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ベルトーチカ・チルドレンの編集履歴

2021-05-05 12:10:20 バージョン

ベルトーチカ・チルドレン

べるとーちかちるどれん

「機動戦士ガンダム逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」とは、劇場版「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の脚本第一稿を基にした小説作品。

「ぼくにはベルトーチカとお腹の赤ちゃんがいる。これは絶対的な力だ」


概要

正式タイトルは「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」。著者は同作の総監督を務めた富野由悠季


機動戦士ガンダム逆襲のシャア』のシナリオ初期稿をベースに執筆された小説作品。

1988年に角川書店(現KADOKAWA)より全1巻で発行された。

後に漫画化され、2014年6月より月刊ガンダムエース誌上にてコミカライズされた。

漫画版の作画はさびしうろあき柳瀬敬之が担当。単行本は全7巻。


ストーリーの大筋は劇場版とほぼ同じ(この段階でストーリーが完成していると言っても過言ではない)であるが、一部の登場するモビルスーツやキャラクター、物語の細部の展開などは劇場版と大きく異なり、初期のシナリオに沿った物が採用されている。劇場版のパラレルワールド作品となっている。


特にタイトルにもあるベルトーチカ・イルマが登場する事と、ナイチンゲールやサイコ・ギラ・ドーガ(サイコ・ドーガ)等のMS、ハサウェイ・ノアアムロ・レイを助けようとしてクェス・パラヤを誤って殺害してしまう事が劇場版との大きな違いとして挙げられ、本作が「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」の前作であることがより明確に伝わる内容となっている。


本作に登場するモビルスーツの一部は、小説の8・9P口絵で出渕裕によって大幅にアレンジがされており、劇場版とは異なる小説版νガンダムとして登場する。ラー・カイラムからエネルギーの供給を受けたハイパー・メガ・バズーカ・ランチャーを使ってアクシズを狙撃するシーンなど、原作にない要素がある。

・同様にサザビーの代わりに、それとは大きく離れたシルエットのナイチンゲールが登場し、こちらも人気を博している。(小説口絵のカラーイラストではサザビーと同じデザインも掲載されている)

・劇場版のヤクト・ドーガの代わりに、サイコ・ドーガも登場する。これはCCA-MSVにも同名のサイコ・ドーガが存在し、それと混同を避けるためか、一部書籍ではサイコ・ギラ・ドーガと記されることもある。

サイコ・ギラ・ドーガ


続編

ブライト・ノアの息子ハサウェイ・ノアが主人公として描かれた小説、「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」は本作の続編と位置づけられている。

著者は同じく富野由悠季。1989年から1990年にかけて発行された。


2020年にガンダムエースで漫画版「閃光のハサウェイ」が連載開始された。作者は漫画版ベルトーチカ・チルドレン同様、さびしうろあきであり、漫画版ベルトーチカ・チルドレンの続編としてコミカライズされている。


執筆の経緯

劇場用シナリオが第一稿として提出され『ガンダム映画化委員会』とも言うべきインベスターの審査にかけられた時に「映画で、アムロの結婚した姿は見たくないなー」 「このシナリオのテーマはモビルスーツ否定であり玩具が売れる事で厚い市場を形成している基盤を作品その物が否定するのはどうなのか?」という各種の意見と批判を受けて改訂が行われ、現在知られる「逆襲のシャア」のシナリオに改められている。


余談

・逆襲のシャアのノベライズは本作の他、同じく富野氏による「徳間版/逆襲のシャア

があるが、こちらの作中描写は劇場公開された映画のそれにだいたい準じており、また作品の前日談も描かれている。同作の中巻ではベルトーチカとアムロはグリプス戦役後に、アムロのマザー・コンプレックスが原因で別れている事が語られている。

・口絵のアレンジ版νガンダムは、後にホビー・ジャパンのスクラッチ企画などで独立した別機体として存在を確立していくことになりHi-νガンダムと呼ばれ、プラモデルや各種ゲームに登場するほどの人気を誇っている。


登場人物

→ほぼ劇場版と一致するものの、

一部のキャラは名前や容姿が異なる。


  • ベルトーチカチルドレンのみ登場

・ベルトーチカ・イルマ

・メスタ・メスア(映画のナナイに相当)

・グラーブ・ガス (映画のギュネイに相当)


劇場版との差異

  • アムロとベルトーチカが順調に交際を進めており、同棲中。懐妊までしている(副題である「ベルトーチカチルドレン」はベルトーチカのお腹の子とラストシーンで出てくる地球にいる子供たちを指している事から複数形であるらしい)。
  • チェーン・アギが登場しない(元々ベルトーチカの役割だったものを劇場版にするにあたって彼女が引き継いだ為)。
  • ナナイとギュネイは原案そのままの名前で登場する為、劇中の名前が違う(人物そのものは同一であり、ただ名前が違うだけ)。例(本作→劇場版):メスタ・メスア→ナナイ・ミゲル、グラーブ・ガス→ギュネイ・ガス
  • ブライト・ノアは劇場版と異なり髭を生やしている。
  • 登場するMSが一部別の機体に置き換わっている。 サザビー→ナイチン・ゲール、ヤクト・ドーガ(ギュネイ機)→サイコ・ドーガ、ヤクト・ドーガ(クェス機)登場せず→α・アジール。
  • アムロがフォン・ブラウン工場にνガンダムを取りに行かず、CG補正が付いたままのジェガンに搭乗してレズン部隊を迎え撃つ
  • 代わりにベルトーチカがνガンダムをロンド・ベルに持ってくるが、サイコミュのみで、サイコフレームは想定外のものである。(映画では建造作業中に急遽AE社が組み込んだ)
  • シャアがアムロにサイコフレームを渡す方法が違う。5thルナに意図的にサイコ・ギラ・ドーガを残置し、ロンド・ベルに鹵獲させる。(映画ではAEを経由してサイコフレームの情報をリークする)
  • サイコ・フレームは鹵獲したサイコ・ドーガの物を切り離し、νガンダムのコックピットフレームに貼り付けて「物理的に」移植する
  • ラー・カイラムにケーブルを接続して使用するハイパー・メガ・バズーカ・ランチャーなる武器が登場する
  • α・アジールの巨躯でνガンダムごとアムロを押し潰そうとしたクェスが、ハサウェイが発射したビーム・ライフルがたまたまコクピットに直撃した事により戦死。
  • クライマックスシーンでアクシズが逸れた理由がシャアとアムロの近くにあったサイコ・フレームの共振+ベルトーチカのお腹の中の子供の力のおかげ。
  • チェーンと違い、ベルトーチカはグラーブ(ギュネイ)撃破後生還している。

などが挙げられる。


もしもベルトーチカが無事出産していたとしたら。お腹の子供は「閃光のハサウェイ」の時点で約11歳前後になっているはずだが、本作のラストシーンで力を使い果たしたような記述と閃光のハサウェイに登場していないのでベルトーチカ母子の行方は未だ不明である。

またアムロと別れた後の歴史のベルトーチカは、劇場版「逆襲のシャア」の物語から続く「機動戦士ガンダムUC」には再登場を果たしている(詳細はベルトーチカ・イルマの項にて)。


関連イラスト

胚乳ナイチンゲール

ベルチルベルトーチカ(ベルトーチカ・チルドレンより)


関連項目

機動戦士ガンダム逆襲のシャア 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

 アムロ・レイ ベルトーチカ・イルマ シャア・アズナブル ハサウェイ・ノア 富野由悠季  Hi-νガンダム 小説版νガンダム ナイチンゲール サイコ・ギラ・ドーガ

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