名前	五条悟	夏油傑
年齢	28歳	享年27歳
身長	190cm以上	185cmくらい
誕生日	1989年12月7日射手座	1990年2月3日水瓶座
階級	特級呪術師	特級呪詛師
高専入学方法	家系	スカウト
術式	無下限呪術	呪霊操術
技	術式反転「赫」、術式順転「蒼」、虚式「茈」、領域展開「無量空処」、反転術式※黒閃経験あり	極ノ番「うずまき」、特級仮想怨霊「化身玉藻前」、虹龍、切り裂き女　他
趣味特技	無し（何でもできるため）	格闘技
好きな食べ物	甘い物	蕎麦（ざる）
苦手な食べ物	アルコール	無し
ストレス	上層部絡み	呪霊を取り込む事
職業	東京都立呪術高等専門学校1年担任	呪詛師/教祖
イメソン	ASIAN KUNG-FU GENERATION『まだ見ぬ明日に』Avicii『Shame On Me』	→Pia-no-jaC←『Paradiso』Two Door Cinema Club『Come Back Home』
一人称	俺、僕、私	私
お互いの呼び方	傑	悟
声優	中村悠一	櫻井孝宏

原作の描写（時系列順）

※以下の項目はネタバレを含みます※

懐玉・玉折編（8・9巻収録）

懐玉編（65-75話）

若くして特級呪術師である二人は東京校名物の最強コンビ。「正論は嫌い」「弱いやつに気を遣うのは疲れる」という不遜な態度の五条。そんな五条を「弱者生存、それがあるべき社会の姿」「呪術は非術師を守るためにある」と窘める生真面目な夏油。二人は意見の食い違いからよくケンカをしていたが、「二人なら大丈夫」という確かな信頼関係と万能感が両者の間にあり、五条は自分たちを「俺達最強」と言って憚らなかった。

そんな二人の間に転機が訪れたのは「星漿体・天内理子の護衛及び抹消」任務。当時の担任であった夜蛾正道から任務を通達された五条・夏油の両名は、その時すでに命を狙われていた天内理子とその付き人、黒井美里を間一髪で保護。天内と天元の同化完遂のため、呪詛師集団「Q」や懸賞金目当てに天内を狙うフリーの呪詛師たちを退けながら、任務を通して天内・黒井と親睦を深めていく。が、天元の元まであと一歩というところで、宗教団体「盤星教」から天内暗殺の依頼を受けた伏黒甚爾の介入により、任務は最悪の形で終結することになる。五条はこの時の伏黒甚爾との戦闘で覚醒、名実ともに呪術界「最強」となった。

この天内理子護衛任務以降、二人の歯車が狂いだす。この件で非術師たちの醜さに触れた夏油は「呪術師は誰のために命を懸けて戦うのか？」と疑問を持つようになる。

玉折編（76-78話）

一年後、2007年8月。

夏油の中で疑問は膨らみ続け、比例して夏油の心身は摩耗していった。

五条は、夏油が窶れたことに気付いていたものの、その心情の機微にまで思い至ることは出来ず、夏油もまたそんな五条に対して自らの状態を誤魔化す言動を取るなどし、両者の間には徐々に擦れ違いが起こりはじめていた。この頃、伏黒甚爾との戦闘を通して覚醒し、「最強」となった五条は単独で任務こなすことが増え、必然的に夏油も一人での任務が増えていた。その夏は蛆のように呪霊が湧いたとされ、夏油は「吐瀉物を処理した雑巾のような味」がする呪霊（※呪霊は非術師から流れ出た辛酸・後悔・恥辱と言った負の感情から生まれるとされる）を取り込むことを続けながら「誰のために？」と自問、懊悩していく。

そんな折、夏油は呪術高専を訪れた特級呪術師・九十九由基と邂逅する。

「呪霊を狩るのではなく、呪霊の生まれない世界を作る」と唱える九十九との会話の中で、夏油はそもそも呪いを生むのが非術師の精神から流れ出た汚濁であるならば、非術師を皆殺しにすれば、呪術師の命が消費されることもなくなるのではないか？という極論に辿りつく。非術師は嫌いか、と問う九十九に対し、夏油は、非術師を見下す自分とそれを否定する自分、どちらが本音かわからない────と複雑な胸の内を吐露する。

その後、自らを慕ってくれていた後輩である灰原雄が任務で死亡。夏油の中で深まる「呪術師は誰のために命を懸けて戦うのか」という疑問はこの一件で更に増大することとなり、また、灰原の遺体を前に憔悴するもう一人の後輩・七海健人のある言葉も夏油の胸にしこりを残すことになった。

同年9月。

決定打と言える日が訪れる。夏油は任務で赴いた村で、村人から怪異の原因と見做され牢に監禁・虐待されていた呪術師の女児2名を発見。非術師である村人たちによるこの非道な行いが引き金となり、女児2名を保護した夏油は100名を超える非術師の村人を呪殺。呪詛師として処刑対象となり、追われる身となった。呪術高専で夜蛾から夏油離反の報を受けた五条は驚愕し、更に夏油が非術師の両親も手に掛けたことを聞かされる。

