概要
2019年2月より配信開始。ニンテンドースイッチのオンライン99人同時対戦であり、同時対戦では最大規模を誇る。Nintendo Switch Onlineに加入しないとプレイできないが、逆に言えば加入していれば好きなだけオンラインプレイが出来る。
当初はオンラインマッチングのみで且つダウンロード版のみだったが、追加コンテンツの登場により12ヵ月オンラインの引換券が付いたパッケージ版も発売された。追加コンテンツについては後述。
本作の特徴およびシステム
本作は最後の一人になるまで対戦が続くバトルロイヤル形式であり、お邪魔テトリミノを相手フィールドに送り込むことで対戦相手を「攻撃」することが可能。ワールドルールを採用しているため、テトリミノの偏りは発生せず、テトリミノのホールドやハードドロップは可能であり(この2つの機能はオプションでオンオフの切り替えが可能)、Tスピンやその他テトリミノの回転入れも可能。Back to BackやREN(海外ではCOMBOと言われている)もある。
基本的に攻撃はシングル消しだと発生せず、ダブルで1ライン、トリプルで2ライン、テトリスで4ライン、
Tスピンはシングルで2ライン、ダブルで4ライン、トリプルで6ライン送れる。他のプレイヤーから2人以上狙われていたりRENで消したり全消しした場合はシングル消しでも攻撃を送れる。
他のプレイヤーをK.O.すると「KOバッジ」が貯まり、1つ完成するごとに攻撃の際にお邪魔テトリミノを送れる数が25%ずつ、最大4つの100%まで増えるようになっていくため、いかに自分の攻撃で相手を倒してバッジを貯めて後半戦(残り人数50人以下~最後の1人)で勝負を決めるかがミソとなりやすい。
相手からの攻撃を受けると、左側にせり上がるお邪魔テトリミノのライン数がブロックの数で表示され、一時的に猶予時間が発生することで保留される。このお邪魔テトリミノは猶予時間がなくなると点滅し、そのときにテトリミノを置くとブロックの数だけせり上がるようになる。
このお邪魔テトリミノはせり上がる前に上記の攻撃を行うことで「相殺」することが可能。ルール的にはぷよぷよフィーバーの相殺と似たような部分があり、ライン消しを発生させれば猶予時間の切れたお邪魔テトリミノを相殺し切れなくてもせり上がりが発生しないようになっている。
攻撃は最大で12ラインまで蓄積され、連続で攻撃された場合は2ライン、4ライン、3ラインなどすべて区切られ、送られた順番に1つずつせり上がりの猶予時間が経過していくようになる。逆に1度の攻撃で10ライン送られた場合、相殺出来ないとそのまま10ラインせり上がるようになる(蓄積の上限に引っ掛かった場合を除く)。
攻撃態勢が整いだすと脱落者が出まくるのはザラであり、中盤からはバッジの攻撃力上昇補正が発生することで生き残っているプレイヤーは更に倒されやすく、そして残り人数が一桁になると大体はテトリミノの落下速度が最大になるため、テトリミノ1つの置き間違いによる自らのミスでさえも命取りとなり得る。実力者同士が拮抗していると残り10人以下になる前にテトリミノの落下速度が最大になることも普通にある。
デフォルトの音楽はGB版テトリスにもあったコロブチカのアレンジが流れ、残り50人以下でテンポアップする一方残り10人以下になると熊蜂の飛行が流れるようになり、生き残っているプレイヤーたちの焦燥感を煽る。
対戦中は手動で相手を選び狙い撃ちすることと4つの「作戦」を自由に切り替えることができ、ゲームオーバーになりそうな対戦相手を優先的に狙う「とどめうち」、KOバッジを持っている相手を狙う「バッジねらい」、攻撃するたびにターゲットを無作為に切り替える「ランダム」、自分を狙っている相手全員に対して攻撃を送る「カウンター」があり、攻撃の目標とパターンをある程度切り替えることができるが、それぞれに一長一短があるため状況に応じて「作戦」を都度切り替えることは生き残る上で重要なテクニックとなっている。なお、ゲーム開始時はデフォルトでランダムが選ばれており、これだけでも作戦の関係上ある程度は立ち回れるようになっている。
最終的な勝者である最後の一人は日本語版だと「テト1」呼ばれ(※)、海外版では「TETRIS MAXIMUMS!」と表示される。ver 1.2.0からはテト1を取ると順位が表示される前に演出が入るようになり、その際にK.O.した回数も表示される。
99人とかなりの大人数による対戦なので、実力に関わらずマッチングが最優先されているが、誰が誰を狙っているかは最後に決着が付くまでわからない仕様になっているほか、(多少の運にももちろん左右されるが)最終的には「己のテトリスの腕前」こそがものをいうシステムであるため、プレイヤー間のイザコザが起こりにくく、また脱落者はすぐに次のマッチングに移行できる(もちろん他の対戦中プレイヤーをそのまま観戦することも可能)ので、オンライン対戦ゲームにありがちな殺伐とした空気やプレイヤーのストレスもたまりにくく、初心者でも気軽に楽しめる。
有利な状況と運さえあれば「テト1」になる可能性は0ではないし、逆に相応の実力があっても強力な攻撃の直撃など状況によって負ける可能性はいくらでもあり得る。
プレイの結果によって経験値を得られることでランクが上昇していき、一定のランクになるたびにキューブに様々な装飾が入ったエンブレムを獲得できる。ランクは100で☆が1つ付いてランク1に戻り、ver 2.0より☆が2つ付いた99である297が最大ランクになっている。
