「怖そうな奴が増えてたなぁ~...くぅ~、沁みるわぁ~」
データ
成分:哀しみ、涙あふれる瞳、閉じこもる甲冑、よせつけない鋼鉄、など
配合:トホホーク
特記事項:哀しいブリキの戦騎は、最期に心を得る
概要
哀しみを司る哀しみの戦騎。
水色の西洋甲冑の様な体とスペードを模した頭部、そして常に泣いている顔が特徴。
常に悲観的(ネガティブ)で、泣く時は必ず号泣。また「沁みるわぁ~」と呟くのが癖。その為レッドからは「泣き虫野郎」と呼ばれている。
反面部下に対してはかなり自信を持っており、また大事に扱っている。その部下の作戦行動は破壊や略奪の他「死別した相手の幻影を見せる」「両親を奪って子供に涙を流させる」等のえげつなく卑劣なものが多数を占める。
その言動からは予想がつかない程の力量の持ち主で、見た目どおりの頑強な鎧で相手の攻撃を物ともせずに、手斧型の武器・トホホークを振り回し力で相手を制するなどのパワーファイター(ただし攻撃する時も泣いている)。涙の数だけ強くなれるという歌詞を体現するかのようなキャラクターである。
収集家であり宝物の類に目がなく、かつてイアンの相棒であった御船士郎の命を奪い彼から奪った超古代の秘石を所持している。
なお、当時のアイガロンはマント(無敵マント)を羽織っており、後にそれを部下のデーボ・ドロンボスに譲っている。
同僚が名前に通貨の単位が含まれてる(ドゴルド(ドル)、キャンデリラ(リラ)、ラッキューロ(ユーロ))、エンドルフ(円・ドル))のに対し、彼だけは何故か水嵩の単位であるガロンが含まれている。
泣いてばかりではお金は貯まらないというのか、もしくは泣くと涙が溜まるというのか。
ブレイブ16ではダイゴの持つペンダントが自身の持っている秘石と同じであることを突き止めて、彼のペンダントを盗ろうとしたが仲間に阻まれ、更に士郎の形見の秘石はグリーンによって奪還されてしまう。
ブレイブ24で本来はドゴルドが司る「怒りの感情」を覚えるが、その力に振り回され自爆。しかし、土壇場でカオスに助け出された為、翌々週のブレイブ26で復活。
以降は何らかの要因で怒りを覚えると理性を失う代わりに戦闘力をアップさせる能力を手にする。その際には目の部分が黒くなって、そこから黒いタール状の涙を流し、声もくぐもった声に変わる。しかし暴走状態になった時の事は、本人も覚えていないらしい。
ちなみにブレイブ33で、キャンデリラに恋心をよせている事が明らかになった。またブレイブ45ではキャンデリラが人間側に寝返る事を危惧したカオスに殺されると言う事を知り、彼女を守ろうと決意し脱走した。
ブレイブ46ではデーボス軍から離れていたキャンデリラとラッキューロに危機を伝え、キョウリュウジャーに遭遇した時は、イアンの怒りを買うことを承知で「俺様のことはいい」と自らの犯した罪を自覚しながらも、キャンデリラ達を助けてくれと懇願するが、その直後にアイスロンドから衝撃の真実が明かされるのだった。
実はブレイブ24の自爆攻撃の時点で既に死亡していたのだが、甲冑があまりにも強固だったために大地の闇に行く事が出来ない状態であり、以降のアイガロンは魂が残ったままのカオスの魔力によって動くゾンビかキョンシーのような死者兵士の存在だったのだ。
その真実を聞かされたアイガロンは呆然とするも、アイスロンドの攻撃からキャンデリラを庇い、最後はイアンの手で鎧を破壊される事で魂は開放された。その後、彼の遺した重い悲しみが込められたトホホークは、イアンがアイスロンドを倒す力となった。
「お前の情け・・・沁みるわぁ・・・・・・」
キャラクターのモチーフは、トランプのスペードと「オズの魔法使い」の心の無いブリキの木こり。
余談
ブレイブ28にて出番が無かった代わりに、まさかの水島裕氏ご本人が登場。アイガロン自身は全く関係がないのだが、芸能事務所の社長役として出演している。
ちょうどこの時キャンデリラがアイドルデビューして濃ゆい「喜び」の感情を集めようと画策しており、アバンタイトルでは彼女の人間態と同じ場面で映っている。
さらにそこへラッキューロとエンドルフが、そのままの姿で出てきたので、このシーンだけ見るとさながら「デーボス軍がコントやってるんじゃないか?」と思える不思議な光景である。
ちなみに水島氏は、アクション俳優サモ・ハン・キンポーの吹き替えを担当したことでも有名であり、この社長の芝居の中にも、随所にサモ・ハンを意識した言動が盛り込まれていた。
関連タグ
ドクオ(表情が激似)
ギャン(シルエットが激似)
長老:4年後の1時間後の世界で水島氏が演じたキャラ
エレハン・キンポー:『獣拳戦隊ゲキレンジャー』で水島氏が演じたキャラ。こちらはモロにサモ・ハンがモチーフとなっている
ブリキの木こり:オズの魔法使いに登場するキャラの一人。 モチーフの一つ。