「僕の親友だよ たった一人のね」
「最後くらい 呪いの言葉を吐けよ」
※この項目は単行本未収録のネタバレ情報を含む場合があります。 |
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概要
呪術高専東京校に在籍していた頃の同級生であり、下の名前で呼び合うほど仲が良く、互いが互いにとって「たった一人の親友」。
渋谷事変においては、夏油の姿を見た冥冥が五条も共謀しているのではないかと一瞬疑ったり、五条封印の際には七海が夏油の存在が決め手となったことを瞬時に理解したり、夏油を崇拝する美々子と菜々子にすら「夏油様が五条悟に殺されるなら、これでもいいと思った」と言わしめる程。
ちなみに、五条が夏油の離反から10年経ってなお彼を「たった一人の親友」と認識し、変わらぬ信頼を寄せているのに対し、夏油は「親友だったんだ ケンカしちゃってそれっきり」と過去形で話している。しかし夏油も、五条袈裟をまとい続けたことや、五条の呼びかけに肉体が即座に反応したこと(後述参照)を鑑みると、両者の繋がりは未だに切れていないことが察せられる。
プロフィール
“問題児二人、ただし最強“
名前 | 五条悟 | 夏油傑 |
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年齢 | 28歳 | 享年27歳 |
身長 | 190cm以上 | 185cmくらい |
誕生日 | 1989年12月7日射手座 | 1990年2月3日水瓶座 |
階級 | 特級呪術師 | 特級呪詛師 |
高専入学方法 | 家系 | スカウト |
術式 | 無下限呪術 | 呪霊操術 |
技 | 術式反転「赫」、術式順転「蒼」、虚式「茈」、領域展開「無量空処」、反転術式※黒閃経験あり | 極ノ番「うずまき」、特級仮想怨霊「化身玉藻前」、虹龍、切り裂き女 他 |
趣味特技 | 無し(何でもできるため) | 格闘技 |
好きな食べ物 | 甘い物 | 蕎麦(ざる) |
苦手な食べ物 | アルコール | 無し |
ストレス | 上層部絡み | 呪霊を取り込む事 |
職業 | 東京都立呪術高等専門学校1年担任 | 呪詛師/教祖 |
イメソン | ASIAN KUNG-FU GENERATION『まだ見ぬ明日に』Avicii『Shame On Me』 | →Pia-no-jaC←『Paradiso』Two Door Cinema Club『Come Back Home』 |
一人称 | 俺、僕、私 | 私 |
お互いの呼び方 | 傑 | 悟 |
声優 | 中村悠一 | 櫻井孝宏 |
- 余談
五条の誕生日12/7 1+2+7=10 げとう
夏油の誕生日2/3 2+3=5 ごじょう
ちなみに二人の真ん中バースデーは七夕である。
原作の描写(時系列順)
※以下の項目はネタバレを含みます※
懐玉・玉折編(8・9巻収録)
懐玉編(65-75話)
若くして特級呪術師である二人は東京校名物の最強コンビ。「正論は嫌い」「弱いやつに気を遣うのは疲れる」という不遜な態度の五条。そんな五条を「弱者生存、それがあるべき社会の姿」「呪術は非術師を守るためにある」と窘める生真面目な夏油。二人は意見の食い違いからよくケンカをしていたが、「二人なら大丈夫」という確かな信頼関係と万能感が両者の間にあり、五条は自分たちを「俺達最強」と言って憚らなかった。
五条「まぁ大丈夫でしょ。俺達最強だし」
そんな二人の間に転機が訪れたのは「星漿体・天内理子の護衛及び抹消」任務。当時の担任であった夜蛾正道から任務を通達された五条・夏油の両名は、その時すでに命を狙われていた天内理子とその付き人、黒井美里を間一髪で保護。天内と天元の同化完遂のため、呪詛師集団「Q」や懸賞金目当てに天内を狙うフリーの呪詛師たちを退けながら、任務を通して天内・黒井と親睦を深めていく。が、天元の元まであと一歩というところで、宗教団体「盤星教」から天内暗殺の依頼を受けた伏黒甚爾の介入により任務は失敗。天内理子は天元との同化を果たさずして死亡することとなる。そして五条はこの時の伏黒甚爾との戦闘で覚醒、名実ともに呪術界「最強」となった。