家入の報せで夏油が新宿に居ることを突き止めた五条は、雑踏の中で夏油と再会。夏油の挙動を問い詰める。非術師の根絶を標榜する夏油に、五条は「できるわけがない」と激昂するが、夏油は逆に「自分にできることを他人にできないと言う君こそ傲慢ではないのか」と返し、「君は五条悟だから最強なのか？最強だから五条悟なのか？」と問いかける。夏油の問いかけに戸惑う五条へ、「殺したければ殺せ。それには意味がある」などと言い残し、五条へ背を向けた。夏油はこの時まったくの無防備であり、五条は雑踏に消えゆく夏油の背に向けて術式の印を結ぶが、ついに夏油を殺すことができなかった。

それから10年近くの間、夏油は宗教団体を乗っ取り、その教祖として呪霊と資金を集め、志を同じくする呪詛師たちとともに来たるべき日に備えていた。

一方、夏油を殺すことができず高専へ戻った五条は「俺だけ強くても駄目らしい」と夜蛾へこぼし、強く聡い仲間を育て、呪術界をリセットするべく呪術高専で教鞭を取る。

単行本人物紹介

呪術廻戦の自己紹介ページはペタペタ手形を押し付けたデザインが特徴的だが、9巻の五条悟と夏油傑の人物紹介の手形がお互いに手を伸ばしあっているようにみえる。他の巻数の自己紹介にも似たような配置はあるものの、このように見えるのは9巻の自己紹介ページでしか見られなかった。

東京都立呪術高等専門学校（0巻）

2017年12月、夏油は非術師根絶の障壁となる呪術高専を落とすため、また、五条の受け持ちの生徒である特級呪術師・乙骨憂太に取り憑く特級過呪怨霊・祈本里香を取り込むため呪術高専で宣戦布告。同月24日、新宿・京都を標的にして大規模呪霊テロ「百鬼夜行」を起こす。

新宿・京都へは大量の呪霊と共に自らが「家族」と呼ぶ仲間の呪詛師たちを配置、自身は単身で呪術高専に乗り込んだ夏油は禪院真希、パンダ、狗巻棘らと交戦、これをくだす。その後、夏油との戦闘で重傷を負った真希たちの姿を見て激昂した乙骨憂太と戦うが、完全顕現した里香の前にあえなく敗戦。重傷を負ってその場から離脱し、「家族」たちを逃がして再起を図ろうとするが、そこに五条が現れる。10年近くの歳月は五条に夏油を殺す覚悟を否応なしにさせていたが、五条は夏油に対して恨み言を言わないどころか、信頼の言葉さえ寄せてみせた。そして夏油へ手を下す間際、五条は「────」と言葉をかける。その言葉を聞いて唖然とした表情を浮かべた夏油は、「最期くらい呪いの言葉を吐けよ」と呆れたように微笑み、五条の手によって処刑された。

その後、乙骨ら生徒のもとに帰ってきた五条は、夏油が拾い持っていた乙骨憂太の学生証を本人へ返す。「先生が拾ってくれたんだ」と言った乙骨へ、「いや、僕じゃない」と答えた五条は、「僕の親友だよ、たった一人のね」と、ぽつりと呟くのであった。

0巻余談

夏油の残り香

五条が夏油の残穢について「僕が傑の呪力の残穢を間違えるわけないでしょ」と発言するシーンがあるが、当初この台詞は「僕が傑の呪力の残り香を間違えるわけないでしょ」であった。作者が残り香を残穢に変更した理由については『屁じゃねえんだから』とFBで発言している。しかし、劇場版呪術廻戦0にて、この修正を覆すかのようなオリジナル演出が追加された（※後述・劇場版呪術廻戦0「追加シーン・カット」項を参照）

五条がかけた言葉

五条が夏油の最期に際してかけた言葉は「────」と表現され、内容は明かされていないが、五条の「────」に当てはまる台詞は作者曰く「0巻の中で言っている」そう。

英語版0巻

英語版呪術廻戦0巻にて、五条の「僕の親友だよ」「たった一人のね」が以下のように翻訳された。

「MY BEST FRIEND DID.」

「MY ONE AND ONLY.」

「たった一人のね」に当たるこの「ONE AND ONLY」であるが、weblio英和和英辞書によると、「（…にとって）最愛の人、真の恋人、唯一無二の、天下にこの人しかいない」という意味を持つ。この英文はプロポーズで使われることが多いと言われている。

渋谷事変編（11巻収録）

2018年10月31日、特級呪霊たちによる五条悟の封印計画が実行に移された。五条が渋谷にて孤立無援の状態で4体の特級呪霊を相手どり、互角以上に渡り合うなか、一人の男が五条の前に姿を現し、五条は激しい衝撃に見舞われる。その男はまぎれもなく、1年前に自らの手で殺したはずの親友・夏油傑であった。

驚愕する五条の脳内に、夏油と過ごした三年間の青い春の記憶が溢れ出す。五条はその隙を突かれ、封印呪物・獄門疆に捕らわれてしまう。体の自由を奪われながらも夏油の姿をした何者かに食ってかかる五条は、己の六眼（め）に映る情報は目の前の男を夏油傑だと言っているとしながらも、自らの魂がそれを否定しているのだと叫び、偽夏油にその正体を問いかける。すると夏油の姿をした何者かは「キッショ、なんでわかるんだよ」と言い捨て、頭蓋を開き、そこに収まる脳を露出させた。夏油の遺体は、夏油の術式を欲する呪詛師に乗っ取られていたのである。

