概要
CV大塚明夫
『スポーン』とは、1992年にアメリカの「イメージ・コミック社」から出版された、トッド・マクファーレン原作の漫画作品と同作品の主人公のことである。世界120カ国で約1億3000万部以上出版されている。
トッドの独特なキャラクター造形が遺憾なく発揮されており、奇抜でなおかつ格好いいキャラクター達は絶大な人気を集めている。
タイトル継続中。2018年11月現在、通算290話越え・・・あれ、以前に100話で終わらせるってマクファーレンは言ってたような・・・。
アニメや実写など映像化のメディアにおいて…
1997年にはアニメ化され、日本においてはカートゥーン ネットワークにて『SPAWN スポーン The Animated Series』というタイトルで放映された。
その同年、元格闘家のマイケル・ジェイ・ホワイトの主演で実写映画化もされている。
また、マクファーレン自らが監督した新作映画が、ジェイミー・フォックス主演で2019年に公開予定で今度はR指定作品になるとのこと、だったが続報は無い…。
ストーリー
優秀なCIA工作員であったアル・シモンズは、魔界第8階層の支配者マレボルギアの目に止まり暗殺された。魔界に送り込まれたアルは最愛の妻ワンダと再会するためにマレボルギアと契約を交わし、魔
界の軍団構成員”ヘルスポーン”となり、再び現世に飛ばされるのであった。
アルにとっては驚きと悲しみの連続。
スポーンのコスチュームを脱いだ醜く焼けただれた顔と体。
スポーンの能力の一つである魔法を使ってみたものの自分の思う姿に変身できずじまい。
そして、現世はすでに彼の死後五年を経過。
妻であったワンダは親友テリーと再婚してしまっていたのであった・・・
登場人物
アル・シモンズ
本作の主人公、元々優秀な兵士ゆえ重火器といった武器の使い方には詳しい。
悪魔マレボルキアにその魂を見出され、地獄の先兵「ヘルスポーン」として現世に蘇る。
妻はかっての親友と再婚し幸せな家庭を築いていた。
彼に残された目的は自分を地獄に落とした元上司ジェイソンへの復讐である。
バットマンと対戦した経験もある。
前述の通り素肌は醜く焼けただれており、代わりに「ネクロプラズミックアーマー」と言う寄生生物がコスチュームに変身することで全身を覆い隠している。風もないのにマントがうねうね揺らめくのはこの為。この変形自在のコスチュームはスポーンの武器でもあり、刃の付いた鎖に変身させるのは十八番。
またマレボルキアから貸し与えられた魔力、緑色のネクロプラズムを用いた魔法の行使も999回に限り認められているが、彼が全てを使い切った時その魂は永遠に地獄に隷属される……と言う設定だったが、途中からカウント描写が無くなり、更にマレボルキアを倒して以降は正式に無限に使えるようになった。
バイオレーター
地獄の悪魔。歴代ヘルスポーンを監視し導く役として現世に派遣されているが、地獄生まれの生粋の悪魔として『人間あがりであるヘルスポーンの世話役』という立場に対しては不満を持っており、事あるごとに邪魔をする。
大きな角とひょろ長い身体と手足を持ち、口から吐く地獄の炎は単なる火炎放射を凌駕する凄まじい破壊力を持つ。その造形は中世の民話などに出てくるドラゴンのモデルである。普段は小太りのピエロの姿に化け、下水道に潜み暗躍している。
1巻だけではあるが彼を主人公としたサイドストーリーも創刊された。ストーリーはなんとあのアラン・ムーア。アル・シモンズへの嫌がらせが過ぎてマレボルキアから悪魔の能力を取り上げられてしまい、能力を使えなくなったバイオレーターの元に四人の異母兄弟『フレビアック家』が復讐に来るが、最終的に人間の殺し屋である「アドマニッシャー(訓戒者)」がフレビアックを地獄に追い返すという内容である。
アンジェラ
その名とおり天界の天使(エンジェルの別読み)。
ヘル・スポーンの狩人ゆえアル・シモンズに狙いを定めていたもの失敗に終わる。
女性ゆえに彼に恋したこともある。今現在は大人の事情ゆえに本作の登場を許されていない。
背が高くてビキニコスチュームがエロい三十路手前っぽいオバさん…じゃなくてお姉さんであり1996年の東京おもちゃショーにおいてマクファーレントイズの日本総発売元のレッズ(現在は倒産)が宣伝したコスプレイヤーが本人のコスプレを披露し、衣装の制作スタッフはJAP工房であることもありマクファーレン側のスタッフたちも感銘を受けたという。
チャペル
『アル・シモンズを殺した男』といえばお分かり頂けるか?
上司の命令で任務中の事故と見せてかけて彼を暗殺した。
原作アメコミでは黒人男性、アルの友人であった。
映画版では都合により女暗殺者ジェシカ・プリーストに変更された。
余談
- 日本でも作者のマクファーレンが起ち上げたマクファーレントイズが手掛けたフィギュアシリーズが人気を博し、一時大ブームを呼んだ。
- マンガ家所十三によるオリジナルストーリーも展開された。(メディアワークスより)アル・シモンズとは別の経緯でスポーンになった男の物語だが人気低迷ゆえ連載中断となった。
- 上述した「チャペル」なるキャラの「映画版の都合」であるが「チャペル」の考案者はトッドの友人作家によるもの。「チャペル」を使用する権利は主に友人作家にあるため、トッドは急遽新たにジェシカを制作した。
- 第10話『CROSSING OVER』なるエピソードがある。アンジェラとの対戦後ふとしたことで別の異世界の飛ばされてしまったスポーンが見た物は・・・? ⇒ 封印作品
- 登場人物のアンジェラであるが今現在(2015)、どういう経緯かわからないがMARVELコミックに登場。(原作アメコミ版『エイジオブウルトロン』ラストシーン参照)
大人の事情ゆえに移籍することになりました!?設定はマイティ・ソーの妹として活躍とのこと。
- 原作者のマクファーレンは1990年代はなんとMARVELコミック社のアーティストとして在籍していた!さらにその時の担当作品は『スパイダーマン』!しかしながらそのせいで創刊当初のスポーンは「スパイダーマンとバットマンを足して2で割ったキャラクター」と批評を受けていた。
- ちなみに最近の展開(2016~)は原作者自ら手掛けた限定表紙絵(ジャケット絵)はスパイダーマンのポーズや関連作品を連想させてくれるパロディをやってくれてる。
関連タグ
カリオストロ - 作中にて同名人物が登場。
ベノム/スパイダーマン - 実は原作者が一時作画に関わっていたMARVEL作品
カーネイジ - 「スポーン」作中に登場するシリアルキラー達のモデル