機体データ
型式番号 | MVF-M11C |
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所属 | オーブ国防軍 |
開発 | オーブ国防軍 |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 17.82m |
重量 | 46.88t |
固定武装 | 12.5mm自動近接防御火器M2M5D×6、70J式改ビームサーベル、72式高エネルギービーム砲、68A式空対空ミサイル“ハヤテ”×4、空対地ミサイル“ドラッヘASM”×4 |
携行武装 | 72式改ビームライフル“イカヅチ”、シールド |
概要
第1次連合・プラント大戦においては沿岸部~上陸後の水際防衛を主軸としていたオーブ軍であったが、陸地を主体とした防衛ドクトリンはリスクが増大した事から、オーブの国境線たる領海以遠への外征が可能な戦力が必要とされた。その流れで短距離飛行型のM1アストレイから、本格的な可変航空型MSであるムラサメが開発された。
M1アストレイの後継主力機として開発されたため、陸戦能力は同機のそれを受け継ぐ。ただし、戦闘機型モビルアーマー(MA)形態への変形機構を採用。イージスを製造したオーブだけあって同時代の他勢力の機体よりも構造が複雑化している。汎用機としては原型以上に優秀な機体であり、MS形態でも重力下での単体飛行が可能なほどの推力を持ち、更にMA形態での高速戦闘や長距離移動もこなせる。
性能も高く、ザフトのザク系MSや地球連合軍のウィンダムなどの最新鋭量産型MSと互角に渡り合える。劇中ではさらに、3機編隊にて地球連合軍のカオスを撃破する金星も挙げた。
武装はビームライフルとビームサーベル、頭部の自動近接防御火器(CIWS)、フロントスカート内のミサイルランチャーやバックパックの垂直尾翼部ビーム砲。このうち垂直尾翼部ビーム砲のみはMA形態専用である。
また、主翼下面にミサイルを装備することもできる。CIWSとミサイルの装備規格はどういうわけか同時代の地球連合軍と共有されている。
バリエーション
ムラサメ(アンドリュー・バルトフェルド専用機)
型式番号MVF-M11C。
アニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場。
MS戦力を実質キラ・ヤマトのフリーダムに頼り切りだった状況を少しでも補うべく、前線復帰したアンドリュー・バルトフェルドが乗り込んだムラサメのカラーバリエーション。
かつての彼の異名である『砂漠の虎』にあやかり、黄色系統のカラーリングに染められている。
機体色と片腕を失ったバルトフェルドでも操縦出来るようコクピットが改修されている点以外は、通常のムラサメと全く性能の差ははない。
アークエンジェル隊が宇宙に上がってからは地上に残され、レドニル・キサカの愛機となった。
ムラサメ偵察型
型式番号MVF-M11C。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場。
偵察や情報収集に用いるべくムラサメを改修したバリエーション機。背部にレドームを装備しており、その都合上ビーム砲が廃されているが、それ以外に通常のムラサメとの大きな仕様差はない。
オオツキガタ
型式番号MVF-M12A。
雑誌企画『機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSV』に登場。
ムラサメを元に開発された、宇宙戦に特化した可変MS。
詳細はオオツキガタを参照。
余談
前任のM1アストレイ同様、(OSの都合上)ガンダム顔なのにガンダムとは呼ばれない量産機な上、しかも複雑な可変機構を持ちながら普通に量産されているという、それまでのシリーズの常識を打ち破ったMS。
その変形方法はΖガンダムの大気圏内用飛行装備であるウェイブシューターそのままである。ウェイブシューター方式の変形はフライングアーマーを下面に覆えない構造であるため、剥き出しになる部位はシールドでカバーする形式をとった。また、Zの変形では何気に面倒なフロントアーマーの格納は行わず、腕部収納はフロントアーマーブロックを開いて再度折り畳む方式をとっている。
宇宙世紀では終ぞ本格的な量産ができなかったこの可変機構を普通に量産できたオーブの技術力に驚いたファンもいたのではなかろうか。
このように、後発だけあって元ネタの可変プロセスを洗練してはいるのだが、如何せんZタイプの変形は立体ではスケールが小型であるほどに強度不足の問題が発生するため、差し替えが基本となっている(これはこれでポージングとディスプレイが両立できるメリットもあるが)。
ちなみに、変形スタイルはZガンダム系列とほぼ同じであるため、模型誌では1/100スケールをスクラッチする際に1/100ガンダムアストレイのキットとMGのZプラス系キットをニコイチする手法がとられることもあった。
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