概要
元ヤクザが専業主夫業をこなす日常を描いたコメディ作品。おおの氏にとっては初連載作品となる。
2018年2月より、新潮社のWEB漫画サイト『くらげバンチ』にて連載スタート。当初は短期集中連載の予定であったが、TwitterなどSNSを中心に拡散され好評を博したため本連載が決定した。
強面のヤクザが全力で主夫業に邁進するギャップ、および高い画力とシュールな展開が特徴で、くらげバンチ内において最速で100万PVを突破した。
大筋は主人公の龍がその強面から繰り出す熟練の家事スキルギャップが軸になるが、登場人物たち半数近くがその筋の関係者で彼らも彼らでどこかしらズレており、そのズレの連鎖から笑いの渦を生んでくるパターンも多い。
pixivコミックでも連載されており、数話閲覧することができる。
声優の津田健次郎が主演・監督を務め、坂本真綾も出演したPVも大きな話題となった。
2020年10月から日本テレビ系列局ほかの日曜ドラマにて玉木宏主演で連ドラ化される事が明らかになった。制作ホスト局は読売テレビ。娘の登場や龍が所属していた暴力団の再構築などいくつかのドラマオリジナルの設定が用意されている。キャスト陣が全力でラジオ体操するシュールすぎるOPが話題を呼び、初回11.8%と同枠としては高視聴率を記録している。
なお、ナレーションは番宣用に千葉繁を起用。本編ではナレーションを回ごとに変更している。
さらに2021年4月8日から、アニメ版がNetflixで配信開始。2021年8月からはTOKYOMX他で地上波でも放送される他第2期が同年10月7日よりNetflixにて配信。後に第2期も2022年4月から地上波放送となった。
作風はバックストリートガールズと同じほぼ静止画で構成されたタイプ。
地上波版では、複数話1セットに加えて津田健次郎氏が登場する実写パート「極工夫道」が追加されている。
あらすじ
元・最凶ヤクザが選んだのは、主夫としての道だった――。 鬼才の新鋭作家がおくる、アットホーム任侠コメディ!
(公式サイトより引用)
かつてたった一人で敵対組織を血祭りに上げ、伝説となった極道がいた。
しかし男はしばらくして行方をくらませ、誰もその行方を知ることは無かった。
そんな最恐の極道「不死身の龍」は――
戦場を台所に、ドスを包丁に、サラシをエプロンに替え、一般女性と結婚して“主夫”の道に邁進していた!!
ときに家を悩ませる埃どもにケジメを付けさせ、ある日はスーパーマーケットのタイムセールにカチコみ割引券をちらつかせ、町内の婦人会では奥様方と盃を交わし、ときに気晴らしにシャバに繰り出すとスイーツとサシの勝負と、全力で主夫スキルを磨き続ける。
降りかかる過去の因縁もどこ吹く風と、愛する妻を支えるため、漢は今日も主夫道を極めんと走り続ける。
登場人物
龍などの主要人物の名字は実写ドラマ版において付けられている。
主人公一家(黒田家)
黒田龍(くろだ たつ)
『不死身の龍』の異名で恐れられた、その筋では有名な最凶ヤクザ。現在は足を洗い、主夫業に打ち込んでいる。
妻の美久とは仲睦まじく、彼女に欠如した家事スキルを自身の腕で全力で支え、遠慮なく仕事に専念させてあげている。
強面にグラサン、スーツの上に柴犬のキャラクターがプリントされたエプロンを羽織っており、ドスのきいた関西弁で話す。足を洗ってからもその外見や言動はヤクザ時代のものが抜けておらず、それゆえに周囲の人物を畏怖させてしまっていたり、警官に職務質問されかけることも多いが、本人に自覚はない。
やや短気でこそあるが、これでも足を洗ってからはかなり丸くなったらしく、過去の因縁から顔見知りの極道と出くわしても、穏便に場を修めるよう徹している。ただし勢いでビンタぐらいは出る。
一方で主夫としての能力は高く、家事全般をそつなくこなし、美容や健康に気を使うなど女子力は非常に高い。また、主婦友に子供を預けられたり、婦人会に溶け込んでいたりと、ご近所の奥様方とは仲が良い。
単行本発売の際に公開されたPVでは、津田健次郎がCVを担当している。
更に、後に津田氏が監督を勤めた実写版PVでは、津田氏本人が龍を演じており、アニメ版でも担当する。
黒田美久(くろだ みく)
龍の妻。デザイナーとして働くバリバリのキャリアウーマン。基本的に常識人であり、龍の言動に対し時に冷静に、時にバイオレンスにツッコむ。
仕事熱心な一方、家事スキルはほぼ壊滅的。当人も休暇になると家事に挑戦しようとするが、やり方が豪快過ぎて龍も思わずたじろぐほど勢い任せになる。美久の父親(龍の義父で舅にあたる)にも似た傾向がある。
『クライムキャッチポリキュア☆』『俺の妹はどうかしてるぜ!!』等のサブカルチャーが好きなオタクでもあり、グッズやゲームの収集が趣味で、趣味が絡むと話が脱線することもしばしば。
実写版PVでは坂本真綾がCVを担当している。
黒田向日葵(くろだ ひまわり)
演:白鳥玉季
実写ドラマ版オリジナルキャラクター。
龍と美久の娘(美久の連れ子)で小学生。どこか大人びた性格をしたしっかり者。
銀(ぎん)
CV:M・A・O
龍と美久の家で飼われている猫。猫らしく自由気ままな性格。喋り方は飼い主である龍に似ている。
町の皆さん
赤宮雅(あかみや まさ)
龍の元舎弟。現在も龍を慕っており、始めは彼を極道へと引き戻そうとするが、逆に龍の主夫道に感化されていく。
また、喧嘩を売ってから喧嘩の対処法をググろうとする、見逃してもらってるのに相手を挑発するなど、勢い任せで考えなしな面も目立つ。
生活能力は低く、龍が指導するまではかなり自堕落に過ごしていた。
PVでは鈴村健一がCVを担当している。
婦人会 会長
CV:斉藤貴美子
パーマ髪と眼鏡がトレードマークのご婦人。
亮太
近所の子ども。たまに主婦の繋がりで預かる。
白川虎二郎(しらかわ とらじろう)
“剛拳の虎”と呼ばれた超武闘派ヤクザ。不死身の龍と双璧とも言われている。
が、組が解体され現在は1人移動クレープ屋を営む。
PVでは同じく細谷佳正がCVを担当している。
酉井雲雀
酉井組の姐さん。
去年組長(旦那)が亡くなったためスーパーのパートで生計を立て始めた新米パート。
実写ドラマ版では夫は存命で名前も江口雲雀となっている。
組長
龍の元上司。既に彼も引退している。
現役当時は厳しく指導されてた模様。犬好き。
実写ドラマ版では雲雀の夫となっており、名前も江口菊次郎となっている。
警官(酒井タツキ)
龍が住む街の警察官。基本的に2人1組(実写PVでは単独)で街を警らしており、度々龍を職務質問している。実写ドラマでは警官の一人に酒井タツキという名前が付けられている。
表記ゆれ
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