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涙の母の日!家族の笑顔守ります!!の編集履歴

2021-09-06 19:00:25 バージョン

涙の母の日!家族の笑顔守ります!!

なみだのははのひかぞくのえがおまもります

「ハートキャッチプリキュア!」の第14話

はじめに

ハートキャッチプリキュア」の第14話「涙の母の日!家族の笑顔守ります!!」(2010年5月9日放送)は、なしでは見られない感動母の日回である。「なみなみ」こと「志久ななみ」とその妹の「るみ」がメインとして登場する。感動のあまり涙が止まらないという視聴者が続出したほど、注目を集めたエピソードである。

ハートキャッチプリキュア14話感想

花咲つぼみ来海えりかのクラスメイトである「志久ななみ」は、「笑顔が一番!」が口癖の健気な少女であるが、若くして母親が亡くなるという気の毒な境遇にあり、妹のるみと父親と3人で暮らしている。そのため、家庭ではななみが母親代わりを努めており、妹のるみの面倒をよく見ている。

なみなみ姉妹

ストーリー

ある日のお弁当の時間、えりかは焼きそばパンが売り切れていたとガッカリし、買ってきた別のパンを食べ始めた。フェアリードロップが母の日セールで忙しくて、母親が寝坊したためだという。しかし、えりかにとって昼食がパンだけでは物足りない。つぼみが「良かったら好きなおかずをどうぞ。」とお弁当を差し出す。えりかは「良いの? 悪いね~催促したみたいで。」と言いながら卵焼きを拝借し、美味しそうに食べた。そしてえりかは「みなさま〜、要らないおかず・苦手なおかずがありましたら、お気軽に声をかけてくださ〜い! お引き取り致しま〜す!」とみんなに呼びかけはじめた。つぼみは、まるで廃品回収みたいだと呆れる。ここでえりかは、ななみ(なみなみ)の可愛らしいお弁当を見て「お〜! なみなみのお弁当超キュート!!」と驚く。「ウフフ、でしょ?」とななみ。「志久さんのお母さん、凄いですね!」とつぼみも褒めるが、ななみの母親は既に亡くなってることをえりかから聞かされ、慌てて「ごめんなさい!」と頭を下げる。ななみ、気にしてるかと思いきや、「こちょこちょこちょ〜!」と、いきなりつぼみに擽り攻撃。そして「気にしない気にしない。私が気にしてないのに花咲さんが気にするなんて損でしょ? 笑顔が一番だよ!」と言う。「じゃあさ、このお弁当誰が作ったの?」とえりかが尋ね、ななみは「私。妹が、可愛いお弁当にしてって言うからさ。」と返答した。「すご~い、こんなの作れるなんてマジ尊敬~!」と絶賛するえりか。「お母さんみたいです!」と褒めるつぼみ。ななみは「ウフッ」と可愛らしい笑顔を見せた。

可愛いだけじゃダメかしらセンシティブな作品

つぼみとえりかがファッション部で活動中、「部活中にごめんね〜」とななみがやって来た。えりかに、昼休みに言っていたお手製のブレスレットを要求する。美味しいお弁当のお礼だという。「ありがとう。妹が喜ぶわ。」とお礼を言うななみ。つぼみのデザイン画が気になり、「上手いね」と褒める。つぼみが、ななみは何部なのかと質問すると、ななみは部活には入っていないのだという。それを聞いたえりかは、「あれ、そうだっけ? じゃあさ、ファッション部に入らない?」とななみをファッション部に誘う。しかしななみは、「ごめ~ん、早く帰って妹を保育園に迎えに行かなきゃ」と言いつつも、扉を出たところでファッション部のポスターを見て溜息をついた。

センシティブな作品

ななみと妹のるみは、商店街八百屋にやって来た。「ニンジンジャガイモください」と店主に言う(250円)。トマトも3個で100円でお買い得だという。それも入れて全部で300円と要求する志久姉妹。「ハハハ、なみちゃん達にはかなわねぇな~。おまけだ! 持って行きな!」と店主。「イエーイ!」とハイタッチする志久姉妹。(可愛い)

