「なあ?相棒!」
CV:武田幸史
概要
神獣ヴァ・ルーダニアを使役する、立派な髭をたくわえたゴロン族の英傑。
100年後には子孫にユン坊という子供がいる。
容姿や性格は時のオカリナのダルニアに似ているが、ダルニアと比べると気さくで人見知りしない性格。ゴロン族の中でも頭一つ飛び抜けた豪快な剛腕で敵をなぎ倒したとされ、専用武器として「巨岩砕き」という石製の巨大な両手剣(鈍器)を携えている。
100年前の大厄災の時に神獣ヴァ・ルーダニアに乗り込むも厄災ガノンの手先である炎のカースガノンと戦って敗れ、命を落とした。
その魂は100年ものの間、ガノンに乗っ取られたヴァ・ルーダニアの中に囚われている。
ゴロン族らしい豪胆な性格で、リンクの事を「相棒」と呼び大柄で心が広い。ゼルダのことも気さくに「姫さん」と呼ぶ。
反面、思い詰めやすいゼルダの事を気遣うなど人情深い性格も持っている。リンクがマスターソードを手に入れた際、ゼルダに「お付きの騎士任命の記念に太古の伝説の儀式」を真似るように言った。だがゼルダの表情が終始暗かったことで前途多難だと気に病んでいた。
数十年間静かだったデスマウンテンが噴火を繰り返し始める異常をいち早く察知するなどの洞察力も持ち合わせており、英傑に選ばれるに相応しい強さと柔軟さを兼ね備えている。
神獣の操作も最初こそ苦戦していたようだが、練習してきちんと使いこなせるようにしている。
リンクがカースガノンを倒して魂を解放されてからは、リンクに自らの鉄壁の護りの力「ダルケルの護り」を授けた。
その後、ルーダニアを動かして厄災ガノンに照準を合わせ、リンクに最後の協力をする。
その際、ルーダニアの上から100年後の故郷を見下ろし、さらにリンクを導いてきた子孫のユン坊を見つけ、「悪かねえ景色だ」と独りごちながら拳を高らかに掲げた(ユン坊もダルケルの魂の姿を見たような気がして手を振り返している)
DLCゼルダから勧誘されたことで神獣ヴァ・ルーダニアの栗手となることを承諾する。その際に魔物に襲われていたある生き物を勇猛果敢に助けるが、実はそれが苦手であることが明かされる。「ダル坊」と呼ばれていた頃に追い掛け回されて以来、すっかりダメになってしまったという。ガノンがそれと似たヤツじゃないかどうかゼルダに確認する有様であった。
このイベントを見終えた後、ダルケルの護りが強化されると共にダルケルからガノンへの伝言を預かる。「あばよガノン、永遠に」と。今も昔も、ダルケルは相棒の勝利を信じて疑わなかった。
武器
巨岩砕き(攻撃:60)
ルーダニア攻略後に譲り受ける両手剣系の武器。
ゴロン族が携えている石打ちや岩砕きの発展型で、最重量のこの巨岩砕きをダルケルは団扇のように片手で振り回していたとされる。
近接武器としては覚醒したマスターソードに並ぶ高威力。
性質上は石打ちの威力と耐久性を底上げしたもので、鉱床破壊よりも専ら対イワロック用として扱われ、弱点部分へ回転切りで振り回せばイワロックの体力がゴリゴリ削れていく。
もちろん普通の武器としても非常に有用で、広く愛用されている。
両端は刃とするためか薄く削られているが、通常の両手剣のように“斬る”というより重さで“叩き潰す”ことに重点が置かれている。
破損した場合はゴロンシティや北の廃坑などで手に入る石打ちとダイヤモンドなどの素材で修復可能。
DLCで追加されたムービーでは、噂通りこれを片手で振り回してボコブリンの集団を一掃していた。
ダルケルの護り
魂を解放されたダルケルがリンクに授けた加護。
子孫のユン坊にも受け継がれている。
ZLを押している間リンクの周りにバリア状の赤いオーラが発現し、敵の攻撃を受けると自動で弾いてくれる(オートでジャストガードと同じ効果が得られる)。
落下ダメージやガーディアンによる強力なレーザーすらも抑えてくれるが、コッコからの襲撃は判定無く攻撃を食らう。
パワーがある大型の魔物や、強力な武器や攻撃手段を持つライネルなどの魔物に対して有効的であるが、3回の回数制限があり、制限を使い切るとゲーム内時間で半日ちょい(18分)のリロードタイムを要する。
DLC第二弾の“英傑たちの詩”で追加される試練をクリアして“ダルケルの護り+”に強化するとリロードタイムが約6分に短縮される。
厄災の黙示録
プレイアブルキャラクターとして登場。ストーリーでは第2章から登場。
ゼルダからの要請に快く応じ、デスマウンテンに出没した魔物を共に撃退したことでリンクを相棒と呼ぶようになる。親睦の記念に特上ロース岩を贈呈し、リンクはこれを躊躇うことなくかぶりついていた(その光景を見たゼルダとインパは完全に引いていた……)。またミファーからの頼みで稽古を引き受けるなど随所でおおらか一面を見せている。
厄災ガノン復活後は神獣内で炎のカースガノンに苦戦するも、未来から来た自身の子孫であるユン坊に救われる。
バトルチャレンジではリンクの特訓のトリに登場して戦うことになる。意外にもリンクに負けた時は悔しがっていた。
武器は石砕き。リンクが使う場合は両手剣扱いだったが、ダルケルは片手で振り回す。強攻撃でマグマを出現させ、キャラクターアクションで爆発させ広範囲を攻撃できる。ガード時にはダルケルの護りが発動する。ダッシュモーションはゴロン族おなじみの転がりながらの移動。
後に実装された記憶チャレンジでは、スッパ率いるイーガ団がカカリコ村に迫っていることを知り、ユン坊と共に救援に向かう。ルーダニアで援護をするがスッパが襲撃して来たため一騎討ちを繰り広げ、見事撃退した。
余談
かぢばあたる版「神々のトライフォース」には、オリジナルキャラクターとして「ラスカの父親」が登場する。カカリコ村に暮らす武闘家で多数の門下数がいる。息子のラスカはリンクの幼馴染兼ライバルに当たる。またリンクの伯父ザンジとは友人でもある。
豪放磊落を絵に描いたようなおじさんであり、お尋ね者となったリンクを助けることに迷うラスカに活を入れるべく、強引に手合わせを行って背中を押している(ラスカは「リンクを助けたら自分もお尋ね者になる」と保身を口にしていたが、父親は「本当はリンクを助けたい」という本心を見抜いていた)。
2巻ではアグニムに挑むリンクたちを援護するべく門下生を率いてハイラル兵士たちを相手取った。その後、3巻のラストバトルではガノンに挑むリンクに「気合いだ気合い――! ビビッたら負けよォ!」と声援を送っている。
親分肌で人望もあるなど性格面でダルケルとよく似ている。ちなみに厄災の黙示録のダルケルはミファーから「鍛錬に付き合って欲しい」と告げられており、その際にミファーが強くなりたい理由(リンクの助けになりたい)を見抜いた様子であった。