CV:小倉唯
来歴
私立ブルゲローニ学院中学一年生。フーカ・レヴェントンと同じ孤児院で育った幼馴染。
フロンティアジム所属の格闘技選手で、DSAAワールドランク1位。
4年前、宝飾デザイナーのロイ・ベルリネッタとの出会いがきっかけで大手ファッションメーカー「ベルリネッタ・ブランド」の社長夫妻の養子となって1年後、その当時通っていた私立ロズベルグ学園で複数もの運動クラブから勧誘の声がかかるが、それを断ったために3人組のクラスメイトから陰湿ないじめを受けるようになってしまう。家族の支えもあって何とか耐えていたが、養子になるきっかけをくれた恩人でもあった養祖父のロイが急死してしまい、しかも3人組に邪魔されて立ち合えなかったことで「誰にも見下されず、大切なものを守れる強さ」を渇望するようになり、1年半前に格闘技の世界へと進んだ。
そこで才能を開花させ、瞬く間にランク1位の座にまで上り詰めた。その後もアインハルト・ストラトスのいるチャンピオンの座を目指している。
1年前、ある試合後のインタビューでリンネが敗者に鞭打つような言動をしていたところ、試合を観戦しに来ていたフーカに咎められて喧嘩沙汰になるも、習い覚えた格闘技で一蹴する。その際に弱い者を見下す目をしながら「邪魔しないで」と言い放ち、以後フーカとは険悪な間柄となってしまっている。
ほぼ無敗のままランキングを駆け上ってきたが、かつて高町ヴィヴィオとの試合で唯一判定負けを喫したことがあり、彼女に対しても雪辱の機会を狙っていたが・・・・・・・・・。
性格
孤児院にいた頃は気弱だが心優しい性格をしており、常にフーカの後ろで守られていた。
しかしいじめっ子達に対して、何もせずつけ上がらせていたことで、最悪の結果を招いてしまったリンネは、その在り方を過ちと断じ、弱い自分と決別。かつての笑顔を捨て去り、冷徹な性格へと変貌してしまっている。
コーチであるジル・ストーラの才能至上主義による影響もあってか、特に弱者・敗者を顧みない無慈悲で酷薄な発言が目立つようになった。
大切なものを奪われることを恐れるあまり、今は何者に対しても、決して弱さを見せようとしない。ミウラ・リナルディとの試合後には、適当な言い訳をして一人になり、受けたダメージを隠そうとしている。
これらの様子のうち、前者をフーカからは「グレた目をしている」と評され、後者をヴィヴィオからは「何かから逃げるために戦っている」と感じられており、競技者としてのみならず、人として健全な在り方であるとは認められていない。
ただし挨拶をしてくれた相手に感謝し壊さない様に倒す一面もある(その上で相手を傷つける発言をしていたりもするのだが・・言葉足らずで敵を作るタイプなのかもしれない)。
一方、家族や使用人には心配をかけたくないという想いが強く、笑顔を見せることもある。祖父の肖像画に声をかける場面もあった。
結局のところ、彼女が最も嫌うのは、無力な自分自身であり、だからこそ誰とも親しくなる資格がないと考え、弱さも見せられずにいたのであった。
戦闘スタイル
魔力光は赤で、ミッドチルダ式。
初期から貫いているスタイルはトータルファイティング。打撃・組み技どちらも高いレベルの技術を見せ、戦うのに距離を問わない。魔法がありの場合は砲撃・射撃すら使いこなす。
それら全てを支えているのは圧倒的な筋力と魔力。凄まじいパワーにより一撃一撃が必殺の威力を持っている。ヴィヴィオ戦での敗北により、敗因となった防御面についてもその後重点的に強化を行い、ウインターカップでのミウラ戦では相手の攻撃を受けきってから反撃に転じるタフな戦い方を見せている。
デバイスは養祖父の自信作であり、3人組に破壊されたベルリネッタ・ブランド製の宝石付きタイピンをモチーフにした「スクーデリア」。
バリアジャケットもブランドデザイナーによる特注品である。
名前の由来
他のリリカルなのはシリーズのキャラクターと同様、自動車に関連したネーミングとなっている。
名字の「ベルリネッタ(Berlinetta)」とは、イタリア語でセダンやクーペなどのボディ形状の総称を指す言葉である。フェラーリにはこの言葉を名前に持つ車種が多く存在する。
デバイス名の由来は、フェラーリが運営するワークス・レーシングチーム「スクーデリア・フェラーリ」から。
フーカの名字(レヴェントン)やデバイス名(ウラカン)はいずれもランボルギーニの車種であり、リンネとはライバル会社同士の組み合わせになっている。
過去
格闘技を始める前から力の片鱗を見せており、身体測定では全項目で全国水準の記録を出して、担当者からは「超一流のスポーツ選手になれる」とまで言わしめている。
また、養祖父の死に際を看取れなかった元凶であるいじめの加害者3人に、
腕を掴んでから両手でへし折り、最後に踏みつけてとどめを刺す。
左手で頭を鷲掴みにして靴箱に思い切り叩きつける。
