『ファング! トリガー!』
照井「白と……青のファング……!」
亜樹子「私、聞いてないっ!」
概要
『風都探偵』において、仮面ライダーWがファングメモリとトリガーメモリを用いて変身した派生形態。
元々テレビ本編や小説「Zを継ぐ者」では「ファングメモリは危険性の問題から、翔太郎と適性の高いジョーカーメモリとの組み合わせでしか制御できない」とされており、ファンの中でも二次創作止まりの存在だったため、まさかの公式とも言える十年越しのこの展開はファンを大いに驚かせた。
実際「何度か試したが無理だった」と言う翔太郎の発言もある通り、これまでは使用不可能な形態であった。
しかし「サイクロンジョーカーエクストリームに至り、かつ戦闘経験を積みガイアメモリを使いこなせるようになった今の自分たちならばきっと成功するはず」というフィリップの進言によってメモリチェンジを実行、初めて変身に成功した。
劇中では逃走を計ったオウル・ドーパントを仕留めるべく、ファングジョーカーから他のトリガー形態(変身者を翔太郎に変更することになる)に変身していては間に合わないという事情で使用を決断。
ただし長時間の維持は難しいようで、必殺技発動後は身体から火花を発していた上、フィリップと翔太郎の気性もより荒くなってしまうようだ。
「dの異端児」編で再変身した際は変身可能な時間が延びており、ある程度の通常戦闘もこなせるようになっている。
なお公式ではないが、W放送当時の児童誌記事においてWFCの作例として、このフォームが紹介されている。こちらはトリガーマグナムを装備していた。
容姿
左半身がトリガーとなっているが、ファングジョーカー同様にパーツが鋭角化しているのが特徴。
言うなれば左半身が青くなったファングジョーカー。
能力
専用武器である「トリガーマグナム」は生成されず、代わりにトリガーサイドの手首へ青いアームセイバーを二つ展開し、弓として扱う。
ファングジョーカーのセイバーはすべてソウルサイド=フィリップの側に生成されていたため、ボディサイド=翔太郎の側に生成されるのは初。
それだけ2人の絆が深まったと言う証だろう。
第100話で再変身した際は、右拳の甲(指と掌の付け根甲側関節部)から「フィストニードル」という銛のような針を生やし、高速射出して攻撃する能力も披露。
親指以外の四指の関節から同時に生成し、立て続けの連射も可能となっている。
この針はドーパントの体に突き刺さると、相手の能力を一時的に麻痺させる追加効果も有しており、上述の通り銛そのものの「返し」がついている為、多少引っ張った程度では抜けにくい。
加えて、Wの生体装甲と同じ材質でできた「有機物」であるため、「全ての『無機物』を透過する」ディープの能力でもすり抜けられずその身に突き立った。
必殺技
- ファングスクリュードル
タクティカルホーンを3回弾くことでホーンから矢を生成、それを左腕の弓に番えて射ることでメモリモードのファング装飾部分を象ったエネルギーを纏った矢が螺旋を描きながら標的を射抜く高精度長距離狙撃。
矢速も速く、高速飛行するオウル・ドーパントを遠方から正確に射抜いてメモリブレイクしている。
余談
なぜ『銃撃手』の記憶を有したトリガーメモリから弓矢系の武器が発現したのかは不明だが、ファングメモリには恐竜や野獣のデータが含まれているため、銃よりも原始的な遠距離攻撃手段として弓矢が発現したのかもしれない。もしくはクロスボウからの連想か。
違和感のあるファンも多かったようだが、他作品で逆に弓矢のはずが銃火器に変化したり、何かしら遠距離攻撃が出来れば弓兵にカテゴライズされる例を見てきたが故にすぐ納得したファンも少なからず存在したとか。
関連タグ
ファングメタル:同じく『風都探偵』にて実現した、ファングジョーカーの派生形態。
ペガサスフォーム:長時間維持できない射撃フォームの先輩。
ジュネッスブルー:青を基調とした体色、腕から放つ弓形の必殺技など共通点が多い。
ユニレイサーフォーム:色合いが似ている。
ハーフチェンジ(トリガー)