立ち、ボウケンジャーと闘う役割を担うことが多く、ボウケンジャーからも一番戦いたくないと言われている。
短剣にもなる2丁拳銃状の武器・グレイブラスターを使用。
モチーフは『五星戦隊ダイレンジャー』の大連王。
怒りの鬼神 ガイ
百鬼界への追放を免れていたアシュの一人。再びアシュの時代をもたらすべく、仲間たちが封じられた百鬼界へ通じるプレシャス「百鬼鏡」を探していた。体色は緑で唐獅子に似ている。
闘魂(たたかいだましい)という魂を持ち、初顔合わせながら闇のヤイバをも圧倒する戦闘力を見せ付けた。
固有武器はバズーカだが、肉弾戦が主体である。剛強な肉体と類まれなる闘争本能を誇り、その激しい闘争心と残忍さとともにあらゆる武器を的確に使いこなす。
名前の由来は数の単位・垓。
モチーフは『五星戦隊ダイレンジャー』の龍星王。
クエスター・レイ
声:鈴木千尋
ガイとともにガジャによってゴードムエンジンを体にうめ込まれ、強化再生されたアシュ。冷静で理知的な性格だが、人間を見下し憎悪している点ではガイと共通している。
黒い体に黄色の模様を宿し、頭部の形状はより虎に近いものになったが、アシュの時に見られた腹部の顔と爪は見当たらない。役割分担として主にメカニックを担当している。
長剣又はショットガンとして使える武器・グレイボンバーを使用。ズバーンですら破壊できなかったほどの強力な結界を張る、菜月を催眠術で操るなど、アシュとしての特殊能力も引き継がれている。同じくクエスターとなったガイとは良きパートナーとして信頼関係を築く。
モチーフは『五星戦隊ダイレンジャー』の牙大王。
大いなる獣 レイ
ガイとヒョウガの手より唯一百鬼鏡により百鬼界から解放されたアシュ。悪魔伝説の元になったと言われるほどの強者。体色は虎に酷似しており、腹部に獣の顔、腕には短い爪が付いている。
術魂(じゅつだましい)という魂を持ち、口から吐く霧で人間に幻覚を見せることができるなどの特殊能力を持つ。
名前の由来は数字の0。
モチーフは『五星戦隊ダイレンジャー』のウォンタイガー。
アシュ
ヒョウガ
声:浜田賢二
ガイとともに百鬼界への追放を免れていたアシュ。ガイを尊敬し、彼と仲間のために尽力する。体色は黒で豹に似ている。
雷魂(かみなりだましい)という魂を持ち、自在に稲妻を操ることができる。
モチーフは『五星戦隊ダイレンジャー』のダイムゲン。
ケイ
演:東山麻美
映士の母で、オウガとともに育った。アシュでは珍しく人間の姿をしており、争いを好まない。
名前の由来は数の単位・京。魂は不明。
演者は『電磁戦隊メガレンジャー』のメガピンク
オウガ
声:矢尾一樹
西の一族の長。体色は銀で狼に似ている。ケイとは幼馴染で、ガイやレイとも顔なじみ。
武器は巨大な斧。喰魂(しょくだましい)という魂を持ち、敵の攻撃を喰らって戦闘に転用したり傷を癒すために植物の生命力を吸収したり、相手の姿を盗んで虚像として戦わせる(「百鬼陽炎映し」)ことができる。
モチーフは『百獣戦隊ガオレンジャー』のガオハンターイビル。
クエスターロボ
ガイとレイが作り上げる巨大ロボット。詳細は当該記事を参照。
関連イラスト
関連タグ
ネガティブシンジケート-ゴードム文明・ジャリュウ一族・ダークシャドウ
地底冥府インフェルシア→ネガティブシンジケート→臨獣拳アクガタ(臨獣殿)