「別に?退屈してただけだよ。ボクねぇ・・アンデッド同士が戦うのには、興味が無いんだよ。でも人間の味方になる気も無いんだよねぇ・・・。みんなメチャクチャにしたいだけ。」
「知らなかったの?アイツは53番目のアンデッド。このバトルファイトを陰で支配する、残酷な殺し屋」
「アンデッド同士が戦い、ライダーとかいう連中がそれを封印し、だけど・・・人間共は何も知らずにのんびり暮らしてる。フッ、バカバカしいじゃないか?ボク達だけが戦う運命なんて・・・。ボクは他のアンデッドの精神を支配できる…!アンタもボクのものになるんだ。そしてこの世界をぶち壊す!『キレイはキタナイ、キタナイはキレイ』・・・。メチャクチャにすんのさ・・・!」
演:上条誠
初登場話:第31話「53番目の存在」
概要
上級アンデッドの1人にしてカテゴリーKに属するコーカサスビートルアンデッドの人間態。
今時の不良っぽい赤いジャケットを羽織った金髪の少年の姿をしており、その外見通りに子供の様な幼稚さと残忍さを兼ね備えた性格の持ち主。
他人をわざと挑発して事故を誘発させ、その人物が苦しむさまを携帯電話で撮影し自身が立ち上げたホームページにアップして楽しむという外道な趣味を持っている。そのために不良に絡まれていた望美を助け、絡んできた不良を自身の能力で翻弄(自身を殴り倒したら解放してやると称し、殴られる度にソリッドシールドを展開して心身ともにいたぶる)したり、暴走したレンゲルの写真をネットに流したりと気分屋。
また、バトルファイトに勝利して自身の種族を繁栄させる事や人間には全く興味を示すことはなく、ただ自身の楽しみだけの為にバトルファイトと世界を滅茶苦茶にしたいという願望を抱いており、その目的の為に様々な暗躍を行い現代で再開されたバトルファイトを引っ掻きまわすトリックスターである。(終盤で明らかになった現代のバトルファイトの真実と照らし合わせると「現代のバトルファイトがアンデッドにとって意味のないもの」と知った上での行動と見れなくもない)
「自分がアンデッドの中で1番強い存在」と自負して“キング(王)”を自称するだけはあり、その実力は折り紙付き。人間のままでも強力な念動力や『ソリッドシールド』を出現させて身を守る事ができる。
マインドコントロールを施し自身の下僕としたスカラベアンデッドを使って暗躍する中、自身のアップしたホームページを観た剣崎らと接触。スカラベアンデッドとの連携で剣崎からバックルとチェンジビートルのカードを奪う(その後すぐに返した)。
その後もバトルファイトの混乱を招くためにジョーカーこと相川始の暴走を引き起こそうと、彼から全てのカードを奪い取ってスパイダーの呪縛に囚われていた睦月に与えるなど戦局をひっかきまわし続ける。
仮面ライダーブレイドとの戦闘で一度はジャックフォームすらも圧倒し「人類を滅ぼすジョーカーを助けようなんてヒーローの動機としては不純」などの言葉を投げかけ精神的にも追い詰めたが、広瀬栞の叱咤激励によりライダーとしての使命を思い出した剣崎に再戦を挑まれる。最初は剣崎を圧倒しほぼ全てのカードを強奪。それでも諦めない剣崎の攻撃を全て防ぎ煽るも徐々に融合係数を上げる剣崎に次第に追い詰められていく。遂には自慢の『オールオーバー』を奪われて自慢のソリッドシールドを破壊される。
そして『ブレイラウザー』との二刀流攻撃の前に怯んだ所へ『ブレイラウザー』の一刀両断を喰らいまさかの敗北。
策を弄し実力でも追い詰めたにも関わらず、致命傷を負い敗北したが、それでもなお「気をつけなよ。レンゲルのように、封印したつもりで僕に支配されないようにね」と最後の最後まで剣崎を挑発。だが、既に決意を固めた剣崎には通じず、直にカードを刺され封印されることとなる。
この挑発は彼の子供じみた最後の抵抗であり、二度とその意識が出てくることはなかったが、「暴走」という予期せぬ形で的中させることになる。
関連項目
北崎:前作に登場した、幼稚かつ残忍な性格をした幹部怪人繋がり。
キング(仮面ライダーキバ):名前がややこしい人。