ゴブリン(遊戯王)
ごぶりん
概要
ファンタジー作品ではお馴染みの存在、「ゴブリン」をモチーフとしたカード群。
遊戯王関連の作品に登場するゴブリンは緑色の体色をしており、あまり目立つような角や牙などは生えておらず、服や鎧などを着込んでいる姿がイラストに描かれている場合が多い(スカゴブリンなどの例外もいる)。一応本来のゴブリンは「悪戯好きな妖精」といった存在だが、遊戯王でモンスターとして扱われるゴブリンは大概悪魔族や戦士族などに属している。
個々の力は強力とは言い難く、上級モンスターなども今のところ存在せず、効果なども言ってしまえば地味なものが多い。ある意味総じてゴブリンらしい特徴と言える。しかし、他のカードとのコンボで意外な活躍を見せたり、キングゴブリンやゴブリン突撃部隊などのように侮りがたいポテンシャルを秘めているカードも少なからず存在する。構築したデッキを見直してみると、意識したつもりは無くともなんだかんだで1枚くらい入っていたりすることもある。
2020年冬現在、「ゴブリン」をサポートするカードは皆無に近い。おねだりゴブリンのサーチ効果がほぼ唯一の例である。そんな状況であるためか、多くのデュエリストには「ゴブリン」は一つのカテゴリーとしては認識されておらず、大会などでゴブリンデッキが活躍したという実績もほとんど確認されていない。ただ、種類だけは非常に豊富であり、作ろうと思えばメインデッキのおよそ半数を別々の「ゴブリン」だけで埋め尽くせるくらいには数が揃っている。実力はお察しだが、ファンデッキとしてとりあえず構築するくらいならあまり苦労しない。
正直まだまだ力不足な点は否めないカテゴリーだが、今後専用サポートカードや上級モンスター、特殊召喚モンスターなどが増えてくれば、いずれは化けるかもしれない。
実際、ゴブリンと名のつくリンクモンスターは2019年に禁止カードとなっている。
ゴブリンと思しきモンスターはイラストの中ではとにかく頻繁に見かける。大概はやられ役なのだが、ごく稀に良い事があったりもしている。
原作・アニメ
遊戯王OCGストラクチャーズにおいて護武倫太郎が【ゴブリン】の使い手である。
所属カード一例
- 追い剥ぎゴブリン:いかにもガラの悪そうなゴブリン一匹が描かれた永続罠。相手プレイヤーに戦闘ダメージを与える度に相手の手札をランダムに1枚墓地に送る。手札が重要視されやすい遊戯王OCGにおいては厄介視されやすいカード。
- おねだりゴブリン:現在唯一の「ゴブリン」サポートカードとなっている効果モンスター。相手プレイヤーにダメージを与えると自分のデッキから「ゴブリン」カード1枚を手札に加える効果に代わる。しかし、なんとこの効果は相手側が待ったをかけることが可能。相手はおねだりゴブリンのコントローラーに手札を1枚渡すことでこのサーチ効果を無効化できる。
- キングゴブリン:基本的には攻守0だが、フィールド上の悪魔族モンスターの数に応じて爆発的にパワーアップするゴブリンの王。レベル1ながらもカテゴリー内では最強になり得る。デッキによっては切り札を任される場合もある数少ない実力派ゴブリンだが、安定性に欠けるのが弱点。
- ゴブリンゾンビ:アンデット化したゴブリン。見た目も効果も「ゴブリン」というより完全に「アンデット」になっている。地味に準制限カードになっていた時期がある。余談だがゾンビ化した追い剥ぎゴブリンもこのカードとよく似た効果である。
- ゴブリン突撃部隊:「ゴブリン」カード初のモンスターであり、多数の派生種が存在するゴブリン部隊の第一弾。レベル4にして攻撃力2300を誇る恐るべき突撃兵団。しかし攻撃後は守備表示になり、守備力0を晒してしまう弱点を抱えている。イラストの出演率はゴブリンどころか遊戯王OCGに登場する全モンスターの中でも随一。
- ゴブリンの秘薬:実はこのカードこそ遊戯王OCGの「ゴブリン」カード第一号。ただしゴブリンらしい要素は名前だけ。ライフポイントを600ポイント回復する通常魔法だが、現在では上位互換と言えるカードが幾らでも存在するため、余程の理由が無い限り出番は無い。
- スクラップ・ゴブリン:ガラクタで作られたゴブリン。「ゴブリン」の名前は持っているが、どちらかと言えば「スクラップ」カテゴリー所属である。一応「ゴブリン」として見ると獣戦士族である点は珍しい。