嘲笑い、封印を完了させようとする呪詛師に、五条は「いつまでいい様にされてんだ、傑」と呼びかける。その瞬間、夏油の腕が勝手に動き、乗っ取られた自らの首を絞める。呪詛師は、こんなこと（乗っ取った肉体が勝手に動く）は初めてだと愉快そうに笑い、五条の封印を完了した。

「親友だったんだ」（13巻収録）

渋谷事変では、出動した高専メンバーの他に夏油の”家族”も渋谷に集まっていた。美々子と菜々子が夏油の肉体を解放するため宿儺を頼る場面では、生前の夏油と双子の回想が挿入された。夏油の髪に櫛を入れながら「五条悟って何者？超強いんでしょ？」と問う菜々子に対し、夏油は「親友だったんだ喧嘩しちゃってそれっきり」と過去形で答えていた。

双子は夏油を殺した五条悟を許すことはできないとする一方で「でもねこれでいいとも思ったのだって五条悟は夏油様のたった一人の親友だから」とし、夏油の物語の終わりは五条で良かったと、その複雑な心境を語っている。

ちなみに、この夏油の答えは「僕の親友だよたった一人のね」と夏油の死後も現在形で語る0巻の五条との対比になっていると思われる。また、10巻の巻末に掲載されている『アナタにとって五条悟とは？』と題した漫画で主要キャラがそろって”五条＝最強”と答えるなか、このシーンでは夏油にとっての五条悟とは何かの答えをうかがい知れる。

渋谷事変編余談

五条悟封印

2021年本誌21号に掲載された呪術高専だよりにて「五条封印は夏油の肉体なくして叶わなかった」と言及される。五条にとっての夏油の存在の大きさ、封印の際に受けた衝撃の度合いが窺える。

呪術高専関係者現況記録

更に、2021年本誌49号に掲載された『呪術高専関係者現況記録』の五条の紹介で「六眼で見た情報を捨て置き、魂で夏油と別人と見抜く」と記された。五条にとって六眼とは自身を最強たらしめる所以でもあり、物語においても重要な存在であるが、それを”捨て置き”、あまつさえ”魂で見抜いた”のである。

対の扉絵

封印回周辺の89話の扉絵では五条の頭の上に無限を示す記号である∞マークが浮いており、続く90話の扉絵では夏油（羂索？）の頭の上にいわゆる天使の輪っかが浮いているという、対の構図になっている。コミックスではモノクロだが、本誌掲載時はカラーイラストである。

渋谷事変後（24巻収録）

夏油の肉体を乗っ取っていたのは、他者に自分の脳を入れ替えることでその肉体を乗っ取ることができる術式を持つ羂索であることが渋谷事件後の薨星宮で判明した。羂索は人間の新たな可能性を追求することを目的とした死滅回遊を始めるため、夏油の肉体を使ってその目的の邪魔となる五条を戦闘不能にしたのだった。死滅回遊に参加した虎杖悠仁らは五条の封印を解くのに必要な獄門疆“裏”を手に入れるなど、封印解除の準備を進めていく。

五条の封印解除直前の220話には五条と夏油に語り掛ける家入のモノローグにスポットが当たる。家入は虎杖・乙骨・秤らを前に、強く聡い奴らを育て「もう誰も一人にさせない」と語る五条の姿を思い出す。（この五条は黒いアイマスクではなく白い包帯を目に巻いていることから、『呪術廻戦』の物語が始まる2018年6月以前の五条であることが分かる。）家入は「私がいたろなにがひとりだ馬鹿野郎」とこぼしつつも強く聡い仲間が帰りを待っていると五条に語り掛け、いよいよ物語は五条の封印解除の時を迎える。

221話「得喪」

2018年11月19日。渋谷事変の封印から19日後に、埼玉県にある呪術高専第四修練所で高専メンバーらが見守る中、獄門疆の封印が解かれる。しかし、五条は現れない。しばらくして地響きともに五条が現れたのは、親友である夏油の肉体を乗っ取った羂索のもとだった。

「オマエさもっと言葉を選んだ方がいいんじゃないか？今際の際だぞ」

普段の軽薄さはなりを潜め、封印から解除された五条は静かな怒気をはらんだ第一声を羂索に投げかける。羂索は封印が解かれても確実に五条を殺せるように獄門疆を最深部は8000メートルにも及ぶ日本海溝に置いてきたと説明するが、五条はそんなものは関係なしに傑の肉体を弔うため羂索のもとに一直線に飛んできたのだった。

羂索に攻撃しようとする五条だったが、伏黒恵の体を乗っ取った宿儺に阻まれる。今ここでの戦闘は行わないとする羂索らに五条は今日の日付を問い、決戦の日を約1か月後の12月24日に指定する。その理由は「命日が2つもあったらややこしいから」。一年前の12月24日は百鬼夜行を起こした夏油を五条自らが手にかけた日である。

TVアニメ

アニメ呪術廻戦でも、五条と夏油の関係を匂わす場面が見受けられた。

アニメ1期1クール目OP

Eveが歌う『廻廻奇譚』のOPでは吉野順平→伏黒津美紀→沙織ちゃん→夏油傑（縫い目なし）が映っている。これは主要人物4人（虎杖・伏黒・釘崎・五条）が呪術師に成るきっかけ、ターニングポイントととなった人物とされる。

アニメ2期『懐玉・玉折』OP

キタニタツヤが歌う『青のすみか』と共に、「存在しない記憶」ならぬ「存在する記憶」であろう五条と夏油、そして周囲の人々の青春が鮮やかに描かれており、ファン必見のPVとなっている。『呪術廻戦』公式HPには同曲についてのキタニ氏のコメントが掲載されているため、こちらも一読をおすすめする。