ナミナミ

その後、志久姉妹はカーネーションを持った親子(母親と子供)とすれ違った。それを見たるみは、自分もカーネーションが欲しいと言い出す。そのころ、つぼみの両親が営む花屋では、えりかとつぼみが話していた。店前のカーネーションの山を見て「それにしても見事なまでにカーネーションだらけだね」と言うえりか。つぼみによると、バラガーベラなどもあるがカーネーションが一番人気だという。そこへ志久姉妹が店にやってきた。保育園でみんながカーネーションをあげると話していたため、るみもあげたくなったらしい。「うちの場合、お供え物になっちゃうけどね。」とななみ。つぼみは、こう言うのは気持ちだから、るみのように一生懸命悩んで選ぶ気持ちが大事だと言う。えりかは母親に何をプレゼントしようか迷ってるようで、毎年ハンカチエプロンで喜んでもらえるがマンネリ気味だという。つぼみも同意。大事なのは「気持ち」だと分かっていても…。ななみは「だったら、お互いのお母さんへのプレゼントを、お互いが見立てたら?」と、えりかとつぼみにアドバイスする。ナイスアイディアと思う2人。つぼみは、またななみの前で母親の話題を出してしまったことを謝った。しかし、先の擽り攻撃に続き、再び報復。今度は顔引き伸ばし。「ま〜た深刻な顔して。花咲さんは気を遣いすぎ!」と言うななみ。「スマイル、スマイル。笑顔が一番!」とニッコリ笑顔を見せるななみ。るみは買いたいカーネーションを選定できたらしく、「お姉ちゃん、これにする!」と駆け寄る。つぼみによると450円だという。すると、ななみはキリの良い400円にしてくれと言い、るみも便乗。怯むつぼみは、「は、はい…」と小さくなる。それを見たえりかは、笑いながら「ホント、なみなみはしっかり者だね! 大人顔負けだよ。」と褒める。「家計を握る主婦」を自称するななみは、るみの母親代わりでもあると心の中で呟き、ニッコリ。(本当にななみが母親で、るみが娘のようだ…姉妹というよりも可愛らしい親子に見えてしまう…)

義娘をプレゼントスマイルスマイル!笑顔が一番♪

帰宅し、「お母さん、ただいま。」と言う志久姉妹。洗濯物を取り込むためにベランダへ向かうななみ。一方るみは母親の遺影にカーネーションを捧げる。笑顔で「お母さん、嬉しい?」と話しかけるように言うるみだが、もちろん遺影なので返答は無い。そのため寂しくなったのか、涙目になるるみ。「お姉ちゃん、カーネーションをお母さんにちゃんと渡したい!」「お母さんにありがとうって言って欲しいの!」などとななみに言い出す。「お母さん、喜んでると思うよ。」と言うななみだが、るみは「そんなのお姉ちゃんにわかんないでしょ!」と反論。「るみ、無茶言わないの。」とななみが肩に手をかけるが、るみはその手を跳ね除けて「いや~! お姉ちゃんのバカ~!」と泣き出してしまった。

夜になって、主婦のようにエプロン姿で晩ご飯の準備をするななみ。(なみなみの主婦力はすごい…)おを出すようるみに頼むが、るみは泣いたままでそれどころではなさそうだ。そこへななみの父親が帰宅。「おかえりなさい。」とななみ。ちょうど晩ご飯ができたところだと言う。父は何時もすまないと謝る。るみが泣いているのを見た父に、ななみが事情を説明。「そりゃしょうがないよ。るみにはお母さんの記憶がほとんどないからな。寂しいんだよ。」と父親。

一方コブラージャは、コレは自分に似合うだろうと言うことを見せびらかす意味で、サソリーナの前で花束を出した。呆然だったが当然キレるサソリーナ。腹を立て、プリキュアに八つ当たりをすることにした。

