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センシティブな作品

『英霊』じゃねえ。俺は『神霊』だ!!ハハハハハ!

プロフィール

真名カイニス
クラスランサー
性別
身長174cm
体重59kg
出典ギリシャ神話
地域欧州
属性中立・悪・地
好きなもの鳥(生きている方)、甘味
嫌いなもの海、神
設定担当桜井光
ILLUSTAzusa
CV小松未可子

概要

Fate/Grand Order』第二部、『Cosmos in the Lostbelt』に登場するランサーサーヴァント

事前告知CMおよび第二部OPムービーにて登場し、後にキリシュタリア・ヴォーダイムが従える3騎の神霊サーヴァントの1騎として登場。

キリシュタリアに後述の能力を買われ、各異聞帯に視察や伝達のための特使として派遣されている。

第5章後編『星間都市山脈オリュンポス』開始と同時にプレイアブルキャラクターとして実装。PU以外では当該シナリオクリア後よりストーリーガチャから排出されるスト限枠となる。

2021年晩夏のイベント『カルデア・サマーアドベンチャー!』では水着サーヴァントに抜擢され、ライダーにクラスチェンジする。

詳細はカイニス(水着)を参照。

真名

センシティブな作品

カイニス、後の名はカイネウス。ギリシア神話における猛々しきアルゴナウタイが一員、海に愛され穢された者、無双の力を以て神と傲った僭主。

型月恒例の女体化サーヴァント……というわけではない

元々はカイニスという名の女性。原典において「絶世の美女だったカイニスはポセイドン乱暴され女であることを憎悪し、ポセイドンに見返りとして無敵の男性の肉体を要求、英雄カイネウスとなった」逸話を持つ。

つまり、原典において二つの性別を持つ公式女体化男体化英雄ということである。

その後はラピテース族の王となり、ケンタウロス族と幾度となく戦った。

しかし次第にその神族にさえ通用する己の実力に驕るようになって行き、神々に対して冒涜を繰り返すようになる。果てには自ら町の広場に突き立てた槍を新たな神として神々の列に加えるよう人々に命じたという。

この行為は神々の反発を招き、最後はその思想と行いを危険視したゼウスの元、彼に誘導されたケンタウロス達の手によって無残な最期を迎えたとされる。

本来、史実のカイニスは、不死の力を授かったとしか伝えられておらず、自称するほどの神性を獲得していたわけではない。

しかしサーヴァントとして召喚されるに当たり、後述したスキルや宝具の特性が合わさった結果、擬似的な神格を獲得し、神霊と同等の存在として現界を果たしている。

更にこの時、カイニスはポセイドンの三叉槍(トライデント)そのものまで武器として持ち込んでおり、第三衣装になった際にはそのことを自慢している(無論、逸話や経緯を考えれば、やや品のない誇り方ではあるのだが)。

人物

一人称は「オレ」

外見は褐色の肌をもつ女性。豪快な言動の超自信家にして、筋金入りの利己主義者。己を「英霊」ではなく「神霊」であると豪語している。

天上の神々から動けぬ弱者まで、誰に対しても粋がった態度と暴を向ける事を絶やさない粗暴かつ高圧的な振る舞いが目立ち、ナポレオンからは"破壊衝動の塊"とも評された。

一方、キリシュタリアはそれを"絶対無二の誇りから来るもの"と評価している。また、正々堂々勝利した者の誓いを、神々の様にその場の都合で撤回したりもしないとされる。

カイニス自身、他人に従う事に苛立ちを感じながらも、キリシュタリアの器量もあって素直に指示を聞き、性に合わない任務をこなしていた。

本人はある出来事から、自身が悪党・暴君・愚者の類であることを自覚しているものの、振る舞いを改めてそれ以上の存在になることはできないとも理解させられており、あくまでも粗暴な悪としての己を貫き続けている。

このため、ポセイドンから巻き上げたものを自慢したり、敵を圧倒するのは好きだが窮地を楽しむ趣味はないと言い切るなど、少々在り方がチンピラくさい。

生前の出来事もあってか、オフェリアの様な男に傅く事を良しとする女性には当たりが強く、視認されることも喋りかけられることすらも嫌悪していた。

一方でカドックの様に敵意を敵意で返せる反骨心の強い者や、己のエゴに正直な者はそこまで嫌いではない模様。

生前に女でなくなったこと・男性となったことに強いこだわりを抱いているため、再び女性扱いされることは極大の地雷となる。

それは召喚時にカイネウスではなく、カイニスを真名として呼ばれたことにも、若干の不満を口にするほど。

イアソンをはじめとしたアルゴノーツメンバーはカイニスの意思を尊重して「男性」として扱っており、彼を英霊として召喚したカルデア陣営やキリシュタリアも同様のスタンスをとっている。

