搭乗車種
- トヨタ・JZA80スープラRZ(前期型)
- ボディカラー:スーパーホワイトII
- 主な外装パーツ:BOMEX製フロントアンダースポイラー・サイドステップ、TOYOTA製リアアンダースポイラー:YOKOHAMA製ホイール
- ナンバープレート:湘南35き81-973
概要
CV:小西克幸
神奈川県箱根町と静岡県御殿場市の境にある箱根外輪山の長尾峠(作中でのバトルは静岡県側で行われる)に拠点を置く、「レーシングチームカタギリSV(ストリート・バージョン)」のヒルクライム担当。
「チームカタギリ」は自身も所属する正式なレースチーム名であるが、「SV」は新人で後輩の小柏カイらと共にプライベートで公道レース活動をする際の派生チームである。
4WDをFRで撃退する事を身上としており、素人相手ならば峠では重量級のスープラでも余裕で倒せるという自信を見せる。
侵攻するプロジェクトD対策の「四段構えの神奈川防衛ライン」の第二防衛ライン担当であるが、この計画を主導する北条豪率いるサイドワインダーを「あんたらを神奈川(県西部)の仲間と思っちゃいない」、「地元でもねぇくせにしきりやがって」と吐き捨てるなど、協力こそはするが気に入っていない様子である。
また対戦相手である高橋啓介にもスタート前に挑発的な態度をとるなど、口数は少ないながらも好戦的な性格が表に出ている。
劇中の活躍
以下ネタバレ注意
長尾峠での対決でカイが藤原拓海にダウンヒル戦で敗れた後、ヒルクライムで啓介と対戦。
啓介は相手が現役プロレーサーという事で、特別な気持ちで臨んだ。
一方の皆川は啓介を挑発しつつも前戦で「チーム246」のランエボ使いである小早川(頭文字D)を倒した啓介の腕を高く評価しており、プロがアマチュアより絶対的に優れているとされるタイヤマネジメントの技術を活かす後追い戦略で真っ向勝負を挑む。
皆川は後ろに張り付いてプレッシャーを掛け続ければ啓介が早期にタイヤを消耗させるだろうと予想していたが、啓介は事前の涼介の特訓の甲斐があってタイヤのグリップ力を残したまま高いペースを維持。
予想外の展開に焦りを感じた皆川は最後は全開で攻めるも、うまくプレッシャーを与えきれないままむしろ自分の方がタイヤを酷使してしまう。
そして2回戦に突入するかと思われたゴールライン手前で、タイヤを消耗し切った皆川はリタイアを示すサインを出してアクセルを抜き潔く敗北を認めた。
アマチュアの公道レーサーでありながら正攻法でプロに勝利した啓介であったが、後半に満身創痍のタイヤながら皆川が更にもう一段ペースを上げてきた事に心底震え上がり、「やっぱプロってすげーな」、「うれしさ半分くやしさ半分」という感想を表していた。
この試合を観戦していたサイドワインダーの久保英次は、「グランツーリスモであるスープラは、峠においては軽量ピュアスポーツのFDよりも不利な要素が多い」としてアマとプロ間の下克上はあり得ると分析。
前戦に引き続き予想を的中させている。
ただし原作では作者の解説で、「勝負は両者の駆け引きの結果であり、ただ単にマシンのスペックの問題だけではなかった」としている。