　『New Type 2023年9月号』のキタニ氏のインタビューによると、曲全体としては今の自分から過去の自分を見ているイメージだが、曲の箇所によっては過去の一人称でも見ている作りになっているという。また、billboard Japanのネット記事には、「アニメサイドも五条と夏油、二人の人間関係をどういう温度感、質感で描くかという部分に細心の注意を払っていた」といった裏話が掲載されている。

　余談だが、「まるで、静かな恋のような」という歌詞は、先行公開されたムービーでは「静かな声」に聞こえるとされ、『Animage 2023年7月号号』でも「静かな声」と誤植で紹介されていた。しかし事前予約の特典でリリック画像が公開され、「静かな恋」だと判明。2人のファンのあいだに衝撃が走った。

アニメ2期『懐玉・玉折』ED

崎山蒼志が歌う『燈（あかり）』は「夏油傑というキャラクターの積み重なった経験と苦悩の果てに生まれていく心情の変化、それを取り巻くキャラクターたちの夏油への思いがテーマの楽曲」とのこと。タワーレコードのフリーマガジンによるとサビの「赤らめた顔また見せて」は五条から夏油に対して歌っている。『New Type 2023年9月』掲載のインタビューでは、（歌い出し、Aメロ、Bメロの）途中までは夏油目線だが、サビでは一気に視点が引いて、みんなが夏油へ歌っているような、みんなが夏油を思っているようなイメージとだという。

EDのムービーでは、雨宿りをする夏油を傘を差した五条が迎えにいくというストーリーを中心に、家入・七海・灰原と街で遊ぶ2人の日常シーンが流れた。五条と夏油を現しているのだろう青い目で白いベタと、黄色い目で黒いベタも登場する。このほかにも雪道を歩く五条と夏油の影や、金木犀の花びらが散る腰掛に座る五条と夏油など、バラードに乗せて2人の青春時代が優しく、ときに切なく描かれている。EDの終盤で夏油のもとに笑顔で駆けていく五条の姿は必見。ラストの2人の距離の近さにも注目してほしい。

『青のすみか』、『燈』ともにアーティストが一発撮りのパフォーマンスを披露する「THE FIRST TAKE」がYouTube配信されているため、こちらの視聴もお勧めする。キタニ氏の公式X（旧Twitter）では、「THE FIRST TAKE」を紹介するポストに「今でも折に触れて思い出すもう会えなくなってしまった友人や戻れない日々のこと　無邪気に楽しく過ごした時間も取り戻せない失敗への後悔も今はどれもかけがえなく心の杖として現在の自分を支えてくれているそういう思いでこの歌を作り歌いました」と記載されていた。

2023年12月に放送された日本レコード大賞では『呪術廻戦』が作品賞を受賞し、『懐玉・玉折』の映像をバックに両曲が連続で歌われた。また、キタニ氏は『青のすみか』で紅白歌合戦に初出場を果たす。歌合戦の公式Xに投稿されたイラストには五条と夏油と分かるキャラが登場した。

アニメ2期『渋谷事変』OP

青を基調とした懐玉・玉折とは対照的に、King Gnuが歌う『SPECIALZ』は赤を基調としたムービーとなっており、五条と夏油（羂索）が対になる演出が度々見られた。

『2023年11月ダ・ヴィンチ』のインタビューでKing Gnuの常田氏は「大きなくくりでいえば、この曲はラブソング」と説明している。「いわゆる恋愛感情ではないんだけれども、相手への、命を賭けた強い思いは、いろいろなキャラクターから感じる」とし、渋谷事変に出てくる1対1の、いろいろな関係に当てはめられるように歌詞を作った」という。

また、とあるTV番組で"get 1○st iπ 31"＝Get Lost in me”は、

get 1○　→夏油

st　→悟

1○ 31 →渋谷事変発生の10月31日

であることが紹介された。

アニメ2期オリジナル・サウンドトラック

2024年1月24日に発売されたオリジナル・サウンドトラック『呪術廻戦懐玉・玉折／渋谷事変』のジャケットでは、向かって左に高専時代、右に現代の五条が青・赤の背景とともに描かれている。笑みを浮かべる高専五条のサングラスには夏油の姿が映りこんでいる。反対に険しい表情を浮かべる現代の五条には影がかかっており、お団子や髪の表現から渋谷にて対峙した夏油の姿（羂索）ではないかと思われる。

サウンドトラックによると、渋谷事変にて五条が羂索を目にした際に流れたBGMのタイトルは『溢れ出す3年間の青い春』。原作のナレーションがアニメでは省略されたが、曲名で登場した。

公式ポッドキャスト『じゅじゅとーくニキ』

アニメ2期の放送中にSpotifyで配信された『じゅじゅとーくニキ』では、五条役の中村氏、夏油役の櫻井氏へのディレクションや演技する上で意識したことなどが話された。

『じゅじゅとーくニキ』第10回では、アニメ2期5話『玉折』で中村氏が監督から受けたディレクションについて説明している。演出指示で5話の冒頭から「五条は夏油の異変に気付いていることを意識して演じてほしい」と言われたという。そのため、五条が術式を披露するシーンでは新しい技を夏油に見てほしいがためにカラ元気気味に話したり、新宿のシーンでも夏油に寄り添った演技を行ったりしたそう。決別するシーンの演出として、片方がすがり、片方は気にしないで行く方が効果的なのではと話す中村氏に対し、虎杖の中の人は「別れ話っすね」と返答している。

