踊り子(列車)
おどりこ
JR東日本が東京駅~伊豆急下田駅・修善寺駅間で運行する特急列車の愛称。川端康成の小説「伊豆の踊子」に由来する。
運行区間および運用
運行区間はJR東日本の東京駅から東海道本線・伊東線を経由し、さらにその先にある私鉄伊豆急行の伊豆急下田駅までであるが、臨時列車の一部には宇都宮線(東北本線)・常磐線・上野東京ラインを通り、大宮駅・我孫子駅を発着する列車も設定されている。
定期「踊り子」は3往復、加えて臨時で常磐線の我孫子駅発着が1往復存在する。また、定期の1往復が臨時で大宮発着(東京経由)になることもある。
また、定期列車のうち2往復は、東京寄りの5両を熱海駅で切り離している。切り離された後部5両は、丹那トンネルを越えてJR東海管内の三島駅を経由し伊豆箱根鉄道駿豆線の修善寺駅まで運転。駿豆線内では料金不要の快速列車扱い。
使用車両
定期列車のみ記載、臨時列車用については下記の「おもな派生列車」を参照。
現在
過去
- 183系 1981年から1985年まで使用。
- 251系 1990年から2020年までスーパービュー踊り子で使用。下記記事参照。
おもな派生列車
- スーパービュー踊り子:251系を使用。全車指定席。1990年4月28日運行開始。E261系サフィール踊り子に置き換えられる形で、2020年3月12日運行終了。
- サフィール踊り子:E261系を使用。全車グリーン指定席。食堂車「ヌードルバー」を連結。2020年3月13日運行開始。
- マリンエクスプレス踊り子(臨時):「成田エクスプレス(N'EX)」用のE259系を使用した全車指定席の列車。運転時には当該編成の前面に錨をモチーフにしたステッカーが貼り付けられた。2020年3月12日運行終了。ただし、乗車位置ステッカーは剥がされていない。
- リゾート踊り子(臨時):伊豆急行の2100系「リゾート21EX」および「アルファリゾート21」を使用。全車指定席。2016年5月を最後に運行終了となった。
- シーリゾート踊り子・フルール踊り子(休止):伊豆急行2100系「リゾート21」を使用。リゾート踊り子と違い自由席が設定されていた。現在は運転されていない。
- サロンエクスプレス踊り子(臨時):14系改造のジョイフルトレイン「サロンエクスプレス東京」(後の「ゆとり」)で運転された。全車グリーン車。牽引機はEF58、EF65など。運行終了。
今後
185系老朽化に伴い、2020年3月13日ダイヤ改正より、中央本線特急で使用していたE257系基本編成を転用改造した「E257系2000番台」への置き換えを開始。現在は伊豆急下田発着の一部列車のみだが、将来的に185系を全車置き換える予定。
修善寺発着列車については廃止になるのではないかとファンの間で噂が出たが、2019年8月発売の雑誌にて「踊り子号修善寺編成に、房総特急で使用していたE257系500番台を転用改造し使用する」旨が書かれ、11月の静岡新聞にも修善寺行き踊り子に新型車導入し185系を置き換える旨が記事にされた。
ただし、JR各社および伊豆箱根鉄道からは具体的な置き換え予定時期や運用等の発表はされていない。(2500番台4編成の転用改造についてのみは発表済み。)
2020年8月17日明朝より伊豆箱根鉄道駿豆線への乗り入れ試験を開始した。