概要
カンタムロボの上半身と下半身が分離し、上下逆に再合体する「正常合体」で変形する強化形態。
緑のフォルムの通常カンタムロボとは真逆の深紅のボディになり、顔も変わる。カンタムロボの本来の姿といえるものであり、カンタム単独では制御できないシステムであるため、ジョンの協力が不可欠な形態である。
合体後は股間にコックピットが移動し、操縦席のレイアウトが変更される。
その際、カンタムは姿勢制御専門のユニットと化し、操縦はジョン単独で行うこととなる。
この形態では攻撃力とスピードが向上しているが、防御力は若干低下する。カンタムがユニット化していることもあり、機体の反応速度も向上している。
武装
- カンタムハリセン
この形態になることで使用可能となる攻防一体の武器。叩くだけでなく展開しての防御も可能。
肩(つまり通常時の股間や尻もしくは脚)に収納されているので通常時には使用不可。
必殺技は「いいかげんにしろー!!」と相手を叩き割るハリセンアタック。
ちなみに元ネタにもハリセン状の武器が存在する。
超超カンタムロボ
超カンタムの高速戦闘形態。メインパイロットとサブパイロットが同時にバーベル(両側にプレートの付いたシャフト)状のトリガーを持ち上げることで変化する。
外観自体は超カンタムと変わらないが、青いツインアイ奥の瞳孔が開き、全身の紅い装甲から光を発するといった違いがある。本来制御されている超カンタムのエネルギーを全開放し、衝撃波で大地がえぐれるほどのスピードでの駆動により敵を瞬殺する。この時の動きはまさに主題歌にある『弾よりはやいスピード』の表現にふさわしい。
エネルギーが著しく減少するうえに高速駆動に耐える関係上1分間の仕様制限が生じるのが欠点。システム終了時は全身の装甲を開き、強制排熱を行わなければならないため、仕損じると後がない諸刃の剣でもある。必殺技はキリモミ回転して股間に突撃するカンタム超電導アンマ。
余談
カンタムの主題歌『立て!カンタムロボ』では正常合体の際の外観を表現する際に「光るセラミック・亜鉛合金」と表現があることから、ボディにはセラミックや溶融亜鉛めっき処理が用いられていることがほのめかされている。
兄弟機・関連機であるミッドナイト5人衆にもハイパー化というパワーアップ機能が備わっており、カンタムロボ最終話では超カンタムに対抗する為に5機全てが一瞬で形態変化している。その際の分離は不要。
特におばのキンタムと祖父のジジザムの形態変化の差は著しく、前者はふくよかな体型から細身・高頭身の美女型への変化。後者は杖を頼りにする腰の曲がった老人から威風堂々とした黒を基調にした貫禄に満ちた外観となる。
とは言えサブパイロットを持たない彼らでは個々では超超カンタムに対抗できず、超超カンタムロボへの変化を察知するもなすすべなくの高速駆動を主体とする攻撃に翻弄されバラバラにされる(その後バラバラになった各々の部品の合体によりウルトラトラトラカイザムことラスボスの「ギルギロス大統領」が顕現し、強制排熱状態の超超カンタムロボを蹂躙するが)。
この後カンタムロボは妻の愛機シーラロボと合体して究極カンタムロボとなり、ギルギロス大統領共々未来の世界に次元の壁を突き破って地球より姿を消してしまう。
その後『逆襲のロボとーちゃん』(内でやってた劇中映画)ではカンタムとシーラの息子・カンタムJr(17)とジョン(28)の乗ったスペース超カンタムロボがギルギロスの後継者・アコギデス15代大統領に追い詰められていたのだが、増援に来たカンタム軍団との合体で超超超超超カンタムロボに合体変形し一撃粉砕するに至っている。もう何が何だか。