概要
第10回『想い残した記憶って、なに?』に登場。
銀色のオブジェのような体に背中から赤いアンテナが突き出した四足歩行の怪獣。足を動かさずに移動する。
人間や建物を影やシミのような黒い痕跡だけを残して、音もなく体内に瞬時に取り込む能力を持つ。取り込まれた人間は自分の過去に戻ることになる。劇中の描写を見るに、本人にとって大切だったり心残りがあったりする思い出が選ばれているようである。
また攻撃手段として、実体が見えなくなるほどの高速移動が可能。
活躍
すでに成長しきった姿で街中に佇んでいるところを怪獣優生思想が発見。ムジナがインスタンス・ドミネーションで掴むが、途端に姿が消えてしまう。驚愕するオニジャやジュウガも同様に取り込まれてしまい、シズムだけが取り残され、「これでみんな自由になれる」と、意味深な言葉を呟いた。
インスタンス・ドミネーションは有効だったらしく、活性化して能力を行使し、フジヨキ台中の人間を取り込み始める。ガウマ隊の中では夢芽が最初に取り込まれ、異変に気づいた面々がガルニクスを発見。夢芽無しでの戦闘は困難と判断し、直接怪獣の中にいるはずの彼女を救出しようとする。そこにグリッドナイト同盟も合流するも、ナイトも取り込まれてしまった。
怪獣の体内に向かおうとエレベーターでビルの屋上に向かう途中で、暦とガウマも取り込まれ、蓬も屋上でガルニクスと対峙しながら過去に戻された。
体内において、蓬は母親に恋人の上条を紹介される場面で目を覚ます。1度は過去に飲み込まれかけるも、夢芽たちを助ける使命を思い出し、背後に現れたダイナソルジャーを手にして過去から抜け出すことに成功。体内の空間では、液晶画面の中に過去に戻された仲間たちがいた。夢芽は香乃の死の直前、暦は大量の一万円札を手に稲本さんに誘いを持ちかけられた中学生時代、ガウマは姫に出会い、まだ怪獣優生思想たちと仲間だった5000年前、ナイトはアンチとして新条アカネの怪獣であった過去に戻されていた。いずれも当時の姿に戻っており、ガウマ隊の面々が持っていたダイナゼノンの機体は、過去を振り切った蓬のダイナソルジャーを除いてバラバラになっていた。
蓬はまず夢芽の過去に突入し、彼女を助けることに成功。彼女と香乃が再開している間に暦とガウマ、ナイトも連れ戻し、全員でダイナゼノンに合体し、グリッドナイトと共に体内からの脱出に成功。外は夜になっており、フジヨキ台一帯はガルニクスに取り込まれて荒野と化していた。
戦闘ではダイナゼノンに高速移動で突進するも、各機に分離されてこれを回避される。その後、ちせと2代目を守っていたゴルドバーンと合流してカイゼルグリッドナイトに合体すると、高速移動により逃走。しかし、出力を上げ、広範囲に展開したカイゼルグリッドナイトサーキュラーによって真っ二つになり撃破され、体内の街や人々は元通りに帰還した。