オンライン対戦ゆえにたまにイベントが開催される事があり、テトリス99をプレイして100ポイントを貯めてマイニンテンドーゴールドポイントが当たる抽選券やイベント限定スキンを入手する事ができる。テト1を達成すると一気に100ポイント貰えるため同時にスキンが貰えるという優勝賞品とも言える。
なお、イベント期間は通常のテトリス99のみ専用スキンに変わるので、自分が選択しているスキンは他のモードでないと見られなくなるので注意。過去に開催されたコラボスキンは一番下に記載している。
※…PUBGの「ドン勝」が浸透してるせいでテトリス99の一位もドン勝と呼ばれる事があるが、公式ではあくまでテト1である。一時期は「ドン勝テトリス」と呼ばれていた。
その後の展開
ver 2.0の大型アップデートにより、このオンラインマッチングのバトルロイヤルで1度でもテト1になったことがあると、VIP部屋のマッチングが可能になる。こちらはスタート時点でテトリミノの落下速度が非常に速く設定されており、残り10人以下になるとスキンに関係なく背景が専用のものに変化し、ゲームシステムはなんとテトリミノが最初から地に接している通称20G仕様になる。
本作の開発をARIKAが手掛けたというだけあって、バトルロイヤルに『テトリス ザ・グランドマスター』の要素がやってきたということになった。もちろんこれで戦える猛者も普通に居るため、色んな意味で恐ろしいものである。しかし、この過酷な環境を好むプレイヤーは現在少なくなっており、多くても50人ぐらいしか集まらなくなっている。
ver 2.1.0よりチームバトルが追加された。こちらはマッチング受付終了前に赤、青、緑、黄色の4チームいずれかを選び最終的に生き残ったチームの勝利となる。
このチームバトルは専用のスキンが使用されており、カスタマイズによる変更は不可能。また、作戦も4チームの中から指定したチームをランダムで攻撃するか狙っている相手全員を攻撃するカウンターしかできず、個人戦のとどめうちやバッジねらいは行えない。当たり前だが味方を攻撃することも不可能。
個人戦では残り人数によってゲームレベルが上昇していくが、チームバトルでは時間経過によって変化する。開始1分でスピードアップが発生して個人戦の残り50人以下と同じ環境下に変わり、そこから2分経つと更にスピードアップして個人戦の残り10人以下と同じ環境下になる。
途中でゲームオーバーになった場合は観戦時に生き残っている参加者のプレイ画面が見られるようになり、味方チームの場合はいいね!を送れる。ただし、決着が付く前に次のマッチングへ移行すると、そのバトルでの経験値は得られないので注意。
このチームバトルの追加で通常のテトリス99とチームバトルでパスワードマッチも可能になった。実績やミッションの対象にはならないが、配信者が視聴者参加型でやるのに向いている。
追加コンテンツ
ver 1.3.0の追加コンテンツ第1弾で98人のCPU相手にこのゲームの練習ができるCPUバトルと従来の1人用モードにあたるマラソンが登場した。
CPUバトルのレベルは5段階あり、プレイヤーのみ完成したバッジを最初から増やすこともできる。
マラソンは150ラインモードと999ラインモードがある。150ラインモードは1度クリアするとレベルを上げた状態でプレー可能。999ラインモードは最終的に20Gになる。
ver 2.0からはコントローラー2つ使って2人でCPUバトルが出来るシェアバトル、Nintendo Switchを持ち寄ってローカルで最大8人までCPUバトルが出来るもちよりバトルが追加された。
なお、これらの追加コンテンツはオフラインでもプレー可能であり、パッケージ版には最初から追加されている。
スキンとエンブレム
カスタマイズで変更出来る。スキンは見た目を変更するもので上記の通りコラボスキンが手に入る期間もあり、ver 2.0よりデイリーミッションが追加されてからはチケットを複数消費して手に入るものも追加された。デイリーミッションはオンラインで達成出来るものとオフラインで達成出来るものが2つずつ用意されている(日付が変わると更新)。
スキンはデザインが変わるだけではなくBGMやSEも変わる。コラボ作品のものはその作品のBGMが流れるため、お気に入りの作品で楽しむこともできる。
エンブレムもver 2.0よりランクで手に入るキューブ以外のものが様々な条件を満たす実績形式で追加され、中にはオフラインのコンテンツも含まれていたり☆マークのついた特定の実績をすべて達成することで手に入るものもある。
こちらは達成すればカスタマイズから好きに変更可能であり、達成が困難な特定のエンブレムで自慢するもよし、高ランクだけど最初の芽が生えた緑のキューブで初心に帰るなんてのもまたよし。
因みにまだ手に入っていないエンブレムは取得条件や進捗が確認できる(キューブのものはプレイヤーランクで自動的に手に入るため確認不可能)。中には1プレー内で条件を満たすものや連続で条件をクリアするものもあり、それらは達成するのが困難なものばかりなので、達成してエンブレムが手に入れば軽く自慢出来るだろう。
関連イラスト
いや、そんなゲームじゃないから!
関連タグ
スーパースィープ:今作のサウンドを担当。
SUPER MARIO BROS. 35:スーパーマリオブラザーズで35人でのバトルロイヤルゲーム。
PAC-MAN99:パックマンで99人でのバトルロイヤルゲーム。
コラボ関連
※五十音順
ミートピア(Switch)
このうちゼルダの伝説とスーパーマリオブラザーズとドンキーコングの3作は過去にコラボが行われずver 2.0のチケット交換で追加されたものであり、いつでも交換できる。