概要
このタグが付けられた作品はR-18か、体格・服装・仕草・表情・言行に扇情的な要素を含む場合が多い。
現時点でどこからどこまでが、あるいはどのような要素を備えていれば『メス男子』と呼べるのかの厳密な定義はない。
たとえば体格に関しては、
…等々があてはまる。
根本的に倒錯した嗜好なので、細分化し始めるとキリがない。(細分化し過ぎた例→雌男娘)拡大解釈にも限度があるので注意。
類義語との対比
『メスショタ』と『メスお兄さん』を含む。というより『メス青年』が使用されている例は少ない。だいたい『メス男子』で事足りている。
なお、これらの概念に関連して『メス色(メス成分)が強い』ことを意味する『メスい』という表現があり、タグとしての使用例は少ないがキャプション等ではかなり浸透している。
『男子』という字義通りに解釈すれば、『オヤジ受け』やその向こう側も含まれるはず、ではある。
『シーメール』と併用されることもある。
『ビッチ男子』という方向性もある。外見上はメス成分が希薄であっても、行動がビッチであれば『メス男子』として十分なポテンシャルを備えているといえる。ただし『メス男子』がビッチ的な行動をとることが主流ということはない。また近年では『ビッチ男子』という語がまったく違う意味で用いられる事例が増えている。
『男の娘』及び『男姉ちゃん』と同義に扱われることも多いが、より性的な意味が強い。
その為、『男の娘』兼『メス男子』という場合もある。
性的な表現がない(あってもラッキースケベどまりの)場合、和姦中心のイチャラブシチュの場合、ならびにメス呼ばわりが褒め言葉であるとの共通認識が得られていない場合(後述)は、『メス男子』よりも『男の娘』か『男姉ちゃん』をつかうのが無難。
『男の娘』同様、『ゲイ』であることは必須条件ではない。『ふた×男』、あるいは『逆レイプ』『男性受け』『逆アナル』などのドMホイホイシチュエーションでは、往々にして男子がメス化している。
ちなみに、海外ユーザーにはニュアンスの近い英語『femboy』や『twink』が用いられる場合が多い。
実例
上記の通り明確な定義はないのだが、代表例としてとある男性を抹殺するはずが返り討ちにされた挙句性的な意味で墜とされ、『助手を務める愛人』から『やきもち焼きの世話女房』にクラスチェンジし、周囲からも『(心理的に)女性化が著しい』と指摘され、ついには男性の肉体のまま妊娠・出産まで成し遂げた某氏を挙げてもいいだろう。年齢制限のない雑誌に連載されTVアニメにもなった作品が、公式設定でここまで踏み込んだ例はそうそうない。
なお、最初の妊娠は残念な結果に終わったが、これが1981年。妊夫の先駆けであろうか。
罵倒としての『メス男子』
『メスショタ』にもいえる事だが、いやしくも人間をメス呼ばわりしている段階で少なからず攻撃的なニュアンスを含んでいる。
一般論としてどのような言葉も非難や嘲笑の意味を込めて用いることは可能であり、また表現者の意図とは無関係に問題のある表現として糾弾することも可能である。
つまり突き詰めていくとキリがないのだが、ことジェンダーに関する話題はわずかでも罵倒としてのニュアンスが含まれているとエラいことになる。意外にご褒美になったりすることもある一方、致命的な地雷を踏むことにもなりかねない点は留意しなければならない。
破滅としての『メス男子』
『メス男子』という概念そのものをネガティブに捉えるパターンとして、『本人にとって不本意な経緯』で『暴行を中心とする調教』を加えられ、いわゆるバッドエンドとしての『メス堕ち』を受け入れた結果の、成れの果てを以って『メス男子』と呼称する、というものが上げられる。
もちろんそれが間違った解釈というわけではないのだが、何度も言うように『メス男子』は客観的に明確な定義を未だ得ていないこともあり、この段階で偏った解釈が『圧倒的多数の主流派』となった場合、以降このジャンルのハッテンに少なからず影響を及ぼす恐れがある。
幅広い解釈がなされた作品の増加が待たれるところである。
『メス男子』市場の展望
2016年4月15日、ルネソフトがメス男子のレーベルを設立した。
7月29日に発売された作品タイトルは『彼女を寝取ったヤリチン男を雌堕ちさせるまで』。
pixiv上では原画担当者本人を含む複数のユーザーによって槇島玲二のイラストが投稿されている。
当記事の関連商品にも追加されている。