第25回では櫻井氏がゲストに登場し、「ニコイチで仲良かった時代って、夏油はきっと（五条に）感化されている」といった話や、渋谷事変での「親友だったんだ」の演技プランなどについて聞くことができる。

アニメ2期放送中の雑誌インタビュー・ネット記事

アニメ2期『懐玉・玉折』の放送前後では、キャストら制作陣のインタビュー記事が多くのアニメ雑誌に掲載された。キャストの解釈であることは前提として、ここでは五条・夏油の関係性について触れられた記事の一部を紹介する。

アニメ2期放送直前に発売された『日経エンタテインメント! 2023年8月号』に掲載されている中村氏のインタビューでは、ずば抜けた能力を持つ五条にとって夏油はレベルを落とさず、自分の好きな言葉で話しても全てが通じる相手だったとの内容が語られている。また、会話の組み立て方も五条が頼っていると指摘し、芝居をする際も「大事なことは夏油に投げたうえで甘えて芝居ができる感覚があった」など声優ならではの着眼点からの2人の関係性に触れている。

『懐玉・玉折』放送後に発売された『New Type 2023年9月号』では、「能力覚醒した五条はすべてを失った」との小見出しがついた中村氏のインタビューが掲載された。強さは五条に及ばなくとも夏油の存在が五条にとっての心の支えであることを声を入れながら感じたという。また、五条の一人称の変化についても、“ちゃんとする”ために変えたのではなく、夏油が五条に残してくれたものがその言葉だったとして、「それを抱えて生きるために一人称を“僕”に変える、それくらいしかできなかったのかな」と語っている。

『Animage 2023年9月号』では、アニメ2期第5話『玉折』は他の話数とは異なり明確なディレクションがあったという中村氏の話が掲載された。アフレコ前の演技プランと監督のディレクションに違いがあったとの話が詳しく書かれており、新宿のシーンでは「話を聞くから」「なんか言ってくれよ」みたいな想いが根っこにあるような演技に切り替えたという。一読の上でアニメを見返すのも良いかも知れない。

同誌にはシリーズ構成・脚本担当者のインタビューも掲載されており、「五条もまた夏油のことをすごく大切にしていた」、「本当に魂の深い部分でつながっている」、「夏油がああなってしまったことで、五条の中の何かが死んじゃった。もう元の自分には戻れない、本当に決定的な出来事のひとつだった」などの印象的な言葉で2人の関係性が語られている。

渋谷事変中に発売された『ダ・ヴィンチ 2023年11月』では五条が封印されたシーンについて、中村氏は目の前に現れた夏油が偽物だと分かってからは「“もう一回、あいつと戦って殺さなくてもいい”という安堵感」が生まれたのではないかと話している。五条と夏油の考え方にズレは生じたものの、夏油の思いは教師という道を選んだ五条に受け継がれているとする旨の話も盛り込まれており、五条の過去から現在に至る思いが中村氏の言葉で語られている。

『懐玉・玉折』の放送にあたり、ネットでも多くの記事が投稿された。ここでは特に五条と夏油の関係性に焦点を当てた記事を紹介する。

『呪術廻戦』「懐玉」で描かれた“最強”ではない五条悟　彼の“青のすみか”を考える

外部リンク

筆者独自の解釈・表現ではあるが、文末の「五条にとって『懐玉・玉折』編は、夏油傑という男は、過去であり現在であり、未来なのだ。」という一文は胸を打つ。

『呪術廻戦』五条悟が見た夢の主人公が夏油傑だった理由　「懐玉・玉折」が意味するもの

外部リンク

劇場版呪術廻戦 0

※以下の項目は劇場版のネタバレを含みます。

作中の描写

追加シーン・カット

五条が夏油の残穢を確認する場面で何故か五条が鼻で匂いを嗅ぐという原作にないアニメオリジナルシーンが追加された。

また、その他にも0巻以降の8、9巻に収録されているカットが差し込まれたり、二人が同じ時間、別の場所で、同じ夕暮れを見ながら物思いに耽るようなシーンが描かれるなど、より二人の親密な関係性を示している。監督自身からも映画関連インタビューで「二人の特別な関係性にも注目してほしい」という旨の発言があった。

BGM

五条と夏油が最後の言葉を交わす場面には、乙骨と里香が別れる場面から流れている5分ほどのBGMが使われており、題名は「This Is Pure Love」である。

ナンバープレート

劇中に登場する車のナンバープレートに「05-072（五-夏）」がある。

他には「12-075（五条の誕生日の12/7-五）」のナンバープレートも確認されている。

エンドロール

エンドロールに流れるクレジットの序列は、

「乙骨憂太

　祈本里香

　五条悟

　夏油傑」

となっており、本映画のトメ（主演者に匹敵する重要な役柄）ともいえる夏油を最後ではなく、五条とともにクレジットしたことが一部のファンの間で話題となった。

その他の情報

劇場版呪術廻戦0ノベライズ

JUMP j BOOKSと集英社みらい文庫から二冊同時発売された。

二人の細かい心理描写などが描かれており、ファン必読と言って良い内容となっている。（※原作者の監修がどの程度入っているか定かでない点は留意されたし）

入場者プレゼント

第三弾

MAPPA描き下ろし「五条悟×夏油傑ビジュアルボード」を配布。描き下ろしイラストは劇場版時間軸（教師と教祖）の二人の姿はではなく、二人の過去──玉折編の時期に当たると思われる制服姿の五条、離反後の私服姿の夏油が背中合わせの構図で描かれ、「それぞれの選択の果てに──」という文が二人を挟んだ中央に書かれたものとなっている。