この天内理子護衛任務以降、二人の歯車が狂いだす。天内の死を悲しむこともせず、それどころか遺体を拍手で迎える非術師たちの醜さに触れた夏油は「呪術師は誰のために命を懸けて戦うのか?」と疑問を持つようになる。
玉折編(76-78話)
一年後、2007年8月。
夏油の中で疑問は膨らみ続け、比例して夏油の心身は摩耗していった。
五条「傑、ちょっと痩せた?大丈夫か?」
夏油「ただの夏バテさ。大丈夫」
五条は夏油が窶れたことに気付いてはいたものの、その心情の機微にまでは思い至ることはできず、夏油もまた五条に対して先述の台詞のように自らの状態を誤魔化す言動を取るなどし、両者の間には徐々に擦れ違いが起こりはじめていた。この頃、伏黒甚爾との戦闘を通して覚醒し、「最強」となった五条は単独で任務こなすことが増え、必然的に夏油も一人での任務が増えていた。その夏は蛆のように呪霊が湧いたとされ、夏油は「吐瀉物を処理した雑巾のような味」がする呪霊(※呪霊は非術師から流れ出た辛酸・後悔・恥辱と言った負の感情から生まれるとされる)を取り込むことを続けながら「誰のために?」と自問、懊悩していく。
そんな折、夏油は呪術高専を訪れた特級呪術師・九十九由基と邂逅する。
「呪霊を狩るのではなく、呪霊の生まれない世界を作る」と唱える九十九との会話の中で、夏油はそもそも呪いを生むのが非術師の精神から流れ出た汚濁であるならば、非術師を皆殺しにすれば、呪術師の命が消費されることもなくなるのではないか?という極論に辿りつく。その極論を、九十九は「それはアリだ」と肯定する。思いがけない肯定に戸惑う夏油に、「非術師は嫌いかい?」と九十九が問うた。この問いに対し夏油は「非術師を見下す自分、それを否定する自分、どちらが本音かわからない」と複雑な胸の内を吐露する。
九十九「非術師を見下す君、それを否定する君」
「これらはただの思考された可能性だ」
「どちらを本音にするのかは、君がこれから選択するんだよ」
九十九は夏油へそのような言葉を残し、呪術高専を去った。
その後、自らを慕ってくれていた後輩である灰原雄が任務で死亡。夏油の中で深まる「呪術師は誰のために命を懸けて戦うのか」という疑問はこの一件で更に増大することとなり、また、灰原の遺体を前にしたもう一人の後輩・七海健人の「もうあの人(五条)ひとりでよくないですか?」という言葉も夏油の胸にしこりを残した。
同年、9月。
決定打と言える日が訪れる。夏油は任務で赴いた村で、村人から怪異の原因と見做され牢に監禁・虐待されていた呪術師の女児2名を発見。非術師である村人たちによるこの非道な行いが引き金となり、女児2名を保護した夏油は100名を超える非術師の村人を呪殺。呪詛師として処刑対象となり、追われる身となった。呪術高専で夜蛾から夏油離反の報を受けた五条は驚愕し、更に夏油が非術師の両親も手に掛けたことを聞かされる。
五条「……は?」
夜蛾「何度も言わせるな。傑が集落の人間を皆殺しにし行方をくらませた」
五条「聞こえてますよ。だから「は?」つったんだ」
夜蛾「傑の実家はすでにもぬけの殻だった。ただ血痕と残穢から恐らく両親も手にかけている」
五条「んなわけねぇだろ!!」
