ビルガメード
びるがめーど
「あぁ……残念です、もっと美しい最期だと思ったのにぃっ!!」
概要
黒い本棚のリーダー格たるメギド・ストリウスが使用するショートソード。「Bilgamed」
彼が「大いなる本」の一部を取り込んでメギドになった経緯から察するに、恐らくその一部に宿っていた物語の剣とでもいうべき代物だと思われる。
怪人態になると同時に出現し、直接斬る以外に黒い斬撃波を放つことができる。
根元にはシリンダーのような造詣があり、そこから続く黒い樋(フラー)が途中から無くなり先端部が二股に分かれているのが特徴。
相手側には鍔が無く、そのまま刀身のように鋭いナックルガードに繋がっている。手前側は鍔のような作りになってはいるが、形状は鉤爪状に反り返って上を向いた鋭利な刃になっている。
使い手側も傷付き兼ねないその形は訪れる"事実"として記載された、ストリウスを含む世界の破滅を暗示するかのようである。
終盤で手に入れた「仮面ライダーストリウス」への変身に使うワンダーライドブック「グリモワール」には、至高の剣・カラドボルグを宿す「オムニフォース」が含まれているのだが、「グリモワール」に再編集した事で使用不能になったのか仮面ライダー変身後もこの剣を愛用している(ストリウスもカラドボルグの存在は把握しており、再編集前の第42章では人間態の姿で使用している)。
幹部とは言え「メギドの武器」でしかなく聖剣でもキングエクスカリバーのような強大な力を秘めている訳でもない(少なくともそういった描写はない)が、「グリモワール」の力によって増強されているらしく、伝説の聖剣・刃王剣十聖刃と切り結び、直撃させればクロスセイバーを一太刀で変身解除させる威力を発揮しており剣としての見劣ることはない。
余談
名前の由来はイラク南部地方(現在のメソポタミア)で栄えた文明・シュメールの初期王朝時代に登場した伝説的な英雄「ギルガメシュ」のシュメール語での名前ビルガメシュ* = Bilgameš。その名前は「祖先は英雄」を意味するとされる。
神格化されてメソポタミア神話にも登場しており、彼を主人公にした有名な英雄譚「ギルガメシュ叙事詩」では「全てのものを国の果てまで見通した」「全てを味わい知った」「知恵を極めた」「深淵を覗き見た人」という表現がされる他、「星が降る夢」を見たという話もあり、良くも悪くもすべてを知ったストリウスの武器の名前に相応しい逸話の持ち主である。
関連タグ
スチームブレード:怪人が使い、継続してラスボスライダーも使う剣武器。複数存在するので味方も使う。
仮面ライダークロノス 仮面ライダー雷:怪人が使っていた剣を使うライダーたち。前者はラスボスでもある。
サジタリウス・ゾディアーツ:左手に『ギルガメッシュ』という弓を装備する仮面ライダーフォーゼのラスボス。変身者が『目的』のためにかつての友を始めとする関係者からキーアイテムを集めた点もストリウスと共通。なおその『目的』とは繋げると日本が軽く消滅する規模の災害が発生するワープホールを使って『宇宙の大いなる存在』に接触する事という、ストリウスが知ったら止めそうな内容。
Fate/GrandOrder,Fateシリーズ:かねてからナレーターや題材などの共通点が話題にされて来た作品群。それらと比べると(名義が異なるため)気付かれにくいが、このビルガメードの由来:ビルガメシュもまたこちらのシリーズに重要キャラクターとして登場する。