第四弾

メモリアルブックを配布。表表紙は乙骨と里香、裏表紙は高専時代の二人の後ろ姿が描かれたもの。加えて中の人同士のネタバレありの対談も収録されている。

中の人の演技

中の人曰く、「二人の関係は特別なので監督や音響監督からレクチャーを受け、収録に望んでいた」とのこと。⇒詳細はこちらの記事を参照

オールナイトニッポン GOLD 劇場版呪術廻戦0 SP

劇場版呪術廻戦0の放映後、劇場版にまつわる裏話や視聴者からのメッセージや質問にキャストが答えていく生放送ラジオ番組が放送された。

宣戦布告時の夏油の「悟ー！久しいねー！」は中の人演じる五条を意識して演じていた。
五条から夏油への最期の言葉（上述参照）は実際にアテレコをしていたがオンエアでは演出の都合上、無音になっているが、「台本には（五条が何て言ったか）書いてありました」「一応喋りましたがRECされていませんでした（※演出の都合上カットの意）」とのこと。

『呪術廻戦』劇場版公開／18巻発売記念スペシャルPV

（※動画内では当サイトから来たこと、五夏に関するコメントを記述しないようお願い致します）

12月20日、公式から夏油(のガワを着た羂索)と五条が対峙し、封印完了までの過程が描かれたPVが発表された。動画の途中にはif I came to your place tonight would you let me in？というフレーズが繰り返し入っている。直訳するともし私が今夜あなたのところに来たら、私を中に入れてくれる?となる。挿入されたのはyellow clawの「alone tonight 」という曲で、女性シンガーが切なげな声でI don’t wanna be alone tonight（今夜一人になりたくないの）I don’t wanna be the only one(私は一人になりたくないの)と繰り返し歌っている。

イメージソング

呪術廻戦3巻にて、作者が各キャラクターのイメージソングを発表した。

五条悟のイメージソング

五条のイメージソングとして提示された『Shame On Me』（Avicii）は辛い恋を経験した男女の気持ちを男女目線で表現した失恋ソングであると公言されている。この曲における″you″が誰であるか定かでは無いが、原作における出来事を考慮すると、夏油である可能性は高い。どちらの目線でも相手を【クソ野郎】と罵っていることからも『悲しく切ない曲』というより『やるせない怒りをぶちまける曲』である事が窺える。また、サビ終わりの歌詞は『I can't live without you』であり、和訳は「でも、きみなしでは生きられない」である。

参考和訳

※動画へ飛ぶ際には、こちらのサイトから来たこと、また五夏の話題をコメントに記載しないようお願い致します。

夏油傑のイメージソング

夏油のイメージソングとして提示されている『Come Back Home』(Two Door Cinema Club)は、離別した夏油の状況と重ね合わせることもできる。

（ここで言う「家」が高専だとしたら、最期で夏油は「家に帰って来た」と捉える事ができる）

参考和訳

※動画へ飛ぶ際には、こちらのサイトから来たこと、また五夏の話題をコメントに記載しないようお願い致します。

エイプリルフール企画

お笑いコンビ「祓ったれ本舗」

呪術廻戦公式Twitterの告知より、エイプリルフール限定で行われた企画。人気お笑いコンビ「祓ったれ本舗」の五条と夏油が、呪術高専東京校へやってくるというものだった。「春のお笑いまつり」と呼ばれるそのイベントには、地元最強の筋肉兄弟「悠仁と葵」などの他、原作で登場したキャラクター達も登場している。

一般料金より2000円高い御守り付きチケットには、どんな呪いからもあなたを守るという「夏油厄除御守り」がついてくるそう。ちなみにこの中身は木彫りの夏油である。

プロダクション呪力舎のホームページも作られるという凝りっぷり。しかしそんなお祭り騒ぎも長くは続かなかった。「春のお笑いまつり」のポスターが公開されているにもかかわらず、ホームページを開くと「「祓ったれ本舗」解散のご報告」という、プロダクション呪力舎からの無慈悲な文章が眼前に広がった。以下はその抜粋である。

「祓ったれ本舗」解散のご報告

「祓ったれ本舗」はこの度、方向性の違いにより解散する運びとなりました。

今までのご声援誠にありがとうございました。

（中略）

2020年4月1日　プロダクション呪力舎

余談

この祓ったれ本舗のキービジュアルとして採用されたのは週刊少年ジャンプ2019年44号・呪術廻戦77話の扉絵である。この回のアオリが「もうええわ。」であったことと、夏油が処刑対象となったのがこの77話であったことから、笑うに笑えない雰囲気が読者の一部に漂っていた。

