データ
- 身長:80cm~72.2m
- 体重:90g~2万3千トン
- 別名:大蛍(大螢)超獣
- 出身地:異次元
概要
第17話「怪談・ほたるヶ原の鬼女」に登場。
蛍と宇宙怪獣をヤプールが合成して誕生した超獣で、TACの新兵器「超獣粉砕ミサイルV7」の輸送妨害が目的。
日中は通常の蛍として、ほたるヶ原の近くに住んでいる少女・民子(演:野島ちかえ)に飼われているが、夜になると人を襲いその肉を一片も残らず食い尽くして白骨化させてしまう。
ほたるヶ原バイパスを午前2時に通る車を襲撃しながら機会をうかがっていた。
武器は頭部から放つ溶解液と先端にハサミ状の突起が付いた尻尾。蛍らしくここを発光させて攻撃することもできる。
尻尾の中、厳密に言うとお尻のところに民子と南夕子閉じ込めてAに変身させなくしたが、あと一歩というところで脱出され変身を許してしまう。
尻尾のハサミでウルトラマンエースの首を絞めて、発光攻撃でAを気絶させたりして善戦したが、TACのV7ミサイルが顔面に直撃して弱ってしまい、復活したAに後ろからメタリウム光線を受けて爆死した。
鬼女
- 身長:145cm
- 体重:45kg
- 別名:無し
- 出身地:ほたるヶ原
ほたるヶ原バイパスを調査する北斗星司と南夕子の前に現れた白装束に鬼の仮面をつけた女。
その正体は民子で、5年前の自動車事故で愛する母を失いそれ以来車を憎んでいたが、その気持ちをヤプールに利用されて変身させられた姿。
動きは非常に身軽で、建物の上に瞬時に飛び乗ることができる。
夕子を自宅に招き入れて幻覚を見せて殺そうとするが、北斗に見つかって逃走。追いかけてきた夕子に鬼面をたたき割られてもとの民子に戻った。
登場する場面や夕子に幻覚を見せて首を絞めるシーンは結構怖い。
派生作品
『ウルトラマン超闘士激伝』ではバッドバアロンやゼミストラーと共にヤプール軍団に量産化されていたが、闘士ウルトラセブンの新兵器「ホークウェポン」により全滅させられた。
余談
登場する『A』第17話は、脚本は上原正三、監督は真船禎、特技監督は高野宏一が担当した。真船と高野はブラックピジョンが登場する次話でもそれぞれ監督と特技監督を担当している。また、助監督を岡本精と川北紘一が担当した。
スーツアクターは図師勲が担当した。
鳴き声はアントラーの流用。ちなみにアントラーが登場する『ウルトラマン』第7話の特技監督は高野宏一である。
なおこのV7は、『A』第25話において、一般人の不良すら名前を聞いたことがある知名度であったものの、その後劇中に登場する機会がなかった。また後継機と思われるV9の存在が確認され、オリオン星人の標的となるも劇中登場しなかった。予算や機動力不足などが足を引っ張ったのだろうか?。
後続の細胞破壊ミサイルがヒッポリト星人に対して実績を上げられなかったり(携帯用の細胞破壊銃の方が活躍している)、アロー空対空ミサイルがジャンボキングに対して未使用だったり、細胞分解ミサイルにいたっては名ばかりのレーザー兵器なので、V7がTACのミサイル兵器で超獣に大ダメージを与えて実績を上げた最後のミサイル兵器だったりする。
当初、『ウルトラマンメビウス』第25話ではホタルンガを登場させて平家の落ち武者=怪談話にする予定だったが、シリアスな話が続いたためドラゴリーを登場させ、コメディ調の話に変更された。ちなみにドラゴリ―が登場する『A』第8話の脚本は上原正三が担当していた。