「どの道を選んだとしても、必ず悔やむ事だろう···」
概要
『仮面ライダーリバイス』第32話「失った居場所、女王のプライド」にて狩崎真澄が放ったセリフ。
ウィークエンドの拠点にて、アギレラの処遇を巡って揉めるさくらと太助。
さくらはアギレラを悪魔から解放して人間に戻したいと考えていたが、太助は幼少期から悪魔崇拝の教えを受けて育ったアギレラが、今更人間に戻っても普通に生きる事はできないと考えていた。
そんな両者を制するように、簡潔にして残酷な現実を突き付けるように、真澄はこう言い諭した。
その言葉には、過去に悪魔に魂を売り、一生かかっても償いきれない罪を背負った彼だからこその、えも言われぬ重みがあった。
この言葉を受けて、さくらは改めてアギレラを救う覚悟を決める。真澄もその覚悟に応え、ジョージに対フェーズ3用バイスタンプの作成を要請。
結果、アギレラは無事に悪魔と分離され、夏木花として新たな人生を歩むべくさくらの手を取った。
余談
仮面ライダーに限らず多くの作品に当てはまり、現実の問題にも通じるセリフ。
そして30分後の作品で、最悪な形で証明するとは誰も予想出来なかっただろう。
またこのセリフ以降の回で大二が正義に固執する事態に発展。カゲロウの消滅で善悪の均衡が崩れている事が示唆され、精神面で非常に危うい状態にある。
まるで「正解など無い」というこのセリフを、大二に対して嘲笑うように突きつける展開となっている。(特に35話、36話では赤石の思惑に振り回されてボロ雑巾も同然の状態にされている)
関連タグ・項目
正しさで裁き合うようなこの世界で:仮面ライダーリバイスOP「liveDevil」の一節。ある意味本質を突いている。
正義のためなら人間はどこまでも残酷になれるんだ:こちらも「正義」の概念に一石を投じたセリフ。
人造人間ハカイダー:『「秩序」の名の元に人々を苦しめる「正義」』に対して『貴様が正義なら、俺は……悪だ!』という台詞がある。「正義の反対はまた別の正義」という考え方もあるが、自分の事をあえて「悪」と定義する彼は正義の味方ではなく、「生きたいと願う者の味方」なのである。
バカは一人いれば賢者百人分の働きをするモノさ:こちらは『「正当性のない独善」を「正義」として振りかざす狼藉者』が存在する事実を示す論理であり、ある意味で上記の台詞群の始まり。
Cosmos_in_the_Lostbelt:自分達の世界を取り戻す為、先がないと判断され歴史から切り捨てられた世界(例えば始皇帝が本当に不老不死になった挙句機械化、衛生軌道上から一国に統一された地球全土を監視し、少しでも儒=知恵が生まれたら即パーツパージで滅殺という、平和ではあるが発展もないような詰んだ世界)を次々滅ぼしていくシリーズ最大にして最も過酷な戦い。正義も大義もあるにはあるが、それを『正解』と言うのが憚られるほどユーザーの精神をゴリゴリに削っている作品。