概要
『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』で初登場した敵キャラクター。
腹をすかせた雪男。雪山に住むといわれる未確認生物。臆病なためすぐに逃げ出す。
元ネタは主にヒマラヤ山脈に生息しているとされる未確認生物(UMA)【イエティ】。
海外版での名称も同じく「Yeti」。見た目もそのままメイン画像のイラスト通りである。
蒼月の十字架
HPは200。弱点は炎属性と石化属性。耐性は水(氷)属性。ドロップアイテムは無し。
本作では特殊な条件を満たさないと戦う事ができない隠しUMA(所謂レア敵)の1体として登場。
道中で入手可能な情報アイテム『UMAニュース』から得られる断片的なヒントを頼りにして、
その出現場所を推理して探し出し、そして倒さなければならないのだ。以下、その内容である。
- 「大スクープ!雪男発見か?」
『地図から消えた村』エリアで入手可能なUMAニュース1-1。キーワードは「雪」。
『地図から消えた村』『黒の礼拝堂』『呪縛の時計塔』『悪魔城最上階』の4エリアには、
屋外に出るフロアが存在しているが、雪男の居そうな雪が降っている場所が特に怪しいだろう。
- 「雪山に生息しているのか?人里に下りてきたところを目撃」
『妖魔迎賓館』エリアで入手可能なUMAニュース1-2。キーワードは「人里」。
雪が降っている人里となれば、かつて人が住んでいた『地図から消えた村』しか該当しない。
これで場所は絞り込めたが、後はエリアのどのフロアに出現するのか、頑張って探し回ろう。
- 「目撃者の証言によると食べ物を狙っていたらしい」
『地下冥府』エリアで入手可能なUMAニュース1-3。キーワードは「食べ物」。
食糧を求めて人里に下りて来ているのなら、コチラ側から誘い出す事はできないだろうか?
しかし悪魔城ドラキュラシリーズでは食べ物系の回復アイテムは確かに豊富に存在するのだが、
他のキャラクター、ましてやザコ敵に対してアイテムを渡す事はできない。何か他の方法が・・・?
・・・実は見つけるだけなら直ぐに終ったりする。それもまだゲームが始まって間もない頃に。
序盤のイベントを終えたら、そのままゲーム開始地点に戻り、そこの背景をよーく見ていると・・・
何やら黒い人型の生物が歩いているのが分かるだろう。そう、コイツが噂のイエティなのだ。
まさかスタート地点に出現するとは思わないだろうが、上記のヒントを見ると説明が付く。
人里に下りて来ているのだから、その村の入口に現れるのが自然の道理と言う訳だ・・・多分。
さて、後はイエティをコチラ側に誘き出すだけなのだが、それも勿論ソウルの能力を利用する。
何とも良い感じにピッタリな能力があったものである。そう、カレーの匂いで誘き出すのだ。
ちなみにカレーに気付いた時のリアクションは、某金属の歯車シリーズに登場する警備員みたく、
頭上に!マークを出した後、まるで嬉しそうに大ジャンプして来ると言うもの。ヒャッホーイ!
しかし注意しておきたい事が1つある。カレーを近くに設置すればイエティは確かに来るのだが、
イエティは1度でも攻撃を受けると直ぐに逃げだしてしまうため、カレーも例外ではないのだ。
カレーに接触する前に高攻撃力の武器で一撃必殺を狙わない限り、倒すのはなかなかに難しい・・・
また使用する能力の関係上、必ず『スケルトンボーイ』のソウルを装備しなければならないため、
他のバレットソウルの攻撃にも頼る事はできない(変更するとカレーも一緒に消えてしまうため)。
・・・え?一撃で倒す必要はないだろって?・・・うん、仰る通り。実は簡単に倒す方法があるのだ。
バレットタイプのソウルは使用できないが、ガーディアンタイプのソウルは使用できるため、
ここでもう1度弱点に注目してみよう。つまりは石化属性を持つ剣系の武器『ミリカンの石刀』や、
『狂乱の花園』エリアに出現する『カトブレパス』の能力「石化ブレスを吐く」を使用すれば、
出現した瞬間に固めてしまう事で、少ない攻撃力でも問題なく倒す事ができるようになるのだ。
イエティから得られるソウルの能力は「魔力を集めて白い塊を作る。転がすと大きくなる。」
雪玉を転がして敵にダメージを与える能力であり、継続消費MPは10。最大レベルは『1』。
雪玉を転がす程に威力と攻撃範囲を強化する事ができるのだが、実際の使い勝手は非常に悪い。
まず雪玉を大きくするためには地面を自分で転がす必要があるので、長い距離が必要になり、
更に移動中にしか攻撃判定がないため、止まっているとザコ敵は普通に通り抜けてしまう。