休日出勤するななみの父は、休日なのに娘に色々任せっきりなことを謝る。「お父さんも休日出勤頑張って。」と応援し、お弁当を渡すななみ。この日の晩御飯は父が作ってくれるそうだ。そして父は「行って来ます。」といって仕事に出かけた。るみはまだ泣いていた。

「るみ、何して遊ぼっか?」と尋ねるななみ。しかしるみは「いや〜!!」と叫んで逃げ出してしまう。ななみはその後を追い、「1人で出て行っちゃ危ないでしょ!」とるみの手を掴むが、るみは激しく抵抗。嫌がるるみの裏拳がななみの頬に命中してしまう。そしてるみは「お姉ちゃんなんか大っ嫌い!!」と叫ぶ。さすがのななみも、「もう! るみなんか知らない!!」と怒ってしまい、「るみのバカ! 人の気も知らないで。私だって…私だって…」と心の中で言う。るみは「おかあさ~ん!」と号泣。ななみは、自分の頬を叩いて「笑顔が一番。一番…なんだから…。でも、どうして笑顔が一番なんだっけ…?」と涙目で独り言を言う。当然のように、やって来たサソリーナの餌食になってしまうななみ。サソリーナは「自分で自分の心を閉じ込めてる。その心、私が開放してあげるわ。」と言い、ココロの花を強奪する。ななみの後を追い、その様子を見たるみは、「お姉ちゃん!?」と驚いた。「さぁ、プリキュアどもを誘き寄せて憂さ晴らしよ。」とサソリーナ。今回のデザトリアンはゴミ箱本体の武器がブラシのようだ。

そこへ、丁度つぼみとえりかが通りかかった。るみは2人にななみの入った水晶を見せる。シプレコフレは、つぼみとえりかにデザトリアンの存在を知らせる。プリキュアの出番となり、変身するつぼみとえりか。「やっと来たわね~。今日はムシャクシャしててあんた達をケチョンケチョンにしてやりたい気分なのよ。あ~思い出したらまた腹が立ってきた。」とサソリーナ。そして攻撃指令。シプレは、デザトリアンの方へ向かうるみに、こっちへ避難する様に指示する。「お姉さんなら大丈夫です。」とシプレ。「プリキュアが助けてくれるです。」とコフレ。ブロッサムマリンはブラシ攻撃を避け蹴り上げをかます。デザトリアンは、「笑顔が一番~!」と叫びながらブラシを回す。「しっかり者なんかじゃないよ! 私だって泣きたい時もある! 私だってお母さんが居なくて寂しい!!」と叫び攻撃。「私はまだ中学生だよ。お母さんの代わりなんて難しいよ~!」と叫ぶデザトリアンを見て泣きかけるるみ。その後デザトリアンはブーメラン方式のフタを飛ばして攻撃。さらに、3人のスナッキーを発射すると言う荒業に出る。「私だってもっと遊びたい。皆と一緒に部活動したいんだから~!」と叫ぶデザトリアンは、ブラシを巨大化させ、「お姉ちゃん!」とるみが叫ぶ中、ブロッサムを叩き潰す。しかしブロッサムは何とか無事だった様で、ブラシを持ち上げる。サソリーナは「ふん、遊びたいなら遊べば良いのに。そんな事もできないなんて弱い人間だわね~。」と嘲笑う。「志久さんは弱くなんてありません。誰かの為に頑張れる、辛い時も笑顔になれる、とっても強い人です!」とブロッサムが反論。「笑顔? ただヘラヘラ笑ってるだけの弱虫じゃない」と言うサソリーナ。「笑顔を大切にする、優しい心を利用するなんて、許せません!」とブロッサム。そしてついにブロッサムの堪忍袋の緒が切れた。スナッキーに攻撃指令を出すサソリーナ。マリンが援護し、マリンインパクトで撃破する。ブロッサムもブロッサムインパクトでブラシを吹き飛ばした。そして、ピンクフォルテウェーブで撃破に成功。サソリーナは「キ~! 余計にムシャクシャしてきたわ!」とムシャクシャしたまま逃亡した。

