概要
主に女性の卵巣から分泌される性ホルモン。女性的な体を作り上げる役割がある卵胞ホルモン(エストロゲン)と、妊娠・授乳にかかわる黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類がある。どちらも男性(エストロゲンは精巣、プロゲステロンは副腎皮質)も少量分泌しており、ホルモン分泌のバランスが崩れると女性化乳房などが発生することがある。
エストロゲンは上記機能の他、脳の神経修復に使われることもある。閉経期をもって急激に減少するため、認知症のリスクとの関連が認識されている。それに伴って女性ホルモンの分泌量も低下してしまい、少なからず男性ホルモンを内包しているため、この頃を機に現れるようになる。
髪の毛は一本一本がより細くなり、肌ツヤの低下やしわ、染みの出現。中年女性に短髪の人が多いのは女性ホルモン減少と男性ホルモンの活性化による頭皮の露呈防止の意向であることが大きい(老化による髪の抜けやすさの問題も当然ある)。
一方で、40歳以上の高いエストロゲンの血中濃度は子宮体がん(子宮内膜がん)や乳がん、血栓症のリスクも高めるとされる。