曖昧さ回避
- 春を題材にした映画。
- 春に公開された映画。特に東映制作のスーパーヒーロー映画(仮面ライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズ)や、かつてのプリキュアオールスターズを指す。本項で説明。
解説
おおむね3月から5月にかけて公開される映画を指す。
単独の映画よりも、長寿ドラマ・アニメで定期的に春に公開される映画シリーズを指す。
元々、平成ライダーと戦隊は夏に、プリキュアは秋に、その時点で放送している作品の劇場版を公開するのが常であった。
そこに、ライダーは2008年の『クライマックス刑事』と2010年の『MOVIE大戦2010』、戦隊は同じく2009年の『炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』をきっかけに、今までにない季節にも映画を毎年公開するようになった。かつてはプリキュアも2009年から『プリキュアオールスターズDX』以降から毎年春に映画を公開していたが、2020年にコロナ禍の影響で同年春に公開予定だった『映画プリキュアミラクルリープ_みんなとの不思議な1日』が同年秋に延期され、「ヒーリングっど♥プリキュア』の映画作品が2021年春に玉突き延期になったのをきっかけに、プリキュアの春映画は制作されていない(このため、ミラクルリープの映画作品が事実上最後のプリキュア春映画となる)。
この中で、春に公開される映画を俗に「春映画」と呼ぶ。
特徴
シリーズごとの特徴は春の大戦映画(東映)やプリキュアオールスターズを参照してもらうとして、本項ではライダー・戦隊・プリキュアに共通する特徴を上げる。
最大の特徴は、「オールスター映画」であることである。
おおむね、シリーズの初代作品(仮面ライダー、秘密戦隊ゴレンジャー、ふたりはプリキュア)の戦士か、もしくは2代以上前の戦士が、現役の戦士と共闘したり対決したりする、ドリームチームやドリームマッチが実現する。
その組み合わせも、単に主人公格同士というだけでなく、イメージカラーやモチーフ、作品内でのポジション繋がりと、実に多種多様であり、ファンの夢を具現化してくれる。
もう一つの特徴として、オールスター映画ゆえの破天荒さが挙げられる。
どのシリーズにおいても、そもそもは作品同士が繋がっていないので、彼ら(彼女ら)を共演させると、原典と矛盾が生じてしまう。
例えばプリキュアシリーズであれば、どんなに過去の作品のキャラクターであっても、(現役作品を除いて)最終回から加齢していない。つまり、作中時間から数か月前には全世界規模の危機が(過去の作品数だけ)地球を襲っていたのだが、現役戦士たちはそのことを全く知らないのである(ライダーや戦隊の場合は役者の加齢につれて、キャラクターも加齢しているので、その点はある程度問題ない)。しかも翌年の春映画では、過去の春映画で初対面だった戦士たちは既に顔見知りというのが、毎年繰り返されている。
ライダーや戦隊の場合は、敵の設定がトンデモだったり、話の都合で各ライダー・戦隊の原典での強みが変更されてしまう(歴史改変の影響を受けない特異点であるはずの電王が歴史改変ビームで消されてしまうのは、その最たるものだろう)。
こうした、原典とかけ離れた設定や、ストーリーの矛盾などを多くはらんでいるのが、他の季節の映画にはない、春映画最大の特徴であるといえる。
種別
仮面ライダー・スーパー戦隊
- 春の大戦映画(東映)
- スーパーヒーロー大戦シリーズ
- スーパーヒーロー大戦シリーズに当てはまらないクロスオーバー映画(レッツゴー仮面ライダーなど)
- 大戦映画に当てはまらない春の映画(アマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判など)
プリキュア
- 映画「プリキュアオールスターズ」(2009年から2016年まで)
- 映画「プリキュアスターズ」(2017年から2020年まで)
上記3作以外で毎年春映画がある作品
関連タグ
米村正二…ライダー・戦隊の春映画と、プリキュアの春映画の両方に関わった脚本家。ある意味、春映画を象徴する人物。