浦飯幽助
うらめしゆうすけ
概要
cv:佐々木望
舞台版キャスト:崎山つばさ
初登場時、皿屋敷中学校2年生。
母子家庭であり、母・浦飯温子と2人暮らし。父親とは幼い頃に別れている。
学校はサボってばかりで授業の成績も悪く、勘は良いほうなのと選択問題が多いから得意という理科も結局は赤点。さらに喫煙に飲酒に賭博という未成年を無視した行動は日常茶飯事(しかも悪いことという自覚なし)で万引きや痴漢、補導歴もあるという典型的な不良少年。
ケンカの強さは尋常ではなく、「皿中の浦飯」といえば半端な不良ならビビって逃げるほど。それゆえに名を上げようとするワル共に狙われることも。
こんなんではあるが根っからのワルというわけではなく、良くも悪くも考えるよりも先に行動するバカ。一見すると怖いもの知らずだが幼馴染の雪村螢子とはなんだかんだで相思相愛の仲なこともあって、頭が上がらず、彼女の両親とも仲は良い。
母子家庭ということもあってか意外にも料理は作れるほうで中でもラーメン作りが得意。
当初は徒党を組むような事はせず、螢子は友人から「(幽助が)声をかければ2万人が動く」という噂話を聞いた際に呆れながら「2万どころか2人も動かせない」と言ったほど。
ちなみにこの2人に関しては螢子と温子のことを指しているのかもしれない。
アニメ版では大人の事情から、喫煙、飲酒、賭博、万引き、補導歴はカット。
幽霊時代
既に車に轢かれて死んでいた幽霊という衝撃的な初登場を果たす。
具体的には車に轢かれそうになったマサル少年を助けようとして、身代わりに轢かれてしまったのだがマサルは持っているボールがクッションになったおかげで傷一つ負わず、奇跡的に助かるはずだったので幽助の行動は無駄死にな上、突き飛ばしたことで軽傷を負わせてしまうというものだった。
しかしながら、霊界ですら予測できなかった予定外の死ゆえに「徳を積んで霊界獣の卵を育てる」という試練を受けることで生き返らせてもらうことになる。
当初、幽助は現世に未練はなかったが通夜の席において、螢子、温子、学校の先生である竹中、ケンカ相手だった桑原和真、自分に礼を言うために通夜に訪れた助けたマサルとその母親など自分の死を悲しんでいる人間は少なからず存在するという現実を認識。試練を受けることにする。
徳は螢子と自身の肉体を火事から助けるために使い切ってしまうのだがそれまでの何だかんだと情のある彼の行動を見た霊界からは「生き返らせても問題なし」と判断され、彼の復活を知る人間たちから、魂と肉体の波長が合う24時間以内に生命エネルギーを分けてもらうことで復活可能となり、螢子のおかげで無事に生き返る。
ちなみに原作の霊体編は1話完結式で単行本2巻に渡ってのシリーズではあるがアニメ版ではバトル路線に早く突入するために霊体編は大幅にカットされ、全5話となった。
霊界探偵活動
復活後、コエンマから霊界のトラブルを解決する霊界探偵に任命。霊丸を初めとした霊能力の使用も可能となり、ぼたんが助手となった。
悪さに関しても霊体時代、「生き返れたら悪さやめてもいい」と発言していたことから、万引きと痴漢はやめたもののそれ以外のことは続けている。
学校サボりに関しては霊界探偵の任務があるゆえという一応の正統性が見られるのだが…
初任務は霊界側のミスによる闇の三大秘宝奪還のために悪名高い妖怪3人、剛鬼、蔵馬、飛影と戦うという初心者にはハードル高すぎなものだったが辛うじて達成。
第2の任務は99人の格闘家の扇と命を奪い続けた乱童が高名な霊能力者である幻海を標的にしたことから、それを阻止するために幻海師範門下生大選考会に出場し、決勝で乱童を破り、逮捕した後、霊光波動拳の後継者として、幻海の指導を受けることになる。