ソウルのドロップ率こそ高いが他にもっと良い能力が沢山あるため、使い時は無いに等しい・・・
闇の呪印
「心優しい獣人。その全身を包み込む毛皮と手足の肉球は驚くほどに柔らかい」。
なんと本作ではゴーレムや鎧兵などを初めとする格闘タイプのID(イノセントデビル)の1体として、
このイエティが(何故か)採用されており、しかも最終進化形の1つにまで抜擢されているのだ。
主人公のヘクターを手助けしてくれる味方キャラクターとして大いに活躍してくれるだろう。
「・・・なんでマグマード系(無機物)の悪魔がいきなり獣人に進化するんだよ!?」
と思うかもしれないが、悪魔精錬術とはそういうものなのでこの際ツッコミは野暮である。
初期形態のマグマードに剣系、または特殊系の武器から得られる進化クリスタルを40個与えると、
ゴーレム系統に派生進化するのだが、ここから特殊系のクリスタルのみを90個与え続けると・・・
四角い体付きに白と紫が調和したふさふさの体毛、垂れ下がった長い耳に4本の可愛いおヒゲ、
両肩から雪だるま印の茶色いバッグをかけて、腕にはブレスレットのように付けた魔力の結晶核、
目元が毛深くて常にメカクレになっているが、でっかいお口でずっとニコニコ笑っているなど、
なんとも愛嬌たっぷりのマスコット系IDが誕生するのだ。その印象は正に気は優しくて力持ち。
しかも召喚を解除して消える前に大きく手を振ってさよならまでしてくれる。なにこの子可愛い。
ちなみに設定資料集によると、大きさは2.3M(メートル)。また海外版での名称は「Iytei」である。
・・・従来の英語名とは何故か表記が異なっているのだが、おそらく誤訳ではないかと思われる。
尚、その見た目から勘繰られ易いのだが、この子は決して着ぐるみなどではない(あしからず)。
ヘクターのイエティ
たったの2段階成長させるだけで最終進化形(王冠付き)となる格闘タイプのイノセントデビル。
パワータイプのマグマードを純粋に強化しているため、攻撃方法は殴るなどの打撃技が基本。
また最終進化までに習得した特殊技も引き続き使用する事ができる。以下、その特殊技である。
- 「かたぐるま」
イエティが一定数の敵を倒すと習得する専用技。そしてイエティ作成最大の利点である。
使用するとヘクターがイエティの頭上に乗っかり、そのまま操作する事ができるようになる。
ただしイエティは足を一切動かさず、所謂ラジコン操作になるため操作には慣れが必要だろう。
その光景は遊園地などにありそうな動物型の遊具で遊んでいるようにも見えてかなりシュール。
「・・・それって肩車じゃなくない?」とか「やっぱり着ぐるみロボットなんじゃ・・・」とか、
色々とツッコミ所満載なのだが、そのふざけた見た目に反してこの技、超重要だったりするのだ。
イエティの「肩車」は初速こそ遅いし、小回りも全く利かないが、その最高速度はかなり速く、
多少の坂道だろうと物ともせずに駆け上がっていく位のパワーがある(流石に段差は無理だが)。
更に最高速度に達したイエティのダッシュは衝撃波を纏い、触れる物全てをなぎ倒す威力を誇る。
また『ジグルムントの森』には、この「かたぐるま」を使用しないと入れない部屋があり、
部屋の前に並んだ大量の像をまるでボーリング感覚でなぎ倒して行く光景は正に圧巻の一言。
その先には素材アイテムの他、アイテムドロップ率を上昇させるアクセサリ『レアリング』や、
椅子コレクションの1つ『木人の椅子』があるため、必ずイエティを1体は作成しておきたい。
(ちなみに肩車中でも扉に接触する瞬間に決定ボタンを押せば、そのまま扉に入る事ができる)
- 「雄叫び」
イエティが一定数の敵を倒すと習得する専用技。攻撃発動までに若干の猶予が必要だが、
前方円錐範囲に3回ヒットする衝撃波(麻痺効果付き)を放つ。ただし攻撃力は無いに等しい。
麻痺耐性の無いザコ敵に対しては非常に有効な範囲技であり、ハート消費量も8と少なめ。
- 「ヒッププレス」
ゴーレムが一定数の敵を倒すと習得する専用技。前方に小ジャンプして敵を押し潰す他、
着地した周囲に衝撃波(麻痺効果付き)を放つ。威力もそこそこ高く、発動も早くて扱い易い。
また地面にヒビが入ってる部分を破壊する事もできるため、探索用にも必須な特殊技である。
更に「ヒッププレス」は条件を満たすと「ヒッププレスLv2」に強化する事ができる。
レベルアップすれば威力と攻撃範囲が強化される事は勿論、落石攻撃が追加されるため、
空中のザコ敵にもある程度対抗できるようになる。しかし、そのレベルアップの条件とは、
