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マザー・ミランダの編集履歴

2021-05-19 22:37:52 バージョン

マザー・ミランダ

まざーみらんだ

ホラーゲーム『バイオハザードヴィレッジ』の登場人物。

CV:木下紗華(日本語ボイス)


概要

本作の舞台である東欧のとある村を治めている統治者。村の教祖的な存在で、村人の信仰の対象となっており、村内の至る所に彼女の肖像画が確認できる。


顔にはカラスをモチーフにした仮面を被り、頭の後ろには目玉のような装飾が施された光背が付いている。カラスの羽毛のような黒いローブを身に纏っているように見えるが、実際は背中から生えた4対8枚の黒い翼で全身を覆っている。

また、胸の中央には胎児のような謎のシンボルが描かれている。


村を支配する四貴族を従えており、彼らからは「お母様」「母」と呼ばれている。

上述したように村人の信仰を集めているが、一方でイーサンの目の前で村人を笑いながら殺害するなど、冷酷かつ残虐な性格の持ち主。


何らかの目的でイーサンの娘であるローズを狙っているようだが……。


関連タグ

バイオハザードヴィレッジ


オズムンド・サドラー:『4』の登場人物。こちらも村の支配者・信仰の対象として君臨する敵勢力の首領。

マザー・グラシア:シリーズにおける「マザー」繋がり。こちらも閉鎖的な地で教祖的な存在となっているが、悪人ではない。































以下、ネタバレ注意





































 


センシティブな作品


彼女の正体は、擬態能力を持ったB.O.W.であり、本作の黒幕にしてラスボス

実はミランダは100年以上前から生き続けている人物であり、前作の事件の原因であるE型特異菌の原種「菌根」によって作り出した寄生体「カドゥ」の力で今日まで生き延び、不老不死の研究を行っていた。

また、カドゥの力によって擬態能力を得ており、これにより自由自在に自身の姿を変えることが可能になった。


彼女の目的は、100年以上前にスペイン風邪で亡くなった娘のエヴァを蘇らせることである。娘を失った悲しみから死に場所を求めていた最中に偶然にも菌根を発見し、特異菌の齎す力に希望を見出したミランダは、特異菌に適応したイーサンとミアを両親に持つローズに目を付け、エヴァを蘇らせる為の「器」にしようと企んだ。


菌根にはエヴァを含めた死んだ村人や、特異菌によって分解・吸収された人間の記憶が蓄積されており、ミランダが特異菌に感染したと同時に、菌根に取り込まれた記憶を得たようである。上記の「器」とは、菌根の中のエヴァの記憶を移植する為の最適な肉体を指している。

ローズの発見以前からエヴァの器となりうる人間を探し出すため、村人たちを被験者とした人体実験を繰り返し行っており、村の各地に現れる殆どのクリーチャーはミランダの狂気の実験の産物である。スタッフロールでの描写から、過去にカドゥをスペイン風邪の特効薬と偽って村人に投与し、スペイン風邪を治した事で村人達から信頼と信仰を集めていた模様。同時に、村人を利用した実験をしやすくするために、特異菌による認識操作によって村人達を自分を崇拝するように仕向けていた。


ミランダが従えている四貴族の正体も彼女の実験の被験者であり、彼らを自身の養子としているものの、実際は彼らに対しては愛情といった感情は全く抱いておらず、他の村人と同様の実験体程度にしか思っていない。四貴族の地位も、実験体の中で比較的優れた部分があったという理由だけで与えたものである。

また、カドゥとの適合率は高く肉体の変化・特殊能力の会得などの結果が出たが、いずれもエヴァの器としては不適であり、ミランダにとっては実験の失敗作に過ぎなかった。

四貴族も内心ミランダの行動を疑問視・背信したり、目的の為に見捨てられることを恐れている様子が資料などから窺える。なお、密かに自身に反抗しているハイゼンベルクの本心には気付いている。


ミランダの手帳には、前作のラスボスであるエヴリンは、研究協力したいという組織=コネクションに特異菌とエヴァの胚を提供したことで誕生したという事実が記されており、エヴリンはミランダの娘と捉えることができる(しかし、当の本人はエヴリンを出来損ないと酷評している)。