靴箱に仕舞っていた靴が衝撃で散乱するほどの蹴りを頭にお見舞いする。
という生々しい効果音と共にこれでもかと痛めつけて復讐した結果、1人は骨折して2人は頭から血を流す大怪我を負わせる事となった(しかし3人はそれだけの大怪我を負わされながらも、後遺症は残らなかった模様)。
このやり過ぎとも言える報復劇は、「過去の自分へと戻らないよう、退路を断つため」という意味合いが強く、事実として現在のリンネは、上記のように、偏執的なまでに強さにこだわるようになってしまっている。
この事件は「いじめの被害者が起こした暴力事件」として世間で報道されており、リンネの両親の必死の奔走もあって示談とリンネの転校で済むこととなる。
しかし、自身もベルリネッタ家を去ることを考えていたのだが、妹を病院送りにされた上に示談成立に納得しなかったいじめっ子の兄が不良グループを率いて報復を仕掛け、偶然街中で誘拐の現場に居合わせて駆けつけたジルに救われたことを機に、家へ戻ることになる。
その後示談の条件として、現在の学校へ転校することになったのだが、クラスメイトは彼女を恐れており、遠巻きに言葉をかける程度の付き合いにとどまっている。
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高町ヴィヴィオ:特殊な出生を除けば、自身や幼馴染と同じ孤児で、管理局のエリートさんの養子として迎えられ、お嬢様学校に行くなど、意外と「共通点」があった。「Reflection」のオーディオコメンタリーにおいては、リンネと彼女が時空を移動した小学5年のフェイトと孤児仲間として家族談義に花を咲かせていた。
アインハルト・ストラトス:目標としている人物。彼女もまた過去に縛られただひたすらに強さを求めていた時期があり、ヴィヴィオやヴィクトーリアも二人を似ていると評している。
ミスター・サタン、ロッツォ・ハグベア、ローズマリー:リンネと同じく、とある事件で闇堕ちしたキャラ達。
南雲ハジメ:リンネと同様、元々心優しい性格だったのが、いじめっ子の仕業で自身に降り掛かった不幸な出来事により冷徹な性格へと変貌し、後に相手に苛烈な制裁を下し後日報復しに現れた相手の家族をも返り討ちにしているという共通点がある。但しいじめの加害者を痛めつけて復讐しつつも命までは奪わなかったリンネに対し、彼は最終的にいじめの加害者である檜山大介を凄惨なやり方で殺害しており、殺害に至った主な動機も自身にされた事への復讐では無く以前から自分を気にかけてくれたクラスメイトのヒロインを騙し討ちで殺された事への怒りによる物という相違点がある。しかし、二人とも。
ジャック・アトラス:貧民層から成り上がり、主人公から追われるようになったキング。上述した要素の他にも、白いパーソナルカラーにパワーファイトなど、やたらと共通点が見られる。念のため追記しておくが、本来ならジャックのキャラクターは、美少女アニメのキャラと被るようなものではない。
にゅう:リンネ同様、幼少の頃は施設で育っていたが、同じ施設の子供達から陰湿ないじめに遭い、自分のことを庇ってくれていた少女の裏切りと密かに面倒を見ていた子犬を目の前でいじめっ子達に殺されたショックで、自分を裏切った少女諸ともいじめっ子達を全員惨殺するという壮絶な復讐を果たした。
鷹野三四:リンネ同様、孤児であった自分を引き取り、暖かく迎え入れてくれた養祖父を悲劇的な形で失った過去を持つ。
アルマ:魔法競技選手としてのスタイルや声質、目つきの変化に共通点が見られる。主人公との決戦前に弱点を見抜かれた点も共通している。
イッサ:普段は争い事を好まない大人しい少年だが、暴力を受ければ受けるほど凶悪な性格に豹変する多重人格の持ち主。リンネ同様、三人組のいじめっ子から毎日のように酷いいじめを受けた末、激しい鉄拳制裁で報復を仕掛けた過去を持つ。格闘技選手のリンネとは違い、酷いいじめを受け続けた末に多重人格に目覚めた生い立ちから、暴力を相当憎んでいる。
※以下、『ViVid Strike!』終盤のネタバレがあります。
未視聴の方は閲覧注意!
ヴィヴィオに二度目の敗北、それも前回の対戦以下のKO負けを喫してしまった事で、張り詰めていたものが完全に切れてしまい、戦意を失ってしまう。
それを見かねたアインハルトが自らの持つチャンピオンベルトをダシに挑発、それに乗っかる形で再びリングに立つ決意をする。
そしてルーテシア・アルピーノの家の敷地内にある模擬戦闘場で、フーカと初の一騎打ちに挑み、敗れた。
だがその喧嘩マッチの中で、自分の過去やあり方などを考えたのだった。
その一戦後、ついにフーカと和解、以後、養父母にフーカを紹介したり、ナカジマジムになぐr・・・・ゲフンゲフンもとい道場y・・・・ゲフンゲフン、じゃない、出稽古に赴いたりしている。