概要
『呪術廻戦』の登場人物である両面宿儺×伏黒恵のカップリング。
両面宿儺は己の快か不快のみで物事を判断し、弱者をいたぶり殺すことを悦とする気まぐれな呪いの王であるが、その宿儺が「唯一の好奇はただ一人それ以外は心底どうでもいい」と言われるほど執着しているのが伏黒恵である。
もともと虎杖の器に閉じ込められたことをよしとせず、虎杖の肉体が死んでも自身の呪物である指は他にもあるため、虎杖が死んでも構わないというスタンスを取っていたが、少年院で伏黒と戦闘した際、伏黒の術式に深い興味を示し、「魅せてみろ 伏黒恵!」と宣言。その後は、彼の行く末を見たいがために、彼の傍で見守れる虎杖の肉体を治癒して中に居座っている。
特級呪霊たちと手を組む夏油曰く「(伏黒の存在によって)宿儺の動きがイメージとズレる」「(伏黒は)宿儺にとっての地雷であり、下手に手を出せない」とのこと。
伏黒が八十八橋に任務で赴いた際、宿儺の指を取り込んだ呪霊と戦闘になる。伏黒は己の命と引き換えに着実に敵を仕留められる奥の手を発動しようとしたが、宿儺がかつて少年院で伏黒に言った「宝の持ち腐れだな」「オマエあの時 何故逃げた」という言葉を思い出し、己の可能性を信じて不完全だが領域展開を実行し、辛くも戦闘に勝利する。そんな伏黒を見た宿儺は「いい それでいい」と満足気で嬉しそうにしていた。
渋谷事変では、漏瑚らによって宿儺は合計15本分の指の力を取り戻し一時的に虎杖の肉体の主導権を握ることとなる。指を献上した漏瑚に対し、自分に一撃でも入れられたら呪霊達の下につく話を持ち掛け、その暁には「渋谷の人間を皆殺しにしてやろう 一人を除いてな」と宣言。
この「一人」が誰を指すか明言されることは無かったが、今までの執着具合とその後の行動から十中八九伏黒のことである。
漏瑚との戦いを制した宿儺は、離れた場所にいる伏黒が最強の式神・魔虚羅を召喚し、命の危機を迎えていることを察知し、召喚現場へと急行する。そして伏黒を死なせないために魔虚羅との戦闘に突入、魔虚羅の性能を見て「魅せてくれたな 伏黒恵」と称賛、その後無事勝利を収めた。
余談(単行本ネタバレ注意)
後に死滅回遊編で宿儺に伏黒の肉体を乗っ取られ、主人公である虎杖悠仁は伏黒を取り戻すために宿儺と戦う構図となる。つまり、伏黒はラスボスの宿儺に攫われたヒロインの立ち位置となっている。