概要
『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘であるアグネスタキオンと、ダイワスカーレットのカップリング。「ダイタキ」表記もある。
史実ではアグネスタキオンが父、ダイワスカーレットが娘という関係の2人。
OVA『BNWの誓い』では、アグネスタキオンが初対面にも関わらずダイワスカーレットの背後から「いい筋肉だ」と抱き着いて驚かれ、「失敬、失敬。キミは何だか他人という気がしなくてね」と釈明するという、史実のオマージュ的な発言がある。
ゲーム版ではより関係性が強化されている。
マッドサイエンティストめいた、周囲の目を気にしない言行で何かと敬遠・誤解されがちなタキオンだが、ダイワスカーレットに対しては実験用のモルモットといった扱いはせず、紅茶を振る舞ったり自作の便利グッズを与えたりと、可愛い後輩として何かと目をかけている(この件に対し、よく実験台にされるカフェはかなり怪訝な瞳でタキオンを睨んでいた)。
ダイワスカーレットもそうしたタキオンを優しい先輩と慕っており、図書館で大量の本を積み上げる彼女をみて勉学に精を出すなど、見習うべき先輩ウマ娘の一人としている。
ダイワスカーレットのSRサポートカード[努力は裏切らない!]も、図書館で勉強するスカーレットの背後にタキオンが見えるという構図になっている。
ちなみにタキオンの声を演じる上坂すみれ氏はウマ娘発表当初はダイワスカーレットの声優を担当しており、ここでも運命的なものを感じさせる。
なお、フィクションにおいて、マッドサイエンティストとその娘といえば、娘だろうと実験台 or 実験材料扱いとするような輩が多いかもだが、上述の通り、タキオンは決してダスカを実験材料扱いなどはしていない。
史実
父アグネスタキオン(1998~2009)と母スカーレットブーケ(1988~2018)の間に2004年に生まれた牝馬がダイワスカーレット。
GⅠ4勝・獲得賞金約7億8600万円はともに産駒中最高、かつデビューから引退まで12戦連続連対(2着以上)という牝馬の日本記録を作った、タキオンの代表産駒である。
特に2008年はタキオン産駒が大活躍した年だった。
ダイワスカーレットの1世代下で、ディープスカイが日本ダービー・NHKマイルC、キャプテントゥーレが皐月賞、リトルアマポーラがエリザベス女王杯を獲得。ダイワスカーレットも有馬記念制覇など約3億円を稼ぎ出し、皆で父タキオンを1957年のクモハタ以来51年振りの内国産馬リーディングサイアーに押し上げた。
それまでアグネスタキオンは論争になりがちな馬でもあった。「確かに速かったが、たった4戦だぞ?その後どうだったかは分からない」という意見である。彼が故障しなかったら…は永遠に確かめようがないが、産駒たちの大活躍により、少なくともタキオンの血の確かさは証明され、「幻の三冠馬」「超光速の粒子」の異名は後世に確かなものとなった。
存分に走ること叶わなかった自分の血と夢を継ぎ、確かな結果を残した自慢の娘がダイワスカーレットなのである。