第3の任務は人間界への進出を目論む妖魔街に赴き、支配者である四聖獣と交戦。桑原、蔵馬、飛影の3人の助っ人の助けもあって、四聖獣を撃破する。
第4の任務は飛影の妹である雪菜を闇の宝石商である垂金権造から奪還すること。垂金が雇った闇ブローカーを桑原と共に撃破していき、最後に立ちはだかった戸愚呂兄弟にも勝利する。
暗黒武術会
実は生きていた戸愚呂弟から暗黒武術会のゲストに選ばれたことを告げられ、戸愚呂のさらなる力に恐怖し、打倒戸愚呂のために幻海に鍛え直してもらった後、浦飯チームを結成し、武術会に臨む。
準決勝進出後、幻海から最後の試練として、霊光玉を継承。その激痛に苦しみ死にかけるも分身である霊界獣プーを助けたい一心で霊光玉を自らのものとする。
幻海が戸愚呂との決闘で戦死したことで打倒戸愚呂を新たにし、決勝戦において、戸愚呂とのフルパワー勝負を制する。
戦い終えた後、戸愚呂の償いという形でも復活した幻海を加えて凱旋。
魔界の扉事件
中学3年生に進級。
左京の遺志を継いで人間界と魔界を繋ぐ界境トンネルを開かんとする仙水ファミリーと交戦。
単純な戦闘能力では上の幽助であるが魔界の穴の影響で能力者となった仙水ファミリーの能力と同じ人間相手から苦戦は少なくなく、リーダーにして、霊界探偵の先輩である仙水忍相手には実力面でも苦戦する。
聖光気を発動した仙水の前になすすべなく、心臓を攻撃されて、二度目の死を迎えるが実は魔界三大妖怪の1人である雷禅の子孫であったことが判明。一度目の死では器でないゆえに起きなかった魔族大隔世で魔族の命を得て復活。S級妖怪にもなる。
魔界で仙水と互角の戦いを繰り広げるも雷禅の横槍で自身の意思とは無関係に仙水を倒したことで勝利とは言えない結末となってしまう。
仙水の最期を看取った後、雷禅を探しに行こうとするがコエンマから「霊界特防隊の手で魔界の穴は塞がれてしまうので魔界に残るか人間界に帰るかのどちらを選べ」と言われたことで人間界に帰還する。
魔界統一
人間界に帰還するも霊界から霊界探偵を解雇され、未だに抹消の対象とされていた。
楽しみのケンカに関しても他校の不良の大集団を相手に「手足緊縛」「重石を数個」「体を立て看板に固定」という凄まじいハンデを負いながら無傷で全滅させたにも関わらず、歯ごたえがないゆえに虚しいだけだった。
そんな中、霊界が魔界三大妖怪の「幽助と蔵馬と飛影を人間界から追放したいのなら、自分たちのところに寄こせばいい」という交渉を受け入れる。
幽助も雷禅からの誘いを受けたことで自身の苛立ちにケジメを付けるべく、魔界に向かう。
雷禅の国で修行を積み、雷禅の最期を看取った後、「ただのケンカしようぜ」という理由から魔界トーナメントを開催。雷禅のライバルの1人である黄泉との試合で敗退するも魔界トーナメントにより、魔界と霊界と人間界は共存の道を歩み始める。
人間界に帰還した幽助は中学を一応は卒業できたことになっており、屋台ラーメンを経営しながら、人間と妖怪のトラブルを解決する何でも屋としても活動。
衣装
どういうわけか彼だけ他の生徒より緑っぽい学ランを着ているが、これは特注ではなくあくまで読者の目にはそう見えるだけである。
アニメでは周囲の生徒との差別化のため、より緑色が強くなっている。
Jスターズビクトリーバーサスおよびジャンプフォースでは暗黒武術会での黄色いシャツと濃紺のズボンの衣装で登場する。後者では、ダメージを受けると、上半身裸の状態になる。