曖昧さ回避
- アメリカの捜査機関「海軍犯罪捜査局」の略称、並びにそれを題材にしたアメリカ・CBS製作の人気犯罪捜査ドラマシリーズ。本記事で解説する。
- 日本のロックバンド「Nothing's Carved In Stone」の略称。タグによく使用される。→Nothing'sCarvedInStone
概要
NCISとは、アメリカの捜査機関の略称及びそれを題材にした海外ドラマ。
実在のNCIS
正式名称は「Naval Criminal Investigative Service(海軍犯罪捜査局)」。海軍省傘下の法執行機関で、主にアメリカ海軍や海兵隊で起こった事件が捜査対象。ちなみに職員は文民の捜査官で、海軍の憲兵はまた別に存在する。
ドラマの方
邦題は『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』。
アメリカの3大ネットワークの一つCBSで2003年から放送されている。元々は同じ局で放送していたドラマ「犯罪捜査官ネイビーファイル」のスピンオフとしてスタートした。日本ではCS局の「FOXチャンネル」、BS局の「Dlife」、テレビ東京の「ランチチャンネル」(お昼にやってる海外ドラマ枠・現「海外ドラマセレクション」)にて放送。
2021年現在、シーズン19まで製作されており、本家を越える人気を得てしまう罪作りなスピンオフとなった。
あまりの人気からスピンオフのスピンオフが作られるほどでロサンゼルス支局の活躍を描いた「NCIS:LA 〜極秘潜入捜査班」が2009年よりスタート。また、2014年からニューオーリンズ支局を舞台にした「NCIS:ニューオーリンズ」も放送されている。
日本語吹き替え版はパラマウント版とDlife版の2種類存在し、シーズン1と2のDVDはパラマウント版だが、シーズン3以降のDVDはDlife版に声優が統一されている。よって当ページでも基本的に後者のキャストを記述する。
主な登場人物
※現在は出演していない人物もいる。最新のキャスト等は外部リンク参照。ここではシーズン1〜13までのキャストを記す。一部ネタバレも含むため注意。
- リロイ・ジェスロ・ギブス/演:マーク・ハーモン/声:井上和彦
- アンソニー・“トニー”・ディノッゾ/演:マイケル・ウェザリー/声:森宮隆
- ティモシー・“ティム”・ファラガット・マクギー/演:ショーン・マーレイ/声:会一太郎
- ハイテク関係に強く解析・情報収集能力に長けた捜査官。先輩のトニーに新米と呼ばれ、からかわれている。ただしギブスも先輩であるマイク・フランクスに未だ新米とからかわれるため、NCISの伝統とも取れる。後述のアビーと一時期付き合っていたが、その後別の女性と結婚し子供も生まれている。
- ジヴァ・ダヴィード/演:コート・デ・パブロ/声:大津愛理
- シーズン2から登場する元イスラエル諜報特務庁(通称モサド)の職員(連絡将校)でありモサド長官の娘。後述するケイトの後任。暗殺、尋問、スパイ活動のスペシャリストで、特に暗殺は「証拠も残さず殺害ができる」とのこと。英語に慣れていないためか細かい言い回しを間違えることがある。ケイトと比べてサバサバしており、当初は被害者のケアも覚束なかったが、やがてアメリカ社会に馴染んでいき、大きな事件を経た後にモサドを退職して正式なアメリカの市民権を得る。
- エレノア・レイ・“エリー”・ビショップ /演:エミリー・ウィッカーシャム/声:恒松あゆみ
- シーズン11から登場するNSA(アメリカ国家安全保障局)の分析官。ギブスとの合同捜査の際、ギブスにスカウトされてそのままチームに加わる。集中して仕事に取り組む場合はデスクに座らず、床に座ってパソコンやファイルが散乱した状態で仕事をする。見かけによらず大食いの食いしん坊。
- アビゲイル・“アビー”・シュート/演:ポーリー・ペレット/声:愛河里花子
- おさげとゴシックファッションが特徴の化学分析官。大概の分析を一人で行う。ギブス同様、カフェイン中毒で「カフパウ」と言うカフェイン入り炭酸飲料が好き。「パイロット版」「LA版」にも出演した人気キャラクター。大音量で音楽を流しながら仕事をしたり、プライベートでは棺桶に入って寝ているなどかなりの変わり者。自分のペースを崩されるのが嫌いで、「助手がいないから仕事が間に合わない」とぼやきながらも、一時ジェニーの指示で助手を入れられた際は酷く拒絶していた。
- レオン・ヴァンス/演:ロッキー・キャロル/声:佐久田脩
- NCISの現局長。ギブスやジヴァの父とは古くから付き合いがある。良くも悪くも冷徹で有能な人物。ギブスの規律を破る捜査方法に一時ギクシャクした関係となるが、徐々にお互い理解を示している。ジヴァの父の暗殺に巻き込まれて最愛の妻を失ってからは、よりギブスを含めて相手に同情的な性格となっていく。「LA」のシーズン1でも準レギュラーとして出演するが、この時は中村秀利が吹き替えをしていた。後にLAで再登場した際は本作と同じ佐久田に変更となっている(中村がこの間に死去したため)。
- トバイアス・C・フォーネル/演:ジョー・スパーノ/声:後藤哲夫→島田敏
- FBIの特別捜査官。事件の管轄が度々一緒になる事が多いためかNCISとFBIの窓口的役割をすることが多い。お互い同じ女性と再婚したりと似た者同士のせいかギブスの数少ない親友でもあるが、何かとギブスにはひどい目に合わせられている。
その他
- ケイトリン・“ケイト”・トッド/演:サッシャ・アレクサンダー/声:斎藤恵理
- シーズン1〜2に登場するシークレットサービスの女性護衛官。第一話のエアフォースワンでの合同捜査の後に護衛官を辞職。ギブスに誘われる形でNCISに転職し、得意のプロファイリングと似顔絵で活躍した。カトリック教徒で、かなり真面目かつ純真な性格。そのためしばしば犯人に同情し、時に裏切られることもある。一方で男癖は悪いのか、まともに同じ男性と付き合った試しがない。シーズン2のラストでアリ・ハスワリに狙撃されて殉職するが、以降も回想シーンや対話の中で名前が出るほど存在の大きい人物。特にシーズン3ではそれぞれのイメージという形で幻想としてメンバーの心に残り続けている。後に姉のレイチェルが登場。
- ジェニー・シェパード/演:ローレン・ホリー/声:野沢由香里
- シーズン3〜5に登場したNCIS局長。武装政府機関としては初の女性局長。かつてギブスの部下であり、男女の仲だった過去を持つ。ギブス曰く「現場向き」とのこと。自身の余命を知りながらもそれを隠していたが、過去のいざこざで命を狙われ、ギブスの恩師であるフランクスと行動をする中で襲撃に合い殉職。
- ホリス・マン/演:スザンナ・トンプソン/声:安藤麻吹
ちなみに…
シーズン13では放映当時、オバマ大統領のファーストレディーであるミシェル・オバマ夫人が本人役でカメオ出演している。撮影もスタジオセットではなく、実際にホワイトハウスにギブス演じるマーク・ハーモンや撮影スタッフを招待して行われた。出演オファーが来たさいに夫人はあっさり快諾したという。
関連タグ
例のブラウザゲーム絡みで以下のようなタグも。
- NCISさんこっちです
- NCISを呼んでこい(捜査協力要請)