家入の報せで夏油が新宿に居ることを突き止めた五条は、雑踏の中で夏油と再会し、「説明しろ」と彼を問い詰める。五条は「非術師根絶などありえない、できるわけがない」と激昂するが、夏油は逆に「自分ができることを他人にできないと言う君こそ傲慢ではないのか」と返し、「君は五条悟だから最強なのか?最強だから五条悟なのか?」と問いかける。「何が言いてぇんだよ」と戸惑う五条へ、「もし私が君になれるのならこの馬鹿げた理想にも地に足が着くと思わないか?」「生き方は決めた。後は自分にできることを精一杯やるさ」「殺したければ殺せ。それには意味がある」 などと言い残し、五条へ背を向けた。夏油はこの時まったく無防備であり、五条は雑踏に消えゆく夏油の背に向けて術式の印を結ぶが、ついに夏油を殺すことができなかった。
それから10年近くの間、夏油は宗教団体を乗っ取り、その教祖として呪霊と資金を集め、志を同じくする呪詛師たちとともに来たるべき日に備えていた。
一方、夏油を殺すことができず高専へ戻った五条は「俺だけ強くても駄目らしい」「俺が救えるのは他人に救われる準備がある奴だけだ」と夜蛾へこぼし、強く聡い仲間を育て、呪術界をリセットするべく呪術高専で教鞭を取る。
東京都立呪術高等専門学校(0巻)
「来たる12月24日!!日没と同時に!!我々は百鬼夜行を行う!!」
2017年12月、夏油は非術師根絶の障壁となる呪術高専を落とすため、また、五条の受け持ちの生徒である特級呪術師・乙骨憂太に取り憑く特級過呪怨霊・祈本里香を取り込むため呪術高専で宣戦布告。同月24日、新宿・京都を標的にして大規模呪霊テロ「百鬼夜行」を起こす。
新宿・京都へは大量の呪霊と共に自らが「家族」と呼ぶ仲間の呪詛師たちを配置、自身は単身で呪術高専に乗り込んだ夏油は禪院真希、パンダ、狗巻棘らと交戦、これをくだす。その後、夏油との戦闘で重傷を負った真希たちの姿を見て激昂した乙骨憂太と戦うが、完全顕現した里香の前にあえなく敗戦。重傷を負ってその場から離脱し、「家族」たちを逃がして再起を図ろうとするが、そこに五条が現れる。10年近くの歳月は五条に夏油を殺す覚悟を否応なしにさせていたが、五条は夏油に対して恨み言を言わないどころか、信頼の言葉さえ寄せてみせた。そして夏油へ手を下す間際、五条は「────」と言葉をかける。その言葉を聞いて唖然とした表情を浮かべた夏油は、「最期くらい呪いの言葉を吐けよ」と呆れたように微笑み、五条の手によって処刑された。
その後、乙骨ら生徒のもとに帰ってきた五条は、夏油が拾い持っていた乙骨憂太の学生証を本人へ返す。「先生が拾ってくれたんだ」と言った乙骨へ、「いや、僕じゃない」と答えた五条は、
「僕の親友だよ、たった一人のね」
と、ぽつりと呟くのであった。
0巻余談
夏油の残り香
五条が夏油の残穢について「僕が傑の呪力の残穢を間違えるわけないでしょ」と発言するシーンがあるが、当初この台詞は「僕が傑の呪力の残り香を間違えるわけないでしょ」であった。
五条がかけた言葉
五条が夏油の最期に際してかけた言葉は「────」と表現され、内容は明かされていないが、五条の「────」に当てはまる台詞は作者曰く「0巻の中で言っている」そう。
英語版0巻
英語版呪術廻戦0巻にて、五条の「僕の親友だよ」「たった一人のね」が以下のように翻訳された。
「MY BEST FRIEND DID.」
「MY ONE AND ONLY.」
「たった一人のね」に当たるこの「ONE AND ONLY」であるが、weblio英和和英辞書によると、「(…にとって)最愛の人、真の恋人、唯一無二の、天下にこの人しかいない」という意味を持つ。この英文はプロポーズで使われることが多いと言われている。
渋谷事変編(11巻収録)
2018年10月31日、特級呪霊たちによる五条悟の封印計画が実行に移された。五条が渋谷にて孤立無援の状態で4体の特級呪霊を相手どり、互角以上に渡り合うなか、一人の男が五条の前に姿を現し、五条は激しい衝撃に見舞われる。その男はまぎれもなく、1年前に自らの手で殺したはずの親友・夏油傑であった。
夏油?「や。久しいね、悟」