ミランダがローズの存在を知ったのは、コネクションからの情報提供と思われる。


更に驚くべきことに、ミランダはアンブレラ社の創設者であるオズウェル・E・スペンサーの師であることが判明。

若い頃のスペンサーは医学生であり、ミランダの指導によって後のT-ウイルスの元となる始祖ウィルスの探索を行い、バイオハザードシリーズ全ての始まりであるラクーンシティの惨劇を引き起こす遠因となっていた。

アンブレラののようなエンブレムも、元々は菌根が封印されていた洞窟にある同じ形をした紋章が由来であり、村自体がアンブレラのルーツであることが明かされた。


自身の計画の漏洩を防ぐためか、村人達に外界への交流を禁じており、排他的な空間もあって村人達は村の外の情勢に疎くなっている。

その情報規制は強く、本編前日にある村人がミランダの言いつけを破ってデュークから古新聞を購入した際、ここで初めてラクーンシティの事件と、アンブレラのエンブレムが村の紋章に似ている事を知った程である


作中での動向

ローズを奪うべく、最初はミアに化けてローズを攫おうと計画。本物のミアを捕えると、彼女に成り代わってローズに近づいたが、情報を掴んでいたクリス達に襲撃され、頭部に5発の銃弾を撃ち込まれた(因みに、本物のミアはミランダの研究室で監禁されていた)。

しかし、死体に擬態することで死すらも偽装しており、これによりクリスの目を欺く。


その後、イーサンとローズの乗った護送車を襲ってローズを攫い村に帰還。ハイゼンベルクの提案の元、ローズの身体を結晶化させた後に4つに分け、それぞれの部位を四貴族に分配した。

エヴァの器となるローズを手に入れた事で村人達を用済みと見なしたのか、四貴族やライカンを使って村人達を皆殺しにする(上述の認識操作によって、村人達は「突然怪物が村を襲撃した」と認識しており、村の周囲がカドゥの実験場である事実や、ライカンが徘徊している事に気付かなかった)。


イーサンが村に到着すると、髑髏の杖を持つ老婆の姿に擬態し、四貴族を倒させようと誘導するなど、不可解な行動をとる。この行動はハイゼンベルク曰く、「ミランダはイーサンに四貴族を倒させ、自分の家族に相応しいか見定めている為」らしく、同時にイーサンの「特別」な体質に目をつけている事がハイゼンベルクの手記より語られている。

イーサンがハイゼンベルクの工場を探索している間に、聖杯(工場へ行くための鍵)に納められていたローズの部位を回収。この様子はハウンドウルフ隊に目撃されており、クリスの口からイーサンに伝えられた(同時にイーサンとクリスが和解する)。


終盤、四貴族最後の1人であるハイゼンベルクが敗れた直後に再びミアの姿に化けた状態でイーサンの前に現れ、直ぐに擬態を解き本来の姿に戻ると、自身の目的とローズを攫った理由を語りだし、そしてイーサンの心臓を抉り出して彼を殺害する

その後は村の祭祀場地下に眠る菌根を活性化させ、村全体を菌根で飲み込み、祭祀場でエヴァを蘇らせる為の儀式を実行。菌根の力でローズの各部位を一つにし、エヴァの記憶を植え付けて、ローズをエヴァとして生まれ変わらせようとする。

しかし、その目論見は外れ、ローズはローズ本人の意識を持って復活。しかもローズの持つ特殊な力で逆に体内のカドゥの力を奪われ、肉体が崩壊を始める。


そこへ特異菌の力で蘇生したイーサンが到着。彼にローズを渡すまいとローズを自らに取り込み、神々しくも禍々しい異形の怪物へと変貌。イーサンと最終決戦を繰り広げるが、死闘の末に敗北。娘の名を叫びながら肉体が朽ち果て粉々に崩れ去り、取り込まれていたローズは無事に救助される。

だが肉体を失いながらも、意識だけが菌根そのものと融合した暴走形態となり、ローズを救出したイーサンとクリスに迫る。

しかし、クリスの手によって既に菌根には村全体を簡単に吹き飛ばせる威力の爆弾が仕掛けられており、最期はローズとクリスを逃がす為に一人残ったイーサンが爆弾のスイッチを起動したことで村ごと爆散し、消滅。

娘を生き返らせる為に費やしてきた長い生涯に、漸く幕を下ろした。


関連タグ

ラスボス 黒幕  全ての元凶


アレクサンダー・ローランド・アイザックス実写映画版における「ラクーンシティの惨劇を引き起こす遠因」

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