声:山本希望
概要
本作のヒロイン。
劇中世界の情報網を牛耳るJJシステムの会長・海勝麟六の娘であり、箱入りのお嬢様。
3歳のときに母と死別して以来、父親一人に育てられた。もっとも、莫大な富と大勢の使用人のいる海勝家だけに苦労はしていないようだ。
主人公の結城新十郎に興味を持ちながら、新十郎が対立する父・麟六のことも慕っており、微妙な立ち位置に揺れる。
人物
おおらかかつズボラ、自由奔放でおてんば、そして天邪鬼な性格。
殺人事件の現場に居合わせた際には、外れはしたが自分で推理をしてみせたり、立ち入り禁止区域(歩行および車両の侵入を禁じる)へ馬に乗って入ったりと、自由な行動を起こす。
第3話以降、検察の情報顧問を任されている麟六の元から事件を持ち出し、新十郎のところに持ち込むようになる。
恵まれた育ちだけあって、奔放なだけではなく、礼儀は正しい。
正義感はあり、海勝麟六が"美しい結末"のために真相を捻じ曲げていることについては批判的である。
色恋には疎いようで、新十郎と因果(美女ver)が濃厚なキスを交わしている様子を見て、赤面と戸惑いを隠せないでいた。
劇中ではドレスをはじめ、さまざまなファッションを着こなす。ただし自室ではジャージ。
人間関係
『UN-GO episode:0 因果論』で、麟六が新十郎のデータを参照しているときに居合わせ、そこで初めて写真を見る。第一印象は「タイプじゃない」。その後、第1話での舞踏会で初対面したが、新十郎が開口早々、麟六の悪口を言ったため、印象は最悪だった。
しかし舞踏会での事件を経て、本当に正しいのが新十郎であったことを知ると、すぐに謝罪。それ以来、新十郎の元に事件を持ち込み、名推理に期待するようになる。新十郎が情念にとらわれて推理を外したときには一喝している。
3歳のころから父親に育てられているためか、父親のことは慕っている。性格の天邪鬼な部分から反発したりもするが、麟六にはいいように扱われている。
JJシステムの真相を知って以来、麟六が行う「推理」には批判的になるが、それでも家族としての愛情は持っており、新十郎が麟六の悪口を言うと怒る。
検察庁連合調整部の検事で、麟六に事件を持ち込む役目を持っているが、父に近づく若い女性ということで、いい印象を持っていない模様。虎山が麟六とともに真相の改竄を行っていることも、それに拍車をかけている。
原案
原案『明治開化 安吾捕物帳』では、『"舞踏会殺人事件"』に登場した加納五兵衛の娘"お梨江"に当たる(海勝麟六=勝海舟の娘ではない)。
奔放な性格は同様で、父親が持ってきた縁談を「オトトイおいで」とあしらったり、総理大臣のハゲ頭でマッチをすろうとしたりする。
『"舞踏会殺人事件"』以降の話にも、新十郎の元にたびたび顔を見せている描写がある。
特技は騎馬。