驚愕する五条の脳内に、夏油と過ごした三年間の青い春の記憶が溢れ出す。五条はその隙を突かれ、封印呪物・獄門疆に捕らわれてしまう。体の自由を奪われながらも夏油の姿をした何者かに食ってかかる五条は「この六眼(め)に映る情報はオマエを夏油傑だと言っている」「だが俺の魂がそれを否定してんだよ」と叫び、お前は誰だと問いかける。すると夏油の姿をした何者かは「キッショ、なんで分かるんだよ」と言い捨て、頭蓋を開き、そこに収まる脳を露出させた。夏油の遺体は、夏油の術式を欲する呪詛師に乗っ取られていたのである。
夏油?「おやすみ五条悟 新しい世界でまた会おう」
嘲笑う呪詛師に、五条は激しい怒りを顔に浮かべ、「僕はな。オマエはそろそろ起きろよ」「いつまでいい様にされてんだ、傑」と呼びかける。その瞬間、夏油の腕が勝手に動き、乗っ取られた自らの首を絞める。呪詛師は「こんなの初めてだよ」と愉快そうに笑い、五条の封印を完了した。
渋谷事変編余談
五条悟封印
2021年本誌21号に掲載された呪術高専だよりにて「五条封印は夏油の肉体なくして叶わなかった」と言及される。五条にとっての夏油の存在の大きさ、封印の際に受けた衝撃の度合いが窺える。
呪術高専関係者現況記録
更に、2021年本誌49号に掲載された『呪術高専関係者現況記録』の五条の紹介で
「六眼で見た情報を捨て置き、魂で夏油と別人と見抜く」
と記された。五条にとって六眼とは自身を最強たらしめる所以でもあり、物語においても重要な存在であるが、それを”捨て置き”、あまつさえ”魂で見抜いた”のである。五条にとっての夏油の存在がいかに特別であるかを充分に知らしめる記述であった。念を押されてしまった。
単行本人物紹介
呪術廻戦の自己紹介ページはペタペタ手形を押し付けたデザインが特徴的だが、9巻の五条悟と夏油傑の人物紹介の手形がお互いに手を伸ばしあっているようにみえる。他の巻数の自己紹介にも似たような配置はあるものの、このように見えるのは9巻の自己紹介ページでしか見られなかった。
TVアニメ
アニメ呪術廻戦でも、五条と夏油の関係を匂わす場面がいくつか見受けられた。
アニメ1クール目OP
Evaが歌う「廻廻奇譚」のOPでは吉野順平→伏黒津美紀→沙織ちゃん→夏油傑(縫い目なし)が映っている。これは主要人物4人(虎杖・伏黒・釘崎・五条)が呪術師に成るきっかけ、ターニングポイントととなった人物とされる。
夏油のシーンでは、酒や器などが2人分あるのに対し、酒盃は1人分。一番謎とされるのが、前髪の垂れている向きが“逆”であるということ。前髪は漫画でもアニメでも統一されていた。これは五条悟が見た存在しない記憶や夢を表現してるのではと考えられる。
アニメ2クール目第2話(第15話)じゅじゅさんぽ
女子生徒らが好みのタイプを各々回答するシーンから始まり、そのまま歌姫と五条の会話シーンに切り替わった際、五条が「前髪が特徴的な子」と発言した。原作で前髪が変=特徴的という言及があったのは夏油だけであったため「好みのタイプに夏油も当てはまるのではないか」と一部視聴者が盛り上がった。ちなみに、五条は夏油の第一印象を「前髪」としている。(※FB参照)
※しかし、これは夏油を関連付けようとしたミスリードである可能性が高く、女子生徒が好みのタイプを回答しているシーンと繋がっている(五条も好みのタイプを回答している)と見せかけて、実際は【好みのタイプとは全く関係無い会話の中で五条が三輪霞の名前を思い出せず「前髪が特徴的な子」と歌姫に伝えた】のではないかとされる。
劇場版 呪術廻戦 0
※以下の項目はネタバレを含みます※
作中の描写
追加シーン・カット
五条が夏油の残穢を確認する場面で何故か五条が鼻で匂いを嗅ぐという原作にないアニメオリジナルシーンが追加された。
そもそも残穢は視認するものである上、上述の呪術廻戦0余談「夏油の残り香」に記されている通り『残り香』を「屁じゃねえんだから」という理由で『残穢』に変更したという経緯がある。
