灯油(おそ松さん)
とうゆ
真冬。
相変わらず茶の間でグータラしていた六つ子たち。
そんな時・・・。
※本作の公式サイトから引用
ストーリー (ネタバレ注意)
ある日の夜、松野家で6つ子達がくつろいでいた居間で突然ストーブのアラーム音が鳴る。同時に、中に入れていた灯油が切れてしまった事を確信した彼らの間では外が吹雪の中で誰が給油を誰が行うかを決める心理戦が始まった。
まず、おそ松・チョロ松・一松・トド松の4人は一昨日と昨日に灯油を入れたカラ松を睨み付けるが、当の本人は流石に3日連続で給油をしたくない本音と行き過ぎた愛ばかりでなくあえて突き放す事も必要という信念から頑なに譲る姿勢を見せなかった。その為、この行動を不快に思ったトド松から右手に熱湯をかけられる理不尽な目に遭うものの、その意思が変わる事は無かった。
彼の頑固な態度におそ松と一松の2人がイライラする中、何重もの分厚い布団にくるまってぐっすりと眠る十四松に気付いた5人は自動的に心理戦の対象外になろうとする彼の作戦にズル賢さを実感する。更に、今度はそれを真似した狸寝入り作戦で逃げ出す一松に対しておそ松が彼の鼻の穴に通した細いティッシュによる摩擦の自然発火で無理矢理起こそうとするが、それでも目覚めない彼の強さに感服した。
その後、一松の給油当番を諦めたおそ松に今度は尿意の追い打ちがかかった様子にこの瞬間が来るようにお茶汲みを担当していたトド松は思わずニヤリとする。ところが、どういう訳かトイレに行こうとする長男より末弟を行かせた方が早いという作戦で逆に彼が4人の兄達から足への暴力を喰らう羽目になった。
殺意に満ちた顔を露わにしたトド松は灯油を補給すると見せかけて窓を開け、吹雪で極寒の空気を入れる持久戦を仕掛ける。これは4人も流石に参ってしまいリベンジ成功と思われていたが、突然その戸が勝手に閉められてしまう。
一体何があったのかと5人の視線の先に居た十四松がまさか狸寝入りをする筈が無いという想像を抱きつつも、実際に今どうなっているのかとチョロ松から頼まれた一松がその様子を見に行く。ところが、彼は完全に充血した目を見開いた状態で起きている事が明らかになり5人は戦慄した。
そして、十四松は寒さで不機嫌な中灯油が切れている事を直接あっさりと言っただけでなく、自分自身は灯油を入れない代わりに温かいシチューを1人で飲み尽くした後に再び寝てしまう。更に、もう1度灯油切れを挙げた際にチョロ松を直接指名した事で彼が給油に行かなければならない空気になってしまった。
余談
- 今回のエピソードは1期21話Aパート『麻雀』同様に台詞の殆どがモノローグやテレパシーで話す場面が多い。
- 作中でカラ松が言った「愛は時に突き放す事も必要」というモノローグは、後にとあるエピソードの伏線となっている。
- 十四松が最後にチョロ松を指名した理由は本編で明かされていないが、ファンの間では作中で彼が寝ていた様子をチョロ松から「馬鹿なんだから寒いとかいう感覚は無いのかと思ってたよ」とモノローグで言われた仕返し及び因果応報ではないかと考えられている。(或いは単純にまだチョロ松だけ誰からも標的にされていなかったからかもしれないが)
- 2017年8月25日に発売された6つ子達それぞれのエピソードをまとめた『松セレクション』では一松編に今回のエピソードが収録された。