チェインアタック(ヘクターが特定の攻撃をした後、IDが追撃を行う事)を100回成功させる事。
・・・この回数が地味に厄介であり、武器によってはチェインが発動する前に倒してしまう事も。
どうせイエティに進化させるつもりなら、特殊系の武器『スパイクシールド』などを製作して、
チェインの回数と特殊系の進化クリスタルを同時に稼ぐ方が効率的で良いかもしれない。
そのままでも十分強力な特殊技だが、出来る事なら頑張ってレベルアップさせてあげよう。
- 「怪力」
マグマードが特定のイベント後に習得する特殊技(イベント後は最初から基本技に加わる)。
道中にある重い扉を上げる事ができる他、腕を上げる動作中は敵を打ち上げる効果もある。
タイミング良く使えば、ザコ敵を天高く打ち上げてダウンを奪う事もできるが、かなり当て辛い。
- 「気合の波動」
マグマードが最初から習得している基本技。力を溜めてから、自身の周囲に衝撃波を放つ。
上記の「雄叫び」とはその威力と、低空のザコ敵にも有効な攻撃範囲で差別化は可能。
総括すると愛嬌たっぷりの見た目に加え、他の最終進化形態にも劣らない優秀な戦闘能力、
探索用の特殊技「怪力」「ヒッププレス」「かたぐるま」を1体で全て使用できる利便性など、
格闘タイプはイエティ1体で十分な位使い勝手が良い。是非、イエティを可愛がってあげよう。
アイザックのイエティ
ちなみにこのイエティ、ボス敵としても出現する。それもコチラと殆ど同じ性能持ちとして。
・・・何で戦うのかって?2回目に戦うアイザックが召喚してくるイノセントデビルの1体だから。
アイザック「同じ地獄の苦しみを味わい、絶望の中で死ね!」
ヘクター「相棒のアベルはどうしたアイザックよ。」
アイザックも同じ悪魔製錬士だし、使役するイノセントデビルが被る事は確かにあるだろうが、
1戦目に使用していた相棒のアベルことデビルタイプの最終進化形『ジ・エンド』を使わずに、
態々イエティを使用するとは・・・やっぱり可愛いは敵味方問わず共通なのだと実感できるね(多分)。
ちなみにヘクターのイエティは体毛が白いのだが、アイザックのイエティは逆に体毛が黒い。
尚、イノセントデビルはスティールアイテムを持っていないので、盗む心配をする必要は無い。
1体目に召喚する飛行タイプの『クリムゾン』を撃破すると、次にイエティを召喚してくる。
2戦目ではイノセントデビルを倒さない限り、アイザックにダメージが殆ど与えられないため、
必ずイエティも倒す必要があるのだが・・・上記の通り、その能力はコチラと殆ど同じ性能持ち。
高い攻撃力で殴ってくる他、ちゃんとチェインアタックによるボディプレス攻撃も行ってくるし、
「雄叫び」で麻痺状態にされてしまえば、アイザックとの同時攻撃を受けてしまい非常に危険。
そこで召喚後は麻痺効果を防ぐアクセサリ『レジストスタンの指輪』を必ず装備しておこう。
後は攻撃力は高いが素早さは遅いと、相手の動きが読み易いため、隙を見て攻撃し続ければ良い。
ちなみに3体目に召喚してくるのは格闘タイプの『羅刹』である。・・・タイプ重複してない?
一応、パワータイプとスピードタイプの違いはあるのだが、そこは長年の相棒を入れてやれよ・・・
(一応、やられた時は他のIDと同じく悔しがってくれるので平等に愛情を注いでいるのが分かる)
奪われた刻印
『蒼月の十字架』と同じ姿で久しぶりの再登場。今回は食べ物で誘き出す必要は無い。
HPは166。弱点は斬属性と炎属性。耐性は打属性と氷属性。ドロップアイテムは無し。
何気に石化属性が弱点では無くなったため、逃げ出す前に石化して倒す方法は使えない。
特に本作では、近づいただけで逃げ出してしまうようになったため、余計に倒し辛くなった。
出現場所は序盤のエリア『ティメオ山脈』のつり橋が上下に続く縦長の部屋。そこの中段辺り。
出現時期は割と早いのだが、やはり初見の段階では攻撃力が足りずに逃がしてしまうだろう。
『武器』系+炎属性の『イグニス』系の合成印術なら、高攻撃力かつ弱点も突けてオススメだ。
尚、近づく際は下側からゆっくり攻めた方が相手の行動を確認し易くなるため、覚えておこう。
ちなみに記者『マルセル』から受注できるクエスト『怪奇!雪男』の対象となっている。
他のUMA達とは違って直ぐに逃げ出してしまう相手なので、達成にはかなり根気が必要だろう。
ただし他のクエストとは違って、攻撃される心配は一切無いので、頑張って何度でも挑戦しよう。
また彼から受注できる最後のクエストだけあって報酬はお金12000G(ゴールド)とかなり高額。