店長と客

@呪術廻戦公式Twitter

　本日4月1日よりじゅじゅten通販にて

　春の生活充実フェアがスタート！

　おうち時間の悩みに応えるマストバイアイテム

　「獄門疆」が予約受付中です！

　確実に手に入れたい方はお早めに！

2021年4月1日、呪術廻戦公式Twitterの上記告知と共に、公式エイプリルフール企画として特設通販サイト『じゅじゅten』が期間限定オープン。仕事や勉強に集中したい、ひとりの時間が欲しい、ゆっくり休みたい……といった人におすすめのアイテムとして特級呪物「獄門疆」の予約受付が同特設通販サイト『じゅじゅten』にて開始される。そのサイト内にて『店長』である夏油傑の商品紹介コメントと共に『愛用者』である五条悟の喜びの声が掲載された。

※現在は呪いによる事故が多発し、発売が困難となった為予約受付を中止している。

五条の一人称について

五条の学生時代の一人称は【俺】であった。

夏油から「一人称【俺】はやめた方がいい」「【私】、最低でも【僕】にしな」と促されるも、当初は「嫌なこった」と矯正を拒否していた。（※第66話参照）

しかし夏油離反後、当時まだ小学生であった伏黒恵に声を掛ける際「伏黒恵君だよね」「【僕】が引くレベルのろくでなしで〜」等、口調が柔らかくなっており、一人称も【僕】に変化していた。これは夏油が五条へ一人称を改めるよう促した際の「歳下にも怖がられにくい」という発言の影響と考えられ、現在でもそのまま【僕】を使用している。（※第79話参照）

上層部に対してのみ一人称は【私】を使っている。（※0巻2話参照）これは夏油が五条へ一人称を改めるよう促した際の「特に目上の人の前ではね」という発言の影響と考えられる。

2018年に公開された『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』発売記念プロモーション動画では、原作者からの手紙という形で「五条の一人称は昔は俺だったけど高専在学時に俺に矯正した」のエピソードに触れられており、それに対して五条は「どうだったかなぁ昔のことは忘れちゃったなぁ」とはぐらかしている。

二人の名前

後述の「漫道コバヤシ未公開トーク」の項目にも記載されているが、作者から「悟」と「傑」という名前はコンビ感・ニコイチ感を意識したという発言があった。ちなみに、五条悟、夏油傑のイニシャルは両名とも「S・G」である。

二人の制服

かねてより二人の制服（上着）はお揃いなのではないか、とファンの間で考えられていたが、2021年8月、本誌にて掲載された応募者全員サービスのサマードリームフィギュア「ワールドコレクタブルフィギュア・呪術廻戦・五条悟&夏油傑」の説明文にて、

呪術高専の制服は本人の希望でカスタム可能だが五条はシンプル。

上着は友人である夏油と同じタイプを着用！

と五条のフィギュア紹介文に記載され、やはりお揃いであったことが判明した。

高専ジャージ

2021年7月、本誌にて「高専ジャージ・五条悟モデル」と「高専ジャージ・夏油傑モデル」が発表された（※ジャージとなっているが、高専制服を模したジャージ商品という意味合いだと思われる）。キャラクターの身長・体格に合わせたオリジナルサイズとのことで、着丈などの詳細なサイズが記載された。以下が、本人モデルのサイズ表（高専在学中）である。

	五条（190cm）	夏油（180cm）
着丈	75cm	70cm
肩巾	48cm	48cm
身巾	57cm	57cm
袖丈	69cm	67cm
袖巾	23cm	22cm
袖口巾	12.5cm	12cm

【※】後日、サイズ表記については『原作者未監修であり、キャラクターの身長を表すものではなく、商品に適した身長の目安を表すもの』と回答があった

ファンブック

公式ファンブックでも、二人の関係性、互いへの影響力の強さを窺える内容が随所に見られた。

各キャラクターの紹介ページは質問形式となっており、当該ページのキャラクターに関する質問に原作者が解答する構成になっているのだが、五条の紹介ページは夏油に関する質問が目立つ。（「夏油の第一印象は？」や「夏油が呪詛師になった後、荒れたりしなかったのか？」など）中でも印象深い解答に、学生時代の五条は「夏油の判断を善悪の指針にしていた節がある」という旨の解答があった。また、「夏油の死後、どうすれば乗っ取られずに済んだのか」という質問や、五条より夏油の方がモテるといったこぼれ話などもあり、ファン必見の情報が目白押しとなっている。

漫道コバヤシ未公開トーク

FODで公開された未公開トーク「夏油傑／残酷描写のハードル」内で夏油傑の袈裟の名前が「五条袈裟」ということが明かされる。既にそれは0巻で決まっていたという。意味合い的にも、関係性的にも「いいんじゃないか」という意味で着せたそう。

他にも、「悟」と「傑」という名前はコンビ感・ニコイチ感を意識したという発言や、ナチュラルボーン天才な五条と努力型天才な夏油、といった発言もあり、二人の対比について明かされた。

ストーリー解説動画

渋谷事変までのストーリーを一挙解説するジャンプチャンネル公式動画内にて、「行く道が分かれた五条と夏油」というタイトルで、二人の関係が取り上げられている。（※動画内では当サイトから来たこと、五夏に関するコメントを記述しないようお願い致します）

「彼ら（虎杖達）と呪霊との戦いは五条悟と呪詛師・夏油傑の因縁が深く関わっていた」

「五条悟の高専時代、その隣には、常に夏油傑の姿があった」

「ある事件をきっかけに、最強の呪術師と最悪の呪詛師として決別するのだった」

というナレーションと共に、二人の作中カットなどが紹介されている。

最強ジャンプ高め合う二人

最強ジャンプ 2023年10月号【特集呪術廻戦高め合う二人呪い合う二人名コンビに大注目!!】では、見開き1.5ページを使って五条と夏油の関係が「肩を並べる親友」というタイトルで紹介された。「二人の息は熟練のお笑いコンビのように合っている」と祓ったれ本舗を匂わせる描写も登場。傾けると2人のイラストが交互に現れるチェンジングカードも同封されており、ファン必見の内容となっている。

