概要
ジョーカーがバトルファイトに勝利した時にモノリスやジョーカーの影から生み出される戦闘集団。
地球上の生命を滅ぼし、この世をリセットする役割を持つ。
アンデッドとは異なり不死ではなく(しかしアンデッドサーチャーには反応する)倒す事が可能だが、地球上の全ての生物を消去するまでは無限に出現し続ける。
頭部には10km四方の獲物の存在を感知する鋭敏な触角を持ち、獲物を発見すると一斉に襲い掛かる集団戦法を得意としている。
また、両腕に生えた長い爪の先には敵の動きを麻痺させる神経毒を有しており、更には背中の羽を開くことで飛行する事も可能。
基本的には野獣のように暴れまわって殺戮を行うだけの存在だが、最低限の知能は備わっているらしく、JACARANDAの店内にいた栗原天音を襲撃しようとしてジョーカーに止められた際には彼と共に大人しくその場を離れている。
ただし完全にジョーカーの制御下にある訳ではなく、劇中ではジョーカーが変身した仮面ライダーカリスとも戦っている。
出現する条件はあくまで「ジョーカーがバトルファイトに勝利した時」のみで、何らかの理由でバトルファイトが再開されたり、勝者となったジョーカーが封印される(=全てのアンデッドが封印されてバトルファイトが終了)と一斉に消滅する。
TV版では剣崎一真の捨て身の策でバトルファイトが継続扱いとなった事でモノリスと共に消滅。
劇場版では直接登場していないものの、ジョーカーが封印された事により消滅したものと思われる。
以降の出演
『仮面ライダーディケイド』
第22話『ディエンド指名手配』と第23話『エンド・オブ・ディエンド』に登場。
「ディエンドの世界」を統制する「エリア管理委員会」の戦闘集団「ローチ」の兵士で、リーダーのボスローチと共に反乱分子である仮面ライダー達と戦う。
『剣』のローチとは異なり、人語を発するなど上級アンデッドに並ぶレベルの高い知能を持つ。
また、人々がフォーティーンの定めたルールに従っているかを監視する役割も担っており、ルールを守らない者は洗脳を施す為にダークローチによって誘拐されてしまう。
最終的にはフォーティーンが倒されると共に消滅した事から「ディエンドの世界」のローチ達はフォーティーンが生み出していた模様。
『仮面ライダージオウ』
『剣』当時の回想で登場。
なお『ジオウ』作中ではイレギュラーな状況でバトルファイトの勝者が決定した為か、ダークローチの代わりに大量のジョーカーがモノリスから生み出されようとしていた。
この他、雑魚戦闘員として『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』など幾つかの作品に登場している。
アルビローチ
アルビノジョーカーが作り出す白いローチ。
ダークローチとは異なりアルビノジョーカーの意のままに操る事ができ、劇中では栗原天音を捕獲する為に障害となる仮面ライダー達を襲う。
体色が変化している以外は(戦闘スペックを含めて)ほぼダークローチと同一だが、知能はダークローチよりも上がっており、アンデッド語を話すことが出来る。
余談
ダークローチは設定上はジョーカーと同様、どの生物の祖でもないイレギュラーな存在なのだが、その外見はどう見てもゴキブリ。
実際、(アルビローチの)デザインモチーフはゴキブリの仲間のシロアリである他、ゲーム玩具の『ブレイバトラー』では後述のアルビローチと共にゴキブリアンデッドであることが明言されている。
ダークローチのスーツは劇場版用に制作されたアルビローチのスーツ6つを再塗装したもので、うち2つには背中の羽が開くギミックが搭載されている。
後に3体分が『仮面ライダーカブト』に登場するコレオプテラワームへと改造された。