概要
任天堂各種ゲーム機内蔵の『似顔絵チャンネル』『Miiスタジオ』、そして『トモダチコレクション』などで作成できるゲームキャラクター。
顔のパーツなどを組み合わせて似顔絵を作成することができる。
作成したMiiは、対応するソフトにてプレイヤーとして使用することもできる。
改変の可能/不可能の設定もできるようになっており、不可能にすると他のユーザーはそのMiiの顔パーツをいじる事ができない。(スペシャルMiiにも該当する)
名前の由来は、英単語で自身を表す「me」と「Wii」を合わせたものだが、もともとは『トモダチコレクション』の前身にあたるゲームのために作られたもの。
そのため、『トモダチコレクション』にもMii作成機能があり、互いにデータのやり取りが可能。
のちにニンテンドー3DSとWiiUにも実装され、その際使用可能なパーツが増えたり、顔パーツの縦横比を変えることができるようになった。
そのため、3DS/WiiUのMiiはWii/DSに対して下位互換性を持つが、その逆は上位互換性を持たない。
3DS本体及びWiiUゲームパッドに搭載されているカメラを用いて自動で作ることもできるが、あまりきれいには作れない。
そのポンコツっぷりは、『アダムちゃん』という任天堂公式の動画にさえもネタにされてしまっている程。(アダムちゃんについては以下、関連記事を参照)
日本版と海外版上でのMiiやり取りについて
Miiに対してはシステム上、リージョンフリーである。具体的に解説すると本体(3DS、WiiU、その他対応任天堂ゲーム機)に搭載されるリージョンシステムによる読み込みという制限はない。その為、海外版の本体にて作成されたMiiのQRコード(公式のスペシャルMii含む)でも読み込め、スタジオ、トモコレ新生活にも保存可能。
ニンテンドースイッチでは
ニンテンドースイッチにも引き続き採用されており、ユーザープロフィールの画像にできたり対応ソフトでは使える。
同時期のオンラインサービスである[マイニンテンドー』でも、ユーザーのアイコンとしてMiiをブラウザ上から作成する事ができる。
MiiQRコード
3DS/WiiUからはMiiの配布用途としてQRコードの出力ができるようになった。これによりネット上での公開がやりやすくなっている。
公式で配布されたQRコードの特別なMiiには下半身が金色のものとなっているが、これは一部ソフトでは使えないMiiとなっている事がある。また、海外でも公式のスペシャルMiiもある。日本向けでの掲載はないが、海外のスペシャルMiiのQRコードも読み込める。海外での場合、一例として、カプコン公式(海外ユーザー向けに公開)からはバイオハザードシリーズの主要キャラのQRコードが配布された。
Miiに関する注意点
注意しないといけないのが『トモダチコレクション新生活』であるが、こちらで作成したMiiのQRコードはトモダチコレクション新生活専用となるのでMiiスタジオでは読み込めない。ちなみに、読み込めてもMiiスタジオでは使われないトモコレ新生活に使われる設定内容だけは保存されず、Miiが性別が男ならズボン、女はワンピースの姿になり、設定した色のみになり、それらのデータは消滅するので注意だ。
ちなみにMiiは本体に記録されるので、本体故障での消滅などの万が一の場合のバックアップ用途で出力するといった使い方もできる。ただし、バックアップが目的の場合、事前に自身で自作したMiiに対して可変(Miiの編集)の許可設定をしないと修理に伴う初期化がされた場合、使っていた本体から別人扱いにされる為、実質的に編集が出来なくなるケースが起きるので注意のこと。
なお、ニンテンドースイッチの場合は読み取るカメラが無い為、3DSやWiiUから引き継ぐ場合「amiibo」のオーナーとして登録したMiiをスイッチに読み込ませるしかない(読み込み&書き込みができるフィギュア型・あみぐるみ型が必要)。
ただし、Miiはamiiboに一つしか記録できないので時間的に手間がかかるのがネックだが。
アバターか?