またその他にも0巻以降の8、9巻に収録されているカットが差し込まれたり、二人が同じ時間、別の場所で、同じ夕暮れを見ながら物思いに耽るようなシーンが描かれるなど、より二人の親密な関係性を示している。監督自身からも映画関連インタビューで「二人の特別な関係性にも注目してほしい」という旨の発言があった。
ナンバープレート
劇中に登場する車のナンバープレートに「05-072(五-夏)」がある。
他には「12-075(五条の誕生日の12/7-五)」のナンバープレートなどが確認されている。
BGM
乙骨と里香、夏油との死闘から五条と夏油の最期のシーンのBGMのタイトルは「This is Pure Love」である。
エンドロール
乙骨と里香の並びに次いで、五条と夏油が並んで表示されている。
その他の情報
中の人の演技
中の人曰く、「二人の関係は特別なので監督や音響監督からレクチャーを受け、収録に望んでいた」とのこと。⇒詳細
描き下ろしビジュアルボード
劇場版呪術廻戦0入場者プレゼント第三弾として、全国合計50万名限定でMAPPA描き下ろし「五条悟×夏油傑ビジュアルボード」が配布。描き下ろしイラストは劇場版時間軸(教師と教祖)の二人の姿はではなく、二人の過去──玉折編の時期に当たると思われる制服姿の五条、離反後の私服姿の夏油が背中合わせの構図で描かれ、「それぞれの選択の果てに──」という文が二人を挟んだ中央に書かれたものとなっている。
オールナイトニッポン GOLD 劇場版呪術廻戦0 SP
- 夏油が高専へ宣戦布告に来たときの「悟 久しいね」は中の人演じる五条を意識して演じていた。
- 五条から夏油への最期の言葉(上述参照)は実際にアテレコをしていたがオンエアでは無音になっている。
- 恋人や大切な人が違う姿になっていても一緒にいたいと思いますか?という質問に対しての返答は以下の通りである。
- 中村氏「一緒にいられないのが一番嫌だからどんな姿をしてても一緒にいたいと思うんじゃないですかね 」
- 櫻井氏「……いけっかなぁ(笑)」
- 中村氏「事務所に怒られますよ、嘘でも言っとかないと 」
- 櫻井氏「いけます、ぎゅっと抱き締めてやりますよ! 」
劇場版呪術廻戦0 ノベライズ
JUMP j BOOKSと集英社みらい文庫から二冊同時発売された。
二人の細かい心理描写などが描かれており、ファン必読と言って良い内容となっている。(※原作者の監修がどの程度入っているか定かでない点は留意されたし)
『呪術廻戦』劇場版公開/18巻発売記念スペシャルPV
(※動画内では当サイトから来たこと、五夏に関するコメントを記述しないようお願い致します)
五条悟と夏油傑。二人の最強の過去と現在ーー
0:45辺りの歌詞が「If I came to your place tonight, would you let me in?」 (訳:今夜貴方の所に行ったら貴方は私を受け入れてくれる?)である。
※let me inは以下の様な意味がある。
・私を(部屋の)中に入れてよ。
・私を(困難などに)巻き込んでよ。(文脈次第)
・私に(秘密を)打ち明けてよ。
・私を(企てなどに)加えてよ。
エイプリルフール企画
お笑いコンビ「祓ったれ本舗」
呪術廻戦公式Twitterの告知より、エイプリルフール限定で行われた企画。人気お笑いコンビ「祓ったれ本舗」の五条と夏油が、呪術高専東京校へやってくるというものだった。「春のお笑いまつり」と呼ばれるそのイベントには、地元最強の筋肉兄弟「悠仁と葵」などの他、原作で登場したキャラクター達も登場している。
一般料金より2000円高い御守り付きチケットには、どんな呪いからもあなたを守るという「夏油厄除御守り」がついてくるそう。ちなみにこの中身は木彫りの夏油である。
