アネット=ファンティーヌ=ドミニク
あねっとふぁんてぃーぬどみにく
データ
概要
ファーガス神聖王国の貴族ドミニク男爵の姪で、王国騎士ギュスタヴの娘。フォドラ十傑のドミニクの紋章を宿す。一人称は「あたし」。
個人スキルにも表れているように、何につけても努力を続けないと気が済まない頑張り屋で、王都の魔道学院では優れた成績を収めて卒業している。
その頃からの親友である6歳年上のクラスメイトのメルセデスとは、互いに「メーチェ」「アン」と呼びあう間柄。
歌が好きで一人の時にはよく自作の歌を歌っているが、その歌詞はいずれも奇天烈で、級友たちからは難色を示されている。ぶっとんだ歌詞のため他人に聞かれるのは苦手。支援会話では、フェリクスからは突拍子もない歌詞にツッコミを入れられ、クロードには歌詞の真意を考察されてしまっている(実際には深い意味などない)。
この歌は数種類あるが、そのうちの1つ「どこどこどーん」は「一緒に料理」のBGMである「ハラペコ行進曲」。余談だが、彼女の中の人も即興の作詞作曲が特技とのこと。
甘い物と勉強が好き。快活で一生懸命である反面、頑張る余り空回る時も。かなりのドジで、彼女が何かを手伝ってくれたときは大抵地獄絵図のような結末を迎える。お皿を花瓶を割ってしまうのは言うまでもなく、群青色の煙が立ち込めるなど「一体何をしたらそんな状況になるんだ」ということまで起こる。
大修道院内に父親のギュスタヴがいるが複雑な事情があり、本人から距離を置かれている。
2部
5年後は髪を解いており、茶色と白を基調とした服装をしている。作中でも見た目の変化は大きい方で、ぐっと大人びた印象になる。
伯父が弱小軍にアネットを参加させるのを嫌がっているからか、金鹿ルートではスカウトしておかなければ生徒の中で唯一登場しない。
ちなみに休日の散策で、食事にアネットとメルセデスを同時に誘うと二人が仲良く喋る専用会話になるが、この二人の支援レベルがB(心のすれ違いから一時的に喧嘩してしまう展開)の時に誘うと更に専用の台詞に変わる。
本作の文章量・ボイス量の異常なまでの豊富さをさり気なく象徴する一幕である。
案の定ちょっといたたまれない雰囲気になるのだが、支援Bを解放したのが学校篇だった場合、支援Aに上げて仲直りさせられるのは5年経ってからになってしまう。早急に支援レベルをあげよう。
ただし、終章を周回して複数の後日談を見たい場合は、B止まりにしておくことを推奨する。
ユニット性能
斧術・理学・指揮が得意で、弓術・重装は苦手。
魔力と技の成長が高く、魔道士としての素養に長ける。
攻撃魔法は風系を主に習得する。射程3以上の魔法を覚えない難点があるが、ヴァルキュリアになるか理学Sまで鍛えれば黒魔法射程+1を取得できるため自己解決できる。
攻撃面に偏り過ぎなリシテアを少しバランス寄りに整えたような性能。
ただしそれでも防御面の成長は標準以下で、受け手には向いていない。
また、速さの伸びも今一つなため、追撃には注意する必要がある。
彼女の特筆すべき点は得意素質の「指揮」にある。
個人スキルが「力の応援」に相当し、成長させると「魔防の応援」、「速さの応援」、果てに「移動の応援」と、優秀な応援スキルを大量に習得する。
あと少し火力が欲しい、盗むためにもう少し速さが欲しい…という希望を叶える、縁の下の力持ちとしての活躍が期待できる。
ただし、応援ばかりだと経験値が入らず成長が遅くなるので注意。
強力な騎士団を配備しやすく、広範囲な魔法計略を早い段階で撃てるようになるのもメリット。
クラスは黒魔法系を履修していくのがベター。応援を活用する場合兵種マスターが遅くなりがちだが、最低でもメイジの「魔神の一撃」は習得しておきたい。
並行して白魔法を上げ、グレモリィを目指すと安定する。回復魔法のレパートリーは少ないが、リカバーはあるので最低限の仕事はこなせる。機動力を高めるために馬術を伸ばし、ダークナイトを目指すのもあり。
そのほか、彼女は自身の家系に伝わる英雄の遺産が斧であるために斧も得意なので、高い魔力を活かすためにボルトアクスを持たせるか戦技「魔斧」を用いるとよい。特にボルトアクスに関しては錬成することで射程が1-3に強化されるため、射程3の魔法を習得できないアネットの使い勝手を向上させることができる。
ただ、ボルトアクスを装備させる為には斧のレベルをBまで、魔斧を使うにはC+まで上げる必要がある点には留意しておこう。
また上述した英雄の遺産、『打ち砕くもの』も魔法武器なのでアネットとは相性がいい。これは技能を上げなくても使えるので気軽に振り回してみよう。
ただ、入手のための外伝が蒼月の章限定で、スカウトで加入させても入手できないことに注意。
(この名前の直接の元ネタはコーエー(当時)が過去に発売した作品から〔本作はコーエーテクモゲームスが開発にかかわっていることもあり、同作に登場したワードがこれ以外にもいくつか流用されている〕だが、それとは別にこれも該当すると思われる。つまりFEシリーズ的にはあれ。)
ステータス・習得魔法共に悪く言えば地味なタイプであり、発売当初はイラナイツ扱いされることも少なくなかったが、後から追加されたルナティックではその良く言えば堅実なスタイルが環境に噛み合っており、一転して再評価されることとなった。
もっとも、あくまで「思ったより十分使える」程度であり、それぞれの一線級ユニットにはやはり敵わない。ルナティック以外では応援も高命中魔法も出番がほとんどないため、評価が低いままである。
また、あれもこれもと欲張るとただの器用貧乏になってしまう。他のユニットの役割を考え、自身の部隊に何が足りないのかを把握した上で育成する必要がある、上級者向けのユニットといえるだろう。
※括弧内は支援レベルの上限
頑張り中毒 アネット
「魔法で一発♪ドカンと一発♪…はっ!もっ、もしかして、聞いてました!?」
属性 | 緑 |
---|---|
兵種 | 斧/歩行 |
武器 | 打ち砕くもの(専用) |
補助 | 攻撃速さの応援+ |
B | 守備魔防の大共謀3 |
C | 攻撃守備の大開放3 |
2020年3月6日から登場。ヒルダに続いて英雄の遺産を引っ提げており、最大の得意分野である魔法ではなく斧での登場となった。
通例通り第1部の姿だが、前述の通り原作では打ち砕くものが使えるのは第2部からなので、何気に原作では見られない状況である。
魔法武器ということでマムクートの錬成ブレスでお馴染み「守備と魔防の低い方を突く」効果、さらに「応援した相手が遠距離騎馬でなければ移動力を+1する」効果がついている。近接騎馬を応援すればFEH初の「移動力4」を生み出せる。
さらに応援をトリガーとする汎用スキルの大共謀まで持っており、原作の特性を再現した応援特化型英雄と言える。
遠距離騎馬に効かない点を加味しつつ、有効活用できる仲間を選びたい。
ステータスは攻撃が高く他は平均的。