るみはブロッサムとマリンに駆け寄り、「プリキュア、お姉ちゃんを助けて!」と言う。「大丈夫、まかせて。」とマリン。ななみは無事に元に戻った。ななみはある事を思い出していた。泣く自分に、1人の女性が「ななみ、どうしたの?」と声をかける。返事せずに泣くななみの膝元にあるカーネーションに気付く。「あら、保育園で作ったの?」と尋ねる女性。「見ちゃダメ、上手に出来なかったもん。」と隠すななみ。女性はそれを聞いてニッコリした後、ななみの涙をぬぐってあげる。そして、「ねぇ、ななみ。お母さんが一番嬉しいこと、何か分かる?」と質問。そう、この女性がななみのお母さんである。「嬉しいこと?」と聞くななみに、母は「それはね、家族みんなの笑顔。何よりも笑顔が一番よ。」と笑顔で答える。その言葉を聞いたななみは驚き顔になる。現実に戻ったななみは、「そっか、お母さんの言葉だったんだ。」と涙を流す。るみもその膝元で泣く。泣いているるみの頭を優しく撫でるななみと、泣きながらななみにひたすら謝るるみ。「ゴメンね、るみ。るみはお母さんの事を知りたかったんだよね。お姉ちゃん、お母さんの事思い出すと辛くなるから、忘れようとしてたんだ。」とななみは言う。続いて「泣いてると、お母さんが悲しむよ。」とななみに言われ、るみは泣くのを止めてななみの顔を見る。「お母さん言ってたよ。一番嬉しいのは家族皆の笑顔だって、笑顔が一番! なんだって。」とななみ。「笑顔が一番?」と繰り返するみ。(ななみの)お父さんと、ななみと、るみの笑顔! るみの涙を拭ってあげながら「るみが泣いてると、お母さんも私も悲しくなっちゃうよ。泣きたい時もあるけど、一緒に頑張ろう。ねっ!」と言うななみはニッコリ。るみも笑顔で「うん!」と頷く。「お姉ちゃん大好き!」とるみが言い、2人は仲直り。それを見て「良かった~。」と嬉しそうに言うブロッサム。マリンは「良かった、本当に良かったね~!」と感動して泣いている。カーネーションの花言葉は「母への愛」。姉妹仲良く一緒にお母さんへの愛が溢れているようだ。シプレがこころの種を生む(色は赤)。

笑顔が一番その笑顔は枯れない笑顔がいちばん姉妹

次の日。えりかによれば、つぼみが提案したカーネーションのコサージュが好評だったらしく、えりかの母が着用。一方、つぼみよれば、えりかに教わって作ったエプロンも、つぼみの母がとても喜んだらしい。お互い良いプレゼントが出来たと喜ぶ。そこへ、ななみが「おはよう!」と挨拶をして来て志久姉妹が登場する。「なみなみ、どうしたの?」と尋ねるえりか。るみはシプレとコフレを発見し、ナイショサインを見て了解したのかナイショサインを返す。ななみがえりかにスケッチブックを渡した。そこには服のデザイン画があった。「実は前からファッションに興味があって、ファッション部に入れたらいいなって…。毎日顔を出すのは無理だけど。そういうのってダメかな?」と聞くななみ。嬉しそうな顔のつぼみとえりかは、勿論OK・大歓迎と返答。「ありがとう!」と嬉しそうなななみに、るみがカーネーションを出す。驚くななみに「いつもありがとう。」と言うるみ。その言葉を聞いたななみは半泣きになる。「笑って! 笑顔が一番だよ!」とニッコリ顔で言うるみ。ななみは涙を浮かべながらも「だね!」とニッコリする。ニッコリするつぼみ。貰い泣きするえりか。

主婦の発想お姉ちゃんありがとう

余談

「志久ななみ」役で出演した声優である「藤井ゆきよ」は、自身のブログにて、このエピソードに関して、「台本を初めて読んだ時は号泣しました。このお話を絶対にいいものにしなくてはと思いました。」と述べている。それほど感動する素敵なエピソードである。

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