Miiは他社ハードのアバターに相当するが、それらが「自分の分身(avatar)」以上の機能を持たないのに対して、Miiは自分や友達、芸能人など、様々な人に似せたMiiを作ることが想定されていた。従って、保存可能なMii数は100~3000と桁違いに多い。
ゲーム中で使われるシチュエーションも、自分の分身としてだけではなく、観客席にいたり街中の通行人であったり、マンションの住民であったり看板の顔であったりと様々なシチュエーションで登場する。
よって、アバターというよりは自分で作れるゲームキャラのようなノリで使用されている。
使えるタイトルによってはアクションで表情が変わるので作成する場合はなるべくニュートラルな表情で作るとよい。
利用制限
ゲーム中の様々なキャラクターとしてMiiは登場するが、友達のMiiが使われることを考慮し、敵キャラとしての登場には一定の自主規制が存在するようである。
例えば『WiiSports』及びWiiSupportsClubでは、CPU戦の相手は必ずソフト側で用意されたMiiであり、似顔絵チャンネルのMiiは対人戦でしか登場しない。
これは、「嫌いな人のMiiを作り、ボクシングのCPUにして叩きのめす」ようないじめに当たる遊び方を制限するためと見られ、スマブラXの時点で参戦見送り・スマブラ3DS/WiiUではオンライン対戦に制限がかけられていたのもこれが理由と思われる。つまり、いじめを正当化しているといった表現になってしまう事を防ぐのを前提にしたいじめ対策設計である。
後述のスマブラ4作目では、初めて「倒され役」のMiiである「謎のMii軍団」が登場するが、ゲームの性質上一瞬でふっとばされる上、フィギュアの説明文にもある通り全員笑顔になっているなど、痛々しくならないように表現的な面で配慮されている。
スマブラ参戦
2014年発売のシリーズ最新作『3DS/WiiU』にてMiiファイターとして参戦することが決定。
Miiスタジオで作ったMiiをファイターとして参戦させることができる。
次回作の大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALにも参戦している。
また同作では謎のザコ敵軍団役にも抜擢され、「謎のMii軍団」として本体に登録されたMiiが出現する。
これとは別に、原作でMiiが登場するステージの背景としても、本体に保存されたMiiがランダムに読み込まれて登場する。
- トモダチコレクション(3DS、SP)…マンションの住人
- すれちがい伝説(3DS、SP)…3DSに登録したプレイヤーMiiが王子の格好をして檻の中に囚われている。SPでは、王子役はSwitch本体に登録されているMiiの中からランダムに選ばれている。
- パイロットウイングス(WiiU、SP)…ロケットベルトで飛んでいる
- ウーフーアイランド(WiiU、SP)…スポーツを楽しんでいたり観客だったり
pixivにおいて
Pixiv内では、有名人や漫画やゲームのキャラクターなどをMiiで再現したスナップ画像が多くみられる。
緑髪やピンク髪など、ヘアカラーの対応していないアニメ・ゲームキャラに対しては作成が困難であったが、「トモダチコレクション新生活」では“毛染めスプレー”を使うことで、(そのゲームのみだが)再現度を高められるようになっている。
ただし“お風呂セット”を使用したり、編集で髪の色を変えると解除されるので注意しよう。
これを受けたのかMiitopia(3DS版、Switch版)においては、デフォルトで“毛染めスプレー”と同様の髪色に加えて多彩な目の色も設定できるようになった。
後に「Nintendo Switch」と「My Nintendo」のMii作成機能で肌と髪の色、眼鏡が増え、更に目の色も増えた為、更に再現度が高まった。それにより、Miitomoでもその新機能が加わる。
関連タグ
対応するゲーム機のタグ
Wii WiiU ニンテンドースイッチ ニンテンドーDS ニンテンドー3DS
対応するソフトのタグ
WiiSportsClub WiiSports トモダチコレクション トモダチコレクション新生活 Miitopia すれちがいMii広場 スマブラ3DS/WiiU 大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
その他関連タグ
特別なスペシャルMii
任天堂
その他
カプコン
以下は海外にてカプコンが配布したMiiになる。