概要
ガロメの使用カード。
カードテキスト
通常魔法
(1):自分はデッキから1枚ドローする。
その後、相手は1000LP回復する。
解説
遊戯王OCGにおいては特に重要視されやすいドロー加速カード。その中でも比較的古参ながら今もなおデッキによっては採用されることがある息の長い通常魔法。
自分のデッキからカード1枚をドローする代わりに相手のライフポイントを1000回復させてしまうデメリットを持つ。
このカードが登場した頃、遊戯王OCGには制限カードはあれど禁止カードはまだ存在しなかった(ルール上の単語としては存在したが、「ルール上禁止指定を受けているカード」はまだ無かった)。すなわち強欲な壺や天使の施しなどもまだまだ現役であり、ドローできる枚数で劣る上に相手を有利にしかねないデメリットを抱えたこのカードは少々肩身が狭かった。しかし、あくまで上述のカードの優先度が高すぎただけで、そんな相手のアドバンテージよりも自分の欲しいカードを何が何でも手札に呼び込むためにこのカードも採用されるということは少なくなかった。特殊勝利デッキでは相手のライフポイントなどいくらあろうと然したる問題ではないため、ドロー加速用にガンガン投入された(封印されしエクゾディアを主とするデッキでは特に)。おかげでこのカードも一時期は制限カードに指定されていた。
その後、強欲な壺をはじめとしたドローエンジンは非常に厳しい規制を受けることになるが、元々デメリット持ちであったことが功を奏したか、このカードは制限強化されるどころかむしろ緩和される流れになり、現在日本では完全に制限を解除されている(海外ではあるデッキにてフル投入され、猛威を振るったために再び制限されることになった)。
前述の特殊勝利系デッキやデッキ破壊目的のデッキなど、相手のライフポイントをあまり気にしない戦術をメインとするデッキでは今でも採用される場合がある。また、電池メンやディノインフィニティなど多少のライフ回復をものともしない爆発力超特価型のパワーデッキでもたまに採用されている。シモッチによる副作用発動時ならメリットしかなく、場合によってはむしろ「主戦力」にすらなり得る。
その他、活路への希望、九十九スラッシュなどの自分より相手のライフポイントが多い分だけ効力が大きくなるカードに重点を置いたデッキでも採用の余地は十分にあるが、その場合は、1000という低くもなく高くもない数値が課題になることもある。
お注射天使リリー、光の護封壁といった、自分のライフポイントを大きく削る効果と汎用性のあるカードは幾つか存在するため、こちらを採用する場合は、タイムロスや自滅のリスクをあまり気にせず発動できる点やドローできる点で差別化を図ることになる。
イラスト・キャラクター
イラストには汚い笑みを浮かべながら小銭を足元に落とし、見るからに貧しそうな男にその金を拾わせるゴブリンが描かれている。見るからに成金のくせに拾わせているのは「小銭」なのが殊更悪趣味である。
しかし、そんな遊びをしていた罰が当たったのか、彼のその後の人生(?)は波乱万丈なものとなる。
- 突然のバブル・クラッシュ、さらに株や物価の大暴落に見舞われて一気に没落、かつて自分の行っていた「遊び」を他者から受けることで生活を送るほどの極貧にまで落ちぶれてしまう。
- 極貧生活に限界が来たのか、売られていた強欲な壺を店頭から盗み取る暴挙に出る。しかもこれに味を占めてしまったか、各所から度々盗難を繰り返すように。盗人ゴブリンもしくは強欲ゴブリンと呼ばれるまでに堕ちてしまう。しかし検問に引っかかりそうになったり、結局盗んでいた事がバレて罰則金を払う羽目になったりと、微妙に憎めないコミカルな部分も見せるようになっていく(ちなみに彼が手を出すのは決まって強欲な壺や強欲な瓶などのドローに関係する効果を持った「壺」である)。
- 罪を繰り返した結果、ついに王宮の牢獄にぶち込まれる。
- 反省したのか、闇の量産工場などで働くようになる。算盤をはじきながら真面目な顔でやりくりしているがまだまだ生活は厳しく、その場しのぎでごまかすことも。また、盗癖と「壺」への執念はまだ完治してはいないようで、工場内であるものを盗み見てしまい……。
- 芝刈りしている最中彼を狙っていたキラー・スネークを逆に利用して自らを見世物ゴブリンとして売り込み蛇使いとなって収入を得ようとするも、小道具として扱おうとしたキラー・スネークの反撃に遭い失敗(ステータス的には強欲ゴブリンはキラー・スネークには勝っているはずなのだが……)。
- 収入を得る為強欲で謙虚な壺を一点買いし、謙虚な壺の面だけを見せておねだりするも、壺の取っ手が取れてしまい、店主ゴブリンから強欲で貪欲な壺と無償交換してもらう。しかしその交換した壺の強欲な壺の面だけを見せて「強欲な壺」として売ろうとキャッチ・コピーをするも、後ろに居る店主ゴブリンはその詐欺行為を呆れた表情で見る他無かった……。
今後、彼はどんな方向へ進んでいくのか、注目である。
ちなみに彼が描かれているカードはほとんどが魔法や罠カードであり、モンスターとして登場したのは現在強欲ゴブリンとおねだりゴブリンだけである。
遊戯王ラッシュデュエル
通常魔法(LEGEND)
【条件】なし
【効果】自分は1枚ドローする。
その後、相手は1000LP回復する。
解説
こちらでは専用サポートが複数存在する。
デッキに一枚しか投入できないので安定感は不明だが。
遊戯王SEVENS
後藤ハントがRD版のこのカードを使用。
ナリキング・レックス
通常モンスター
星3/光属性/恐竜族/攻 700/守1000
【条件】相手の手札が0枚の場合に発動できる。
【効果】お互いは1枚ドローする。
この効果でお互いにドローした場合、
さらに自分は墓地の「成金ゴブリン」1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットできる。
成銀ゴブリン
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻1000/守1000
【条件】自分フィールドの表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】手札のモンスター(レベル6以下)1体を自分フィールドに表側表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力はターン終了時まで500アップする。
自分の墓地に「成金ゴブリン」がある場合、さらに相手に500ダメージを与える。
解説
ショーギ選手のようなイラストであり世界観的に「成金ゴブリン」とは無関係の人物と思われる。