意味
小説やマンガなどのストーリーが要の書籍のうち、およそ万人受けはしないと判断された書籍に対するある種の隠語。
概要
『クソゲーが出ないほうが喜ばしいが、ゲームが制作され続けそれに試行錯誤やドラマが伴い続けるかぎりクソゲーは出現し得る(大意)』とはクソゲーオブザイヤー界隈等の一つの真理として知られる…かどうかは分からんが、
登場してから約30年のゲームでさえこんな感じなのだから、人間が紙というアイテムを手に入れ、今から1000年以上前に編まれた『竹取物語』や『源氏物語』以来、それに物語…つまり個人の妄想を吹き込むことで無数に作られてきた小説やマンガなんてそんなの比じゃないくらい魔窟であるのは想像に難くはないであろう。
そんな、過去から現在まで綴られ続けてきた幾多の迷作・奇作・問題作に付せられる遠回しな栄冠(?)が『読む人を選ぶ』という言葉である。
『読む人を選ぶ』と評価される理由
- 全体の奇抜さや独特さがいきすぎている、もしくはほぼ無個性。
- 属性を盛り過ぎている、もしくはそれが極端(ハーレム/逆ハーレム、萌え、BL、エログロナンセンス ect)
- ストーリーや文章・設定が凝り過ぎている、もしくは破綻している(煩雑な伏線、ツッコミ所満載なご都合主義の連発 ect)
- キャラクターのクオリティやエピソードが凝り過ぎ、もしくは掘り下げが浅い。
- 途中から急激に作風やテーマが変わっている。
- エンタメ的な面白さよりも、政治思想や個人的な主義主張が優先されている。
- 作者の自意識やコンプレックスが過剰に滲み出てしまっている。(過剰な自己投影、キャラクターの言動が作者の代弁と化している ect)
- メディアミックスや二次創作の場合、原作クラッシャーや原作レイプ、キャラ崩壊になってしまったパターン
…といった具合から需要が少なからず狭まった内容であることが主な理由である。
平たく言えば、作品や作者と同じ感性や波長を持っていない限り理解や共感、感情移入が困難になっていることに集約される。
どうしてこうなった?
たいていの場合は、作者の実力が及ばなかったり、センスのズレ具合が原因。構成等に行き詰るかいろいろと拗らせた末に超展開や超理論に行きついてしまった場合も多い。つまり、身の丈にあった創作をしなかったか、最初から毒電波を受信していた場合に分けられる。
打ち切り等の際に、作者等が「私の力不足です」といったコメントを乗せるケースもある。
また、名状し難い大人の事情に振り回された末路であることも。
使用上の注意
隠語とはいえ、もはや使い古された言葉であるため乱用はお勧めしない。使う場合は、人間の感性は多様である=どんな作品にも一定のファンがいることに配慮すること。
関連タグ
人を選ぶ…語源
読者を選ぶ…表記揺れ