解説
団体により細かな主張は違いがあるが、基本は自分達が考えるところの「イスラム教社会」の実現を暴力によって無理矢理実現しようと考えている点は共通している。
小規模な団体もあるが、中には大規模な組織を構成し一国の軍隊並みの規模を持つ大手組織もあり、大掛かりなテロを起こしたケースもある。西洋式の教育などを否定し、学校を襲ったりする組織もある。
中東だけでなくアジアやアフリカ地域等に多数のこうした団体があり、元からのムスリムだけでなく欧米人でも加入している者がある。
穏健派からの非難
しかしこうした団体の主張する所の「正しいイスラム教のありかた」は多くの穏健なムスリムとは齟齬が大きく、またイスラム教の教義に地域や特定の部族の因習などを勝手にごちゃ混ぜにしているようなところもあったりする。
こうした過激派の行動から風評被害を被っている穏健な一般のムスリム達やイスラム教の聖職者からは「本来のイスラムの教えではない」「彼らはイスラム教徒ではない」と非難されることも多い。
日本とアルカイダの関係
基本的には彼等なりに影に日向にと、友好的な関係を築こうと努力はしている。中村哲医師殺害は別としても、自衛隊撤退時にですら「決して彼等を攻撃してはならない」と厳命したほど。
都市伝説レベルの話としてこんな話が伝わっている。
9.11ワールドトレードセンター(9・11テロ事件)の少し前にこんなエピソードがある。ある男性が日本に駐留していたアルカイダを名乗る人々にそれと知らずに道を聞かれ外国人だから、という理由で道案内をし、自販機で飲み物を買い与えた所その後に彼等の1人は笑顔で握手をしつつ彼にこう言った。
「9月11日にワールドトレードセンタービルに近寄ってはならない。日本人だからと言うのもあるが親切にしてくれた君にだから教えるのだ。これをなるべく多くの人々に知らせるんだ。我々への飲み物の提供と道案内に深く感謝する」
ちなみに日本で彼等ムスリムは各地の日本の町中にモスクと墓地を作っており、それが各地で軋轢を生んでいる。しかしながら差別がほとんど無く戦争の不安の無い日本はある意味において彼等からはイスラム約束の安住の聖地と呼ばれていると言う。その数、現時点でおよそ23万人。彼等は彼等で日本に永住し日本に骨を埋めるつもりで住んでいる。もちろんアルカイダも決してこれを軽視してはおらず、それ故にイスラム約束の聖地日本へのテロ攻撃を強くイスラムの戒律によって禁じている。もっともこれは日本に住むイスラム教徒のヘイトを買わない為もあると考えられるだろう。
余談
日本には土葬を禁じる法律は基本的に存在せず自治体の判断による。現在においてはムスリム用の墓地の増加に伴い檀家が眠る墓地の一部もムスリム用の墓地として利用している寺もある。要するに隣に普通の墓があったとしてすぐ真横にムスリム用の土葬した墓地があると考えて貰っていい。
彼等が何故容易に日本国籍を手に入れているかだが、これはイスラム系のエキゾチックな顔立ちに惹かれてイスラム系男性と結婚し日本永住権を与えている日本の女性達が多いから。彼等と結婚するのにはムスリムへの改宗が絶対条件だが、その外見的魅力により改宗する女性は多い。そして結婚後に夫の家族を呼び寄せる形に移って行く。こうして徐々に増えて行ったと言う。元々は彼等は出稼ぎ労働者が主体であったと言われており、日本女性との結婚を経て日本から本国へ家族を呼び寄せると言う形を取った結果、ここまでの大規模コミュニティが形成されるに到ったと言われている。
ジョジョの奇妙な冒険のシーンにDIOが書物を読みながら部下のホル・ホースへ抹殺を命じるシーンがある。2008年のOVA化したときにその書物がクルアーンだったためイスラム教徒から批判の声が上がった。もし同様な事例が今起こったとするのならば、DIOはイスラム過激派という認識が強くなってたかもしれない。
主なイスラム教過激派組織
- アブ・サヤフ(フィリピン)
- モロ・イスラム解放戦線(フィリピン)
- ISIL(イラク、シリア等)
- アルカイダ(多国的)
- アラビア半島のアルカイダ(イエメン)
- アル=ヌスラ戦線(シリア)
- タリバン(アフガニスタン等)
- ヒズボラ(レバノン等)
- ハマス(パレスチナ)
- ボコ・ハラム(ナイジェリア)
- アル・シャバブ(ソマリア)