プロダクション呪力舎のホームページも作られるという凝りっぷり。しかしそんなお祭り騒ぎも長くは続かなかった。「春のお笑いまつり」のポスターが公開されているにも関わらず、ホームページを開くと「「祓ったれ本舗」解散のご報告」という、プロダクション呪力舎からの無慈悲な文章が眼前に広がった。以下はその抜粋である。
「祓ったれ本舗」解散のご報告
「祓ったれ本舗」はこの度、方向性の違いにより解散する運びとなりました。
今までのご声援誠にありがとうございました。
(中略)
2020年4月1日 プロダクション呪力舎
- 余談
この祓ったれ本舗のキービジュアルとして採用されたのは呪術廻戦77話の扉絵である。また、それが掲載された週刊少年ジャンプ2019年44号のアオリが「もうええわ。」であったことと、夏油が処刑対象となったのがこの77話であったことから、笑うに笑えない雰囲気が読者の一部に漂っていた。
店長と客
@呪術廻戦公式Twitter
本日4月1日よりじゅじゅten通販にて
春の生活充実フェアがスタート!
おうち時間の悩みに応えるマストバイアイテム
「獄門疆」が予約受付中です!
確実に手に入れたい方はお早めに!
2021年4月1日、呪術廻戦公式Twitterの上記告知と共に、公式エイプリルフール企画として特設通販サイト『じゅじゅten』が期間限定オープン。仕事や勉強に集中したい、ひとりの時間が欲しい、ゆっくり休みたい……といった人におすすめのアイテムとして特級呪物「獄門疆」の予約受付が同特設通販サイト『じゅじゅten』にて開始される。そのサイト内にて『店長』である夏油傑の商品紹介コメントと共に『愛用者』である五条悟の喜びの声が掲載された。
※現在は呪いによる事故が多発し、発売が困難となった為予約受付を中止している。
五条の一人称について
五条の学生時代の一人称は【俺】であった。
夏油から「一人称【俺】はやめた方がいい」「【私】、最低でも【僕】にしな」と促されるも、当初は「はっ、嫌なこった」と矯正を拒否していた。(※第66話参照)
しかし夏油離反後、当時まだ小学生であった伏黒恵に声を掛ける際「伏黒恵君だよね」「【僕】が引くレベルのろくでなしで〜」等、口調が柔らかくなっており、一人称も【僕】に変化していた。これは夏油が五条へ一人称を改めるよう促した際の「歳下にも怖がられにくい」という発言の影響と考えられ、現在でもそのまま【僕】を使用している。(※第79話参照)
上層部に対してのみ一人称は【私】を使い普段と使い分けている。(※0巻2話参照)これは夏油が五条へ一人称を改めるよう促した際の「特に目上の人の前ではね」という発言の影響と考えられる。しかし夏油に関する出来事で動揺すると、【俺】に戻る場面が出てくる。(※第90話参照)
- 余談
五条は高専時代、天内理子の事を「天内」と名字で呼んでいたが、離反後「恵君」、現在では「悠仁」「野薔薇」など親しみやすい下の名前で呼んでいる。これは夏油が言っていた「歳下にも怖がられにくい」を参考にしているのではと考えられる。
また、夏油離反後一人称や口調が柔らかくなったのは五条が一人で最強になった事により夏油の口調をトレースし自身の欠けたピースを埋めているのではないかとも考えられる。
二人の名前
後述の「漫道コバヤシ 未公開トーク」の項目にも記載されているが、作者から「悟」と「傑」という名前はコンビ感・ニコイチ感を意識したという発言があり、セット、対としてキャラクター造形がされていることが窺える。ちなみに、五条悟、夏油傑のイニシャルは両名とも「S・G」である。
・SATORU GOJO
・SUGURU GETO
二人の制服
かねてより二人の制服(上着)はお揃いなのではないか、とファンの間で考えられていたが、2021年8月、本誌にて掲載された応募者全員サービスのサマードリームフィギュア「ワールドコレクタブルフィギュア・呪術廻戦・五条悟&夏油傑」の説明文にて、
呪術高専の制服は本人の希望でカスタム可能だが五条はシンプル。
上着は友人である夏油と同じタイプを着用!
