概要
西武鉄道の親会社たる西武ホールディングスより、突如導入が発表された存在で、コスト削減と環境負荷の低減を目的に、自社で現役で活躍する旧式の車両よりは新しい、ステンレス製のVVVFインバータを搭載した他社の中古車両を、新車よりはやすい値段で調達し、導入するというもの。
他社の中古車両を導入し、車両調達費を抑えるやり方は、経営基盤の脆弱な地方私鉄ではごくありふれた存在だが、JRを含む大手私鉄が他社の中古車両を導入することは、歴史的価値のある車両の動態保存や子会社の余剰車を引き受けた例、新製しても需要があるかどうかわからない、既存車とは設計思想の大きく異なる車両の試験導入などのやむをえぬ特殊事情を有するものを除いて皆無であり、極めて異例である。
新型コロナウイルスの感染拡大により鉄道事業者の被った打撃の大きさを象徴するものである。
ただし、その後広報がマスコミへの取材に対し、池袋線や新宿線、拝島線には導入せず、国分寺線や多摩川線、多摩湖線などの枝線系統に導入する予定であることが明かされている。これらの路線には輸送人員が中小私鉄並みの区間もあり、これまでも池袋線や新宿線を退いた自社の中古車両を転用して利用してきた実績がある。調達先が自社の路線か他社の路線かという違いはあるものの、これらの導入予定線区では中古車を利用するという方針は今に始まった事ではないとも言える。
候補
現時点では決まっておらず、西武鉄道自身もこれから調達先を探す予定とのこと。
ただ、条件を満たす中古車両をまとまった数を調達できる候補はある程度限られている。
条件を満たす線区と車両
他あれば追記希望