概要
九州地方を代表する工業都市で、造船業や鉄鋼業で栄えた歴史を持ち、本州と結ぶ海運の要所であった。
観光資源や自然に富み、門司港レトロ地区や、夜景で有名な皿倉山がある。
また、競馬、ボートレース、競輪が同じ市内で楽しめるギャンブルシティとしても有名(それぞれ小倉競馬場、若松競艇場、小倉競輪場)。
同じ県でも福岡市とは経済圏・文化圏が異なり、また下関市や中津市など、隣接する他県の都市との繋がりも深い。
歴史
江戸時代に城が築かれ城下町として栄えた小倉の他は、明治時代の産業政策で工業化したり筑豊炭田の積み出し港として建設されたのがその始まりと、比較的新しい都市。
1945年8月9日午前9時44分、3機のB-29が小倉上空を来襲したが雲やもやに覆われていて、1時間後そのまま通り過ぎていった。その30分後、長崎において世界で2度目の核兵器が実戦で使用された(時刻は諸説あり)。この時、雲に覆われていなかったら(前日の八幡への空襲によるものや煙幕なども含まれるとされる)甚大な被害を被っていたのは小倉市であり、また威力的に戸畑や八幡と言った洞海湾南側だけでなく、対岸の若松や下関にも被害が及んでいたとも言われている。
1963年2月10日、門司市・小倉市・戸畑市・八幡市・若松市の5市対等合併により発足した。その後政令指定都市に認定されたので、市町村コードは県庁所在地の福岡市より唯一先にある。
八幡製鉄所に象徴される北九州工業地帯を擁し、発足当時は全国7位、三大都市圏以外では最大の人口を有する大都市であった。
現在は福岡市に次ぐ九州第2の都市(政令指定都市にも認定)となっている。
経済の中核を担っていた鉄鋼業や造船業の衰退に伴い人口減少が深刻で、最盛期に比べ10万人以上も減少している。その一方で県庁所在地の福岡市は人口が急増しており、両者で格差が開きつつある。
その他
高度経済成長期は大気汚染が深刻で「日本一空の汚い街」として有名であったが、現在は環境都市として名が知れ渡っている。
小倉駅以北はJR九州ではなくJR西日本の山陽本線ならびに山陽新幹線が通っている。
平成になってからは映画産業が盛んでよくロケ地にも使用される。最近では『劇場版仮面ライダービルド Be_The_One』で3000人のエキストラを動員したロケを行った。