と五条のフィギュア紹介文に記載され、やはりお揃いだったことが判明した。
フィギュアの紹介文にもあるように呪術高専の制服は自由なカスタムが可能で、作中でも多くのキャラクターが思い思いにカスタムした(または勝手にカスタムされた)制服を着用している中、五条の上着は「友人である夏油と同じタイプを着用」とわざわざ紹介されてしまったわけなので、界隈は沸いた。また、七海建人、家入硝子、伏黒恵は上着がおそらく同じであることから、この三名はカスタムをしていないと思われる。
高専ジャージ
2021年7月、本誌にて「高専ジャージ・五条悟モデル」と「高専ジャージ・夏油傑モデル」が発表された(※ジャージとなっているが、高専制服を模したジャージ商品という意味合いだと思われる)。キャラクターの身長・体格に合わせたオリジナルサイズとのことで、着丈などの詳細なサイズが記載された。以下が、本人モデルのサイズ表(高専在学中)である。
五条(190cm) | 夏油(180cm) | |
着丈 | 75cm | 70cm |
肩巾 | 48cm | 48cm |
身巾 | 57cm | 57cm |
袖丈 | 69cm | 67cm |
袖巾 | 23cm | 22cm |
袖口巾 | 12.5cm | 12cm |
と、かなり詳細な数値が明かされた。着丈や袖丈、袖巾などは五条のサイズの方が大きかったり、対して肩巾や身巾は同じであったり……想像が膨らむ情報となっている。
【※】後日、サイズ表記については『原作者未監修であり、キャラクターの身長を表すものではなく、商品に適した身長の目安を表すもの』と回答があった
ファンブック
公式ファンブックでも、二人の関係性、互いへの影響力の強さを窺える内容が随所に見られた。
各キャラクターの紹介ページは質問形式となっており、当該ページのキャラクターに関する質問に原作者が解答する構成になっているのだが、五条の紹介ページは夏油に関する質問が目立つ。(「夏油の第一印象は?」や「夏油が呪詛師になった後、荒れたりしなかったのか?」など)中でも印象深い解答に、学生時代の五条は「夏油の判断を善悪の指針にしていた」という旨の解答があった。多くを語らずとも、この解答だけで、五条の中で夏油という人間がどれほど重きを置かれる存在であるのか察して余りあるのではなかろうか。
また、「夏油の死後、どうすれば偽夏油に乗っ取られずに済んだのか」という質問には「五条がその場(0巻)で火葬」と解答されている。
他にも「五条より夏油の方がモテる」といったこぼれ話などもあり、ファン必見の情報が目白押しとなっている。
漫道コバヤシ 未公開トーク
夏油傑/残酷描写のハードル
FODで公開された未公開トーク内で夏油傑の袈裟の名前が「五条袈裟」ということが明かされる。既にそれは0巻で決まっていたという。
意味合い的にも、関係性的にも「いいんじゃないか」という意味で着せたそう。
他にも、「悟」と「傑」という名前はコンビ感・ニコイチ感を意識したという発言や、ナチュラルボーン天才な五条と努力型天才な夏油、といった発言もあり、二人の対比について明かされた。
サンリオコラボ
五条のコラボキャラクターがシナモロール(Cinnamoroll)であるのに対して、夏油のコラボキャラクターはルロロマニック(Lloromannic)である。(ルロロマニック/Lloromannicはシナモロール/Cinnamorollの綴りを逆にしたものであり対になるキャラという設定)