「シンケンジャーも1人では大した事無いな……フハハハハ!」
CV:楠見尚己
データ
【身長】一の目・202㎝→二の目・50.5m→三の目・不明
【体重】一の目・89㎏→二の目・22.3t→三の目・不明
概要
煙の様な、化け物武者の様な姿を持つアヤカシ。本編で登場する最後のアヤカシで、『煙羅煙羅』と言う妖怪の伝承のルーツとされている。
上記の姿をより詳細に説明すると、全体的に漆黒の鎧武者を思わせる外見だが、左半身に煙の意匠があり、更に良く見ると脇腹や股間辺りに鋭い歯を並べた口が存在するのが分かる。左肩に至っては大口を開けた龍の様だ。
左腕は立ち上る黒煙を司り、此処から不気味な触手や棘を煙の様に自在に繰り出して人間を襲うらしい。 また、攻撃手段として口からガスを吐く。
だが能力の真骨頂は、他の強者から受け取った力で自身を更に強化する事にあり、二の目の直後に「三の目」と言う龍を思わせる姿に変貌し、噴煙の中から襲い掛かる。
劇中での活躍
封印の文字を修得した真の志葉家当主である薫の登場に焦ったシタリから、自身の生命の半分を与えられ、この世に侵攻する。
街中で人々を襲い、駆け付けたゴールドと交戦するや口からのガスや上記のトゲを繰り出して攻撃し、更に触手を巻き付けた状態で建物に叩き付け、変身解除させる。
其処へ薫が変身するレッドを中心としたシンケンジャーが現れた為に迎え撃ち、ブルー達4人を左腕からの触手で攻撃するも、スーパーシンケンレッドとなった薫にスーパーシンケンマルで触手を切断された所へ、追撃としてシンケンマル四重の太刀を受け、怯んだ所へスーパーモウギュウバズーカの外道覆滅を受け倒される。
直後、二の目となって巨大化すると、 テンクウシンケンオーと激戦を繰り広げた末、必殺技を受け爆散。だが、これで終わらず、爆煙の中から龍の様な姿の三の目となって復活。
テンクウシンケンオーすら弾き飛ばし、更に全侍合体したサムライハオーを相手に善戦する程の強さを見せるが、最期はモヂカラ大弾円を喰らって爆散した。
余談
モチーフは煙と化け物武者。名前の由来は朧+締め。一般怪人としては最後と言う事で「締め」の存在と言う事なのだろう。
デザインを担当した篠原保氏は『百化繚乱[下之巻]』にて、「記念すべきアヤカシ第1号が鎧武者だった為、締めも鎧武者で決めた」とコメントしている。
現代の伝承に於いて、『煙羅煙羅』と言う妖怪は妖しい表情に見える棚引く煙の化け物らしいが、オボロジメの姿と攻撃に伴う激しい煙がそのルーツになったと思われる。
今回オボロジメに自身の命を与えた事で、シタリは翌年に上映されたスーパー戦隊VSシリーズ『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャーエピックon銀幕』にて突如現れたゴーカイジャーに為す術も無く倒され、二の目も発動出来ぬまま散る事となる。
声を演じた楠見氏は前作の『炎神戦隊ゴーオンジャー』でも害水機士ウズマキホーテ役の声を当てていた。
関連項目
エンラエンラ(カクレンジャー):『忍者戦隊カクレンジャー』に登場した大先輩。
妖怪エンラエンラ:『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に登場する後輩。
ギガンデス:人型の怪人が倒された後に怪獣となる様子はまさにこれを連想させる。脚本家も小林靖子繋がり。
スモーカー:『ONEPIECE』の登場人物で、こちらも似た様な技を使う。
本編最後の一般怪人
ケッテイバンキ←オボロジメ→ヒドラパーンヘッダーのロー・オ・ザー・リ