「自分に出来る事を精一杯頑張るのは 気持ちがいいです」
CV:梶原岳人
概要
懐玉・玉折編(本編の12年前)に登場。
呪術高専東京校の学生で2級呪術師。五条悟、夏油傑、家入硝子の一学年後輩で、七海建人とは同級生にあたる。
黒い短髪の少年で、一人称は「僕」。
非術師の家系出身。呪いが見える妹がおり、彼女には高専に来ないように強く言いつけていた。
呪術師としては珍しく素直な性格で人をあまり疑わず、常に周囲に明るく愛想良く振る舞う。愛想がなく冷静な同級の七海とは対照的な性格。先輩である夏油を慕っている。
戦闘シーンが無いため生得術式を持っているかどうかは不明。
好きなものは米と人で、好きな女性のタイプは沢山食べる子。特技は大食い。
2006年の高専1年時、天内理子護衛任務において七海と共に沖縄にて那覇空港の警備を担当した。
2007年の高専2年時、七海と共に向かった呪霊の討伐任務に失敗、命を落とす。元々この呪霊は当初「2級」として扱われていたが、七海が「産土神信仰でした。あれは土地神だ」と呟いていたことから、本当は「1級」相当の呪霊であり、上層部はその脅威を完全に見誤っていたといえる。
彼の死は夏油が呪詛師へ堕ちるきっかけの一端となり、七海が「呪術師はクソ」という結論に至る事由となった。
以下ネタバレ注意
「灰原、私は結局何がしたかったんだろうな」
「逃げて逃げたくせにやり甲斐なんて曖昧な理由で戻って来て」
作中の渋谷事変にて、漏瑚との戦闘で瀕死状態の七海が一人、脳内で灰原に問い掛けていたところ、目の前に死んだはずの灰原が現れる。
灰原が指を指した先には虎杖悠仁の姿があり、七海は「駄目だ灰原」「それは違う」「言ってはいけない」「それは彼にとって呪いになる」と考えるも、最期の瞬間「後は頼みます」と虎杖に託し、真人の無為転変により身体をバラバラにされ七海は死亡した。
この描写を見るに灰原が死ぬ際、共に任務に赴いていた七海は「後は頼む」と、灰原から同様の遺言を授かり、それが彼にとっての【呪い】となっていた事が予想される。
七海と灰原は、今も昔も死の間際でさえも、互いがとても大切な存在であることが窺える。
後に人外魔境新宿決戦にて、五条が宿儺との戦いに敗れ、あの世と思われる空港に辿り着いた時に灰原は再登場しており、彼は七海の横で生前と変わらない笑顔を向けていた。そして、虎杖に遺言を遺す際に呪いになるから言えずにいた七海の背中を押していたのが明かされた。本人は出しゃばってしまったと言うが七海はそれにより虎杖に全てを託す事ができ、悔いなく死ねたと灰原に感謝していた。
余談
- 原作では虎杖を指差す時の灰原は後ろ姿しか見せていない為に表情が分からなかったが、アニメでは正面で描かれていたため表情もしっかり描かれていた。その表情は何処か暗い影があるかのような表情であった。
- 明るい性格であるため、何処となく虎杖に似ており、七海が虎杖を気にかけていたのは彼の面影を感じたからなのかもしれない。
- 作中では既に故人であったのと、懐玉・玉折では夏油と九十九と会話をした後に亡くなってしまったため、目立った活躍はなかったのだが、懐玉・玉折のグッズが多く作られているため、必然的に灰原のグッズも沢山作られている。