CV:大滝進矢(厳密に言えばカンタムロボのAIを務めるロボット生命体「カンタム」の声)
概要
カンタムロボはロボット生命体『カンタム』が搭乗する巨大ロボットであり、もう一つの肉体でもある(パイロットと同じ外見なのは自分と同じ姿の巨大ロボを作るのがブームだったため)。この仕様はほかのミッドナイト製ロボ(つまりカイザムをはじめとするカンタムの家族)も同様である。ただしカンタムロボの場合、真価を発揮するためにはサブパイロットが必要であり(その機能が後付けか最初からの機能なのかは不明)、そのパートナーを見つけるために地球にたどり着いた。
当初はカンタム単独で操縦、パートナーのジョンは頭部のプラットホームにバイクごと搭乗していた。ジョンを自分のパートナーとして認めたカンタムはロボの内部と基地を案内し、それ以降は二人で胸部コックピットに搭乗しミッドナイトのロボと戦うこととなる。
上下半身が分離可能で、必殺技であるゴッドウインドや超カンタム合体時に使用される。背部のロケット推進と足裏のローラーを駆使し陸海空問わず活動が可能で、宇宙空間はもとより高重力下での活動も可能な機体強度も備えている。非戦闘時は大仏をカモフラージュとしたシークレットベースの地下に待機しており、出撃時は大仏が左右に分かれてそこから発進する。
ワンオフと思いがちだが複数機存在し、シークレットベースに残されたスペア機をはじめ様々なカンタムロボが存在する。スペア機は成長したカンタムJrと成人したジョンが乗り込み、復活したミッドナイトとの死闘を繰り広げることとなる。
ちなみに
劇場版クレヨンしんちゃんではアクション仮面およびぶりぶりざえもんと共にゲストとして出演する頻度は高いが、アクション仮面が『アクション仮面VSハイグレ魔王』と『嵐を呼ぶジャングル』で、ぶりぶりざえもんが『電撃!ブタのヒヅメ大作戦』において準主役級のキャラとして活躍したことがあるのに対し、彼のみ劇場版シリーズでメインを張ったことがほとんどないという少し不遇な所がある。
ただし、『雲黒斎の野望』の最終決戦ではしんのすけの思考を具現化した巨大ロボットとして現れた。とは言えこの時のカンタムロボは本人ではなく、あくまでしんのすけのイメージが元ということでか、オリジナルとは構造から技に至るまでがかなり異っている。
しかし2014年、『逆襲のロボとーちゃん』でついに準主役級キャラとして登場。本編の続編とはいえ、みごとメインに抜擢されたのである。
ちなみに、アニメのカンタムロボのメカデザインをしたのはイラストレーターの西村博之氏。2ちゃんねる管理人のひろゆきとは同姓同名の別人である。
バンダイのアクションフィギュアブランド・スーパーロボット超合金で立体化されている(前腕の分離は可能だがブーメランの再現はオミット)。
そして…
2016年4月下旬に期間限定でスーパーロボット大戦X-Ωに参戦が決定した。
パイロットはしんのすけに変更。夢の世界で綺羅星十字団と戦う。
武装
カンタムパンチ
いわゆるロケットパンチ。攻撃だけでなく牽制や捕獲に用いることも多い。
TVSPで刑事を演じた際、パンチはもらっていくわと気球の女にあっさり奪われ、
代わりにしんのすけとぶりぶりざえもんを発射したことがある。「わっ…私の腕を返せー!」
元ネタは元祖ロケットパンチのマジンガーZからか。
カンタムビーム
指先から射出するビーム。センサーがカンタムと直結しているため、敵ロボットの無数のミサイルを全て発射後に迎撃するほどの命中精度を持つ。
カンタムブーメラン
背中のウイングを引き抜きブーメランとして投げつける。敵ロボットを簡単に切り裂く。手持ち武器としても使用。
カンタムゴッドウインド
カンタムパンチと分離した下半身の同時攻撃。パンチで相手の動きを止め、下半身で体当たりを敢行するフェイント技。下半身を特攻させる様はまさにVガンダムのボトムアタック(ただし下半身は爆発しない)。ここでようやく元ネタオマージュが登場した。
武装(雲黒斎の野望)
ぶりぶりパンチ
ABAB左右コマンドで腕がぶりぶりざえもんに変形。雲黒城ロボのパンチとぶつかって粉々に破壊された。
みさえパンチ
BBAB上下コマンドで頭部がみさえ形態に変形、ロケットパンチでグリグリ攻撃を行う。グリグリ攻撃の恐ろしさを身を持って知るひろしからは「すげえ武器だ・・・!」と感嘆されるも、雲黒城ロボは喰らいながらも蹴りで撃ち落とした。雲黒城ロボのコックピットが胴体の方にあったのだろうか?
アクションビームガン
ABBAAB右右左でビームガンセット。その後3人でこのコマンドを入力しないと発射されない。
一発目はひろしとみさえがコマンドを「ABBABA右右左」と間違えてしまったので失敗。砲身から桜の木がとびだした。
余談
名前こそガンダムが元ネタではあるが、作風はガンダムのようなリアルロボットというよりも、従来のスーパーロボットアニメとしての毛色が強い。また、中の人が主人公を担当した作品の後半主役ロボと配色と合体システムが似ているのも有名。
関連イラスト
強化形態
超カンタム
上半身と下半身が分離し、上下逆に再合体する「正常合体」で変形する。
さらなる高速モード「超超カンタムロボ」も同項目参照。
究極カンタムロボ
超カンタムとカンタムの妻・シーラの愛機シーラロボの「究極極限正常合体」で変形する。