「ゴッドラダムスの予言は99パーセント当たる‼」
スーツアクター/池田力也
概要
『仮面ライダーX』第13話「ゴッドラダムスの大予言!」に登場。
仮面のような白い不気味な顔が特徴的な、ギリシャ神話の英雄オデュッセウスをモチーフとしたGODの神話怪人。
GOD秘密警察の全面協力のもとで、東京都内全ての電話機から殺人スモッグを放出して大虐殺を実行する大作戦『東京全滅作戦』の指揮官を務める。
鳴き声は「ウィーッヒッヒッヒッ」。
能力
弓と剣で武装しており、頭部の冠を取り外して相手の頭にかぶせて締め付ける『ユリシーズ冠縛り』という名の必殺技を持つ。
また、自身の体に巻きつけてある怪物の飾りから人間を一瞬にして溶解させ白骨死体に変えてしまう猛毒ガス『ユリシーズ殺人スモーク』を噴出して攻撃を行うほか、空中に飛び上がって急降下しながらキック攻撃を加える『ユリシーズアタック』をいう名の技を持つ。
なお、移動の際はサイドカーに乗り、ゴッドラダムスという名の預言者の姿で行動することも可能である。
活動歴
ある晩、一人の女性を使って『殺人スモッグ』の性能テストを終えたユリシーズはGOD総司令よりGOD秘密警察の全面協力の元で『東京全滅作戦』の実行を命じられ、作戦決行日の明日、作戦の最も障害となるであろうXライダー封じ込め作戦をGOD秘密警察第1室長アポロガイストと協力して行うように命じられる。
そして次の日、ゴッドラダムスという名の預言者の姿を借りてXライダーの注意を引きつけるのと神敬介を罠に掛け、『殺人スモッグ』の餌食にするが、間一髪Xライダーに変身して地中へと避難された事で失敗。交戦するものの、作戦を最優先するようにアポロガイストに言われてその場から一端退却する。
その後、GODの予言が当たったかのように見せかける為に、自身の予言を否定した上松博士一家の命を付け狙うが、駆けつけたXライダーに邪魔されるも『ユリシーズ殺人スモッグ』を浴びせてライダーを撤退に追い込むと作戦本部へと引き上げる。
そしてアポロガイストが捕えた上松博士一家を処刑せんとするが、作戦妨害の為にGOD戦闘工作員に化けて作戦本部へと乗り込んでいたXライダーに阻止されるも、落とし穴へと落とすことに成功。その隙に作戦を実行せんとするが、Xライダーを甘く見過ぎていたことが仇となり電話回線と結んだガス管を切られてしまい作戦は失敗。
Xライダーと最終決戦を展開し『ユリシーズ殺人スモッグ』で応戦するも、最後は『Xキック』を受け爆死した。
再生怪人としての登場
- その後、第21話において再生アポロガイストに『命の炎』を与えられ再生すると、Xライダーからパーフェクターを奪い取る作戦を補佐するが、再びXライダーに敗れ去る。
- 映画『五人ライダー対キングダーク』においてキングダークの手により再び蘇るとコウモリフランケンの推し進める『東京カラカラ作戦』の補佐を担当する。ちなみに犬が大嫌いらしい。その為、犬に吠えられてビビッて思わず正体を現してしまい、ブチ切れて『ユリシーズ殺人スモッグ』で犬を殺害するという能力の無駄遣いまで行ってしまった。ライダー2号と単独で戦って撤退したのち最終決戦にも参加。最後は『Xライダースーパーファイブキック』でコウモリフランンケンもろとも爆破された。
- 『仮面ライダーSPIRITS』では山口県でSPIRITS第十分隊を襲うも、ゴードンの銛砲でキクロプス諸共貫かれた。
余談
- 第13話は、放送前年(1973年)のベストセラーで映画化もされた『ノストラダムスの大予言』にヒントを得ている。
- ユリシーズの顔面は、当時番組スタッフの一人だった前澤範氏(のちのレインボー造型企画社長)のライフマスクが元になっている。このために前澤氏のご子息がTVを見てびっくりしたとの事。
- 怪人名はオデュッセウスをモチーフにしているが、予言者という設定や胴体に大蛇が絡んだ造形は、むしろラオコーンを彷彿とさせる。
関連項目
神話怪人 GOD機関 オデュッセウス ギリシャ神話 仮面ライダーX ノストラダムスの大予言
トリカブトロン:昭和ライダー第6作に登場したライダー怪人。同じく弓矢を武器に使用し、最期はXライダーに止めを刺されている