コラボ関係

サンリオコラボ

五条のコラボキャラクターがシナモロール（Cinnamoroll）であるのに対して、夏油のコラボキャラクターはルロロマニック（Lloromannic）である（ルロロマニック／Lloromannicはシナモロール／Cinnamorollの綴りを逆にしたものであり対になるキャラという設定）。劇場版に続き、「懐玉・玉折」の高専Ver.でもコラボ商品が発売された。

劇場版呪術廻戦 0マンチョコ、呪術廻戦マン2チョコ

発売事前告知でシークレットレアのスーパー夏油デビルが発表されTwitterでトレンド入り。その後発売を迎え同じくシークレットレアのヘッド五条ロココを購入者が発見したことでヘッド五条ロココと共にスーパー夏油デビルも再びTwitterのトレンド入りを果たした。スーパーデビルに扮する夏油は衣装もスーパーデビルのものを着用しているが、五条袈裟だけは手放していない。

こちらも2023年に「懐玉・玉折」の高専Ver.でのコラボが実現した。夏油は夏油フェニックスとして登場。五条は変わらずヘッド五条ロココだったが、元ネタのビックリマンではロココはフェニックスの進化系だという。

ソシャゲとのコラボ

アニメ2期の放送中には、様々なソーシャルゲームと呪術廻戦のコラボが開催された。ここでは五条・夏油が実装されたもの、現代軸で五条のみが実装されたが、夏油との過去を匂わせるものを紹介する。

『グランブルファンタジー』(2023年8月)

呪術廻戦コラボ『華胥之空（かしょのそら）』が開催された。現代軸のコラボのため五条と生徒の実装だったが、ストーリーでリゾート地を楽しんだ生徒たちに向かって五条が沖縄に行こうと誘うシーンがある。海に光が反射して皆が眩しがるシーンで五条はアイマスクをしているにもかかわらず「確かに、ちょっとまぶしいね。」と含みを持たせた言い方をし、その直後には「小さく笑った五条は、その黒い布の下で微かに目を細めた。」というナレーションが入った。

『共闘ことばRPGコトダマン』（2023年8月）

呪術廻戦コラボ第3弾として、五条・夏油は「★5呪術高専最強の2人」で登場。進化後は、「★6 五条悟（懐玉・玉折）」と「★6夏油傑」にモード・シフトできる仕様だった。

『白猫プロジェクト』（2023年11月）

こちらも現代軸のコラボのだったが、五条がストーリー上で使用する武器「五条の双剣」のスキルの名称が「青い春に微睡む」であり、自身のHPを回復できる能力を持つ。原作で『懐玉・玉折』は五条が見た夢であるとの設定に由来するスキルだと思われる。

『モンスターストライク』（2024年1月）

呪術廻戦コラボ第2弾として「懐玉・玉折」、「渋谷事変」で活躍したキャラが実装された。五条・夏油は「★6 最強の2人」として、コラボスターターパックで登場した。直殴りと友情の両方に優れたキャラ。各キャラの大技であるストライクショットでは演出パターンが2種類あり、それぞれでオリジナルの掛け合いボイスを楽しめる。モンスト公式YouTubeでストライクショットとオリジナルボイスを聞くことができる。

その他のコラボ

アニメ2期『懐玉・玉折』の放送に合わせて、ファミリーマートや銀だこ、ココス、アリナミン、スイーツパラダイスや浅草花やしき、リアル脱出ゲームと次々にコラボが企画され、その多くで五条と夏油の書き下ろしイラストや撮りおろしボイスがあった。特にファミリーマートコラボでは五条がチーフ・最強・オフィサー（CSO）となり、商品説明で夏油の『呪霊玉風おむすび』に「イチオシ！」、『まっ黒水まんじゅう』に「食べたい！」とコメントをつけていた。

『渋谷事変』放送中も渋谷マークシティで『溢れ出す3年間の青い春』の展示が行われたり、SPINNSとのコラボグッズ「名言アクリルキーホルダー」では五条の名言に「いつまでいい様にされてんだ傑」が選ばれたりするなど、原作・アニメのみならずイベントや商品展開でも話題には事欠かなかった。

アニメ2期の放送中だけでなく終了後も毎週新商品の案内があると言っても過言ではないほど様々に2人のグッズが発売された。2人そろったグッズも多く、ある企業の商品紹介ポストで「キャラクター個別のグッズだけでなく、五条と夏油がセットになったデザインもご用意しています。」と紹介されるほど。実際、フィギュアではそれぞれの外装に互いの商品が書かれていたり、2人並べることを前提とした配置になっている商品が多かったりする。

ペアグッズとしてパジャマやルームウェア、マグカップ、ティーカップ&ソーサーセット、クリスマス・バレンタインケーキなども発売された。『祓ったれ本舗』もスーツVer.として商品展開されており、特に「メタリックアクリルキーホルダースーツVer」の商品紹介でキーホルダーの横に意味ありげに2つの指輪が並べられた写真が『呪術廻戦 PLAZA』公式Xに投稿された際には、2人のファンからは喜びと戸惑いの声が上がった。