ぼたん(幽遊白書)
ぼたん
死者を霊界に連れていく霊界案内人。コエンマの部下。
不慮の事故でいきなり死んでしまった主人公・幽助をあの世から迎えにきた。
幽助が生き返った後は、霊界探偵の助手として幽助達をサポートする。
青白い髪をポニーテールにした美人で、江戸っ子のような姐御喋りをする。
通常時はピンクの着物姿で、櫂(カイ)に乗って空を飛ぶ。
本人曰く「死神のような」職のわりには快活で明るく、喜怒哀楽をハッキリ顔に出す人間以上に俗世っぽさの色濃い性格。
わざと猫を被る面やおっちょこちょいな面もあるが、基本的にはコエンマのスタッフの中でも有能な人材で霊力はそこそこ強く、心霊医術による幽助らの回復や妖気の防御といった面でしばしば活躍する。
周囲への気配りを絶やさない、非常に友人思いの性格でもある。
幽助らとあまり変わらない年恰好に見えるが実年齢は不明。
人間界では水晶を利用した占いで生計を立てており、身元と住まいは知らされていない。
原作では人間界ではかりそめの肉体に憑依し、アニメでは本人の意思で肉体と着物、櫂を可視化できる設定。
名前の由来は死を連想させる花・牡丹から。
初期は帯の結び方が花の牡丹の形であり、モミアゲを縦ロール風にカールさせている時とさせていない時とがあり、させている時はタイトルロゴの「幽」に付いている人魂二つに似ている(アニメでヘアカーラーを使っている姿が描かれている)。人間界でも人間とも幽霊とも妖怪とも取れない儚げな容姿は健在であり、ポニーテールが人魂のように描かれることもある。海藤優に抜かれた人魂が「好みの色をしている」と言わたことがあり、アニメやVジャンプのカラーイラストではピンク色(牡丹色?)だった。
また、原作者には恋愛に絡んで欲しくないキャラだと言われていた。
よって最後までそうしたエピソードは一切なく、初回から登場していた人物の中でもとりわけ謎の多いキャラとされている。
ただし、男性陣にギャグでセクハラされることや、セーラー服姿で学校に侵入して屋上で幽助と話している際に幽助の目にゴミらしき物が入り、ぼたんが診てあげようとして顔を近づけた時ところを螢子の居た角度から幽助とぼたんがキスしているように見えて誤解されたことや(その後、螢子に「へー、ぼたんさんって言うんだあの人」と言わせ、パートタイムで主役カプの名当て馬役を務め、その後は主役カプに干渉せず霊界探偵の助手役に徹した)、上司のコエンマとあやめの惚気を見て呆れていたことは在り、萌えや恋愛の橋渡し役は意識されているようである。映像特典の『夢夢白書』ではあの世でぼたんと結婚してしまうEDが(嬉しい)バッドエンドのように描かれており、邪念樹の蔵馬の幻影に取り込まれる結末を髣髴とさせる。
文庫版やワイド版の表紙に抜擢されることが多く、女性陣の中でも登場数が多く、読者の間では「幽助にとってのヒロインは螢子だが、幽遊白書を読んでいる読者にとってのヒロインはぼたんなのでは?」などと噂されやすい(同ポジションに若い頃の幻海師範がいる。本作では雪菜と並ぶ読者を和服萌えの道に導いたキャラクターであり、幽白以降は現代風の髪型で和服というキャラデザが急増した。雪子姫フォロワーが多かった時期でもあった)。
幽助と螢子の絆を象徴する「青色のボタン」も狂言回し役のぼたんを連想させる設定である。
第一話で「ピンポンピンポーン」と言いながら不良だらけの夜の街にミスマッチなぼたんが空から下って来るシーンは幽助が子どもを救うシーンや螢子のツンデレ泣きと並ぶ名シーンであり、アニメは色付きになったことにより、よりギャップが増している。
アニメ版では(某瑠架ほどではないものの)サービスカットとヒロピンシーンを増やされており、櫂を護身道具やギャグの突っ込みに使うこともあった。
なお、タンスの下敷きになるのは危険なので絶対にやってはいけない(アニメ版のようにブラチラを見られるだけでは済まない。ぼたんは霊界の人間なので回復が早かったのだろう)。
アニメ版では同じく霊界案内人のあやめ、レナ(原作ではおまけコーナーのみの登場)と一緒に登場したことがあり、主人公の幽助の視点に限った話であるが、霊界案内人は男性の理想の美女のみで構成されているらしい。
映画・炎の絆ではメインヒロイン役を務めており、映画版オリジナルキャラのひなげしちゃんが全国のぼたんちゃんファンの気持ちを代弁してくれる(原作で見られなかった髪解きぼたんも見られる)。
アプリゲーム・マジバトでは様々なコスプレ衣装で登場し、水着ぼたんは胸の谷間が下まで見え、鼠蹊部も見えるサービスぶり。
なおかつ原作者の冨樫義博氏やアニメーターの北山真理氏の絵に近い品のある絵柄で描かれており、女性人気の高い男性キャラだらけの作品に登場する恋愛しない美女という偶然の産物として生まれた萌えキャラであり、あの世に向かってしまった時に見てしまうというホラー、オカルト的な役割も担っている。
作者の前作がお色気ラブコメであり、当時のアニメ誌で「水着が似合いそうな女性キャラ」にランクインしていながらカレンダーの一枚絵(女性陣の集合絵)以外で水着姿が描かれなかったのだが、世の中は変わったものである(冨樫が幽白の水着回を描いてくれる筈がない)。
人間界の私服姿はパンツ(長ズボン)ルックが多いが、映画第一弾とWJの表紙ではピンクのミニスカートを穿いていたりする(こういう衣装ほど出番が少ないケースが多い)。
当時の進研ゼミの冊子漫画に登場したこともあったという(作中のテレビ画面で「ゆーすけー」と呼んでいた)。
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双子神2012・聖夜(冥界神々のクリスマス) その8
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