旧地球連邦政府時代と第七次宇宙戦争
アフターウォー以前の時代、地球圏を統治していた地球統合連邦政府(略称は地球連邦)が存在していた。連邦の本部は南米だったらしい。また宇宙進出も行われスペースコロニーで人類が生活していたが、コロニーを管理下に置きたい連邦とコロニー独立を唱える宇宙移民は対立し、宇宙戦争へと発展していた。
そしてコロニークラウド9における宇宙革命軍の独立運動に端を発した紛争が拡大し、宇宙革命軍との地球圏を巻き込んだ全面戦争へ突入した。これが第七次宇宙戦争である。
戦争が膠着状態となって8か月が経過したある日、革命軍が地球に甚大な被害を与えるコロニー落とし作戦を切り札に降伏を迫った際に、連邦軍はかねてより研究していたニュータイプ兵士やその専用に極秘に開発していた決戦用MSガンダムを投入し徹底抗戦の構えに出た。
そしてその中のガンダムX(ジャミル・ニート搭乗)がサテライトキャノンでコロニーの一基を破壊した事が人類史上最大の悲劇の幕開けとなった。
勝利を焦った革命軍はコロニー落とし作戦を強行、連邦軍もこれに対して一歩も退くことなく応戦、結果戦局は泥沼となり、遂には多数のコロニーが落下し地球に致命的なダメージを与え、100億もいた人口の大半が死滅、そして両軍とも壊滅状態となり地球統合連邦政府は崩壊した。
政府再建委員会
第七次宇宙戦争により連邦政府は崩壊し、環境の激変や生態系破壊が起きた地球は秩序を失い、バルチャーなどが横行する無政府状態となった。
しかし、そんな中で旧連邦の政府関係者、軍上層部、産業界のリーダー達は再び地球圏を統一するため政府再建委員会を組織し、地球連邦再建に向けて活動を開始する。その中で新型MSの開発も行われている。
またニュータイプも発見次第、かつてのように利用しようとする企みもあったが委員会メンバーの大半は現実主義者であり、戦後はもはや絶滅同然で確保が困難となったニュータイプやその専用機としての性格が強いガンダムなどにも大きな関心を見せなかった。
政府再建委員会は努力の末に新連邦政府の発足準備など着実に成果を積み上げ、そしてアフターウォー0015年、ヨーロッパを本拠として、委員会のリーダーだったフィクス・ブラッドマンを代表とする新地球連邦政府樹立を宣言した。
新地球連邦政府
樹立を宣言した新連邦政府は樹立に反発していたエスタルド人民共和国などの戦後に勃興していた小国に対して軍事制圧を開始、勢力を瞬く間に拡大させ、北米の一部を除く地球全土を短期間でほぼ統一した。更に地球結束を促す為に地球を壊滅させておきながらもいまだに地球侵攻を目論む宇宙革命軍の健在も公表した。
しかし総司令官であるブラッドマンは革命軍との早期全面再戦を望んでいたのに対して、多くの高官たちが早期全面再戦に難色を示しており、これを疎ましく感じたフロスト兄弟は、革命軍のテロを装い彼らを抹殺、主戦派であったブラッドマンはこれを黙認した。
第八次宇宙戦争
地球圏の覇権を握る鍵とされるD.O.M.E.をめぐって第7次宇宙戦争以来対立していた宇宙革命軍との間に全面戦争が再開した。その際に今まで何かと邪魔をしてきたジャミルやガロードらフリーデンも乱入した。そして主戦派であった両軍のトップがフロスト兄弟に殺害され、両軍の目的だったD.O.M.E.も破壊された。それにより停戦が成立し、後にジャミルが代表となり革命軍との和平交渉の場が設けられることとなる。
所属人物
保有MS
余談
スーパーロボット大戦シリーズにも登場するが作品によって色々と違う。
とある作品ではデキム・バートンが樹立した独裁国家として、またある作品では腐敗した地球系勢力によって樹立した連合国家となっている。