概要
霊界大秘宝館で蔵馬・飛影・剛鬼の3名が盗んだ3つの秘宝。モデルは三種の神器。
この3つが人間界で悪用されたら人間界に災いが起こる。更に三大秘宝が蔵馬たちに盗まれたことが事件発生から1週間後に出張から帰ってくるエンマ大王にばれたら、コエンマやぼたんは勿論、人間界にもとばっちりがいき、火山の噴火や大震災にも繋がったという。
本来なら、コエンマは浦飯幽助に小さな事件を担当させて、霊力を上げるつもりだったがエンマ大王の出張中に取られたことがばれたら上記の通りになってしまう為、1週間以内に取り戻すように頼まなければならなくなってしまった。
結果3つとも奪還することに成功したもののその内の2つは損傷が出来てしまい、修理に間に合わず、結局盗まれたことがエンマ大王にばれてしまい、人間界にはとばっちりが行かなかった代わりにコエンマは罰として、父に尻100叩きされてしまう。
アイテム
降魔の剣
モデルは草薙剣。
飛影が盗んだ秘宝で妖毒石で作られていることから、切った者を魔物に変える力を持ち、使い手の意思で様々な魔物を作り出せる。アニメでは石化能力も備わっており、試し切りでとある妖怪が石化している。完全に魔物化する前なら柄の中の解毒剤を飲ませれば元に戻れる。
飛影はこの剣で人間を主食とする人面獣を初め、多くの妖怪軍団を作り出そうとしており、アニメ版では霊界を支配しようとする発言もしていた。雪村螢子が人間では最初の被害者となり、邪眼が出来たがぼたんの治癒能力で邪眼が完全に開くのを遅らせ、最終的には解毒剤で事なきを得た。
作中で幽助が最後に奪還した秘宝だが蔵馬の血で錆びてしまう。
暗黒鏡
モデルは八咫鏡。
蔵馬が盗んだ秘宝で満月の日に魔力を放ち願いを叶えるのだが願いを望んだ者は命を捧げなければならない。
蔵馬の願いは病気の母・南野志保利を救うことで幽助に事情を明かして願いが叶った後は鏡を返却することを約束するが「我が子を喪った母親の姿」を知る幽助も願いに助力したことで2人は死ぬことなく助かり、志保利も無事に回復した。
これがきっかけで蔵馬は幽助と和解した上にいち早くの逮捕後、すぐに釈放され、飛影に苦戦する幽助を救い、さらに暗黒鏡も反射霊丸で飛影を倒す逆転の鍵となったのだが鏡面が割れてしまう。
秘宝では唯一自我があり、アニメ版での声は西村知道が担当。
ちなみに原作では「自分以外の者も思いやれる者ばかりだったら、ワシも暗黒鏡とは呼ばれなかった…」と述べていたことから、元は無償で願いを叶えていたが欲深い者たちに愛想を尽かし、供物システムを導入したのであろう。
餓鬼玉
モデルは八尺瓊勾玉。
剛鬼が盗んだ秘宝でその名のとおり、人間の魂を吸い取る。
剛鬼は自分の食事用に子供の魂を吸い取っており、子供以外の魂は降魔の剣で作った人面獣のエサにする予定だった。
作中で幽助が最初に奪還した秘宝で唯一損傷がなかった。
本来なら上記の後の2つも一遍に取り返せばたとえ少しでも損傷があったとしてもその後の修理が間に合い、何の問題もなかったが蔵馬が仲間を裏切り、飛影が彼を追った上、幽助の経験不足もあってか時間が掛かってしまった。
余談
この三盗賊の中で蔵馬と飛影(彼の場合は釈放された後で)は幽助の仲間になったが剛鬼はどうなったかは不明(少なくとも作品中の発言から逮捕されたのは確かだが)。舞台版ではジョルジュ早乙女相当の位置についた。
飛影が初登場回である盗賊編でのキャラ描写に関してはよくネタにされるが「降魔の剣の魔力の影響で暴走していたのでは?」や「妖怪軍団を作り出そうとしていたのは雪菜を見つけ出すためでは?」という考察も見られる。