2011年10月より、フジテレビ系列の「ノイタミナ」で放送中。
概要
『明治開化 安吾捕物帳』をはじめとする坂口安吾の複数の小説を再構成。
時代設定を明治から近未来に変更し、世界観や登場人物を大胆にアレンジ、オリジナルストーリーで描かれるミステリーアニメ。
水島精二監督のtwitterでのつぶやきが、フジテレビの山本幸治プロデューサーの目に留まったことから、企画がスタート。
山本の出したコンセプトは「バディ(相棒)もの」「社会派」だったという。
テレビシリーズのほか、本編の前日譚に当たる『UN-GO episode:0 因果論』が制作。
2011年11月19日より、TOHOシネマズにて、二週間のレイトショー限定で劇場上映される。
あらすじ
近未来。終戦を迎えたばかりの東京には、いまだあちこちに戦火の爪痕が残っている。
幾多の難事件を解決しているのは、膨大な情報量と優れた頭脳を持つメディア王・海勝麟六。
だが、その推理には裏があった。
とうに廃れた職業の"探偵"を名乗る結城新十郎と、摩訶不思議な能力を持つ相棒の因果は、真相を求めてひた走る。
たとえ世間に真相が知らされず、"敗戦探偵"と呼ばれようとも。
登場人物
主人公。自称"最後の名探偵"。
推理力、身体能力ともに優れており、連合調整部や警察からも一目置かれている。
さまざまな事件を解き明かしているが、海勝麟六がメディアを牛耳っているため、その成果は世間の知るところにはならない。
新十郎の助手。二つの姿を持つ人ならざる存在。
妖艶な美女に変身し、相手に一つだけ質問を答えさせる特殊能力を発揮することができる。
パンダを模したファッションを装っている。
戦後に復旧した情報インフラ・JJシステムの会長。
圧倒的な情報力と推理力を振るい、警察・検察からの情報分析顧問も任されている。
政財界にも広く顔が利くが、それゆえに癒着の疑惑がある。
海勝梨江 (声:山本希望)
麟六の娘。
おおらかで好奇心旺盛。麟六の抱えた事件を、新十郎の元に持ち込むことも。
検察庁連合調整部の検事。
警察庁警備局課長。
佐々駒守の開発したRAI(人工知能)。
ネットワーク上に自身のデータを分散させており、あらゆる電子機器に入り込むことができる。
新情報拡散防止法に違反するとしてRAIが摘発を受けたため、現存する最後のRAIとなった。
第3-4話の事件以降、新十郎らと行動をともにするようになる。少女型ボディ、またはパンダのぬいぐるみに入って活動する。
スタッフ
原案 : 坂口安吾
ストーリー・脚本 : 會川昇
アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督 : 稲留和美/矢崎優子/やぐちひろこ
美術デザイン : 宮本崇、脇威志
プロダクションデザイン - 宮本崇/石垣純哉/柳瀬敬之
美術監督 : 脇威志
色彩設計 : 中山しほ子
撮影監督 : 佐々木康太
編集 : 吉武将人
音響監督 : 三間雅文
音楽 : NARASAKI
チーフプロデューサー : 山本幸治
プロデューサー : 大薮芳広/小中大典/竹枝義典
アニメーション制作 : ボンズ
制作 : 「UN-GO」製作委員会(フジテレビジョン/東宝/ソニー・ミュージックエンタテインメント/電通/ボンズ)
主題歌
オープニングテーマ
「How to go」
作詞 - 内村友美、江口亮 / 作曲 - School Food Punishment、江口亮 / 編曲 - 江口亮 / 歌 - School Food Punishment
エンディングテーマ
「Fantasy」
作詞・作曲・歌 - LAMA
漫画
『UN-GO 敗戦探偵・結城新十郎』
ニュータイプエースVol.1から連載。
漫画 : 山田J太
原典 :「UN-GO」制作委員会
監修 : ボンズ・「UN-GO」製作委員会
『UN-GO episode0 因果論』
月刊ニュータイプ2011年10月号から連載。
ストーリー : 會川昇
画 : pako
作画協力 : 高河ゆん