このあたりの事情もあってか、『FGO』で毎年行われているバレンタインイベントにおいても「男性」の括りになっている。その代わり、こちらからチョコを贈るとお返しとして手作りの「あるもの」をくれる。

しかしさすがに、日常的にカイニスと呼ばれることには、そこまで抵抗を示さない模様。

また、カイネウスではなくカイニスとしての召喚だったためか、本人も気づかないうちに女性時代の口調が漏れることもある(絆4ボイスで確認できる)。

絆5ボイスで指摘されると「もう一回言ってみろ、口開く前に首をハネてやる」と静かに言い放つが、女扱いされたのではなく、急に様子が変わった事を心配している事を悟ると「女だったときの自分がまだ残ってるんだろ」と語っている。

能力

武装は右手の槍と左手の盾。ランサークラスの優れた身体能力を主として戦い、海の権能による水流攻撃もぶっ放す。

マシュによると魔術を得意とする霊基には見えなかったらしく、事実魔力のステータス以外が平均以上の単純明快なインファイター。片手で軽々と(痛みはやせ我慢しつつも)ナポレオンの砲弾を受け止めたりもしている。

ステータス

マスター筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
藤丸立香AB+ADBC

保有スキル

対魔力(C)魔術への耐性。二節以下の詠唱による魔術は無効化できるが、大魔術・儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
怪力(B+) 魔物、魔獣のみが持つとされる攻撃特性。使用することで一時的に筋力を増幅させる。一定時間筋力のランクが一つ上がり、持続時間はランクによる。
狂化(EX)暴虐の英雄であるカイニスは、今回の現界にあたって特殊な狂化を有している。普段は十二分な理性を有しているが、怒りの蓄積が一定を超えてしまえば、一切の意思疎通を不可能とする槍の暴風となってしまう。マスターさえ殺害しかねないどころか、積極的にマスターを殺害して現界を終了させようとする傾向にある。
略奪の鉾(B)詳細不明。カイニスは「かつて広場に槍を突き立て、その槍をシンボルとして自身を崇めるよう主張した」逸話があり、ランサークラスになった所以と思われる。
海神の神核(B) 英霊であるカイニスは神核を本来持たないが、海神ポセイドンはその霊基に特別な恩寵を与えた。稀有な特例として、サーヴァントとして召喚されるカイニスは疑似的な神核を有し、英霊ではなく神霊サーヴァントとしての霊格を有する。それにより得た"海を渡る権能"によって各異聞帯を渡る力を持つ。
海神の偏愛(A)不死性をともなう絶対防御にして概念防御。本来は常時発動型の宝具だが、本作ではスキルとして表現されている。それ故、ポセイドンに関係する力を持つ物体を持っていれば、その万能の守りを無効化することが可能。

上記にある通り、サーヴァントでありながら『神霊』という異例的な存在であり、使用するとただでは済まない等制限があるとはいえサーヴァントでありながら権能を所持している。権能ということは、それは『天地乖離す開闢の星』と同等の宝具を所持していることを意味する。

本来、元が神霊級であろうとサーヴァントとして召喚されるには英霊レベルに弱体化または英霊としての側面として現界する(例えば、神格化されているヘラクレス等も英霊基準に収まるように劣化しており、権能も当然持っていない)。

そのため、カイニスが言う「他のサーヴァントと格が違う」というのは間違いではない。

分かりやすく例えるなら、所謂レベル制限が50~80の大会に、カイニスは自分だけ90~100レベルで参加できるようなもの。

ただし、どんな存在にもピンキリというものはある為、たとえ神霊でも元々戦闘力がない者(スペックが低い)は弱いだろうし、神霊でなくても戦闘力が高い者(スペックが高い)ならやり合える可能性は十分ある。

要はサーヴァントという存在としての格はあのギルガメッシュ、ヘラクレス、カルナより1つ上の次元だが、強さは別といったところ。

宝具

飛翔せよ、わが金色の大翼(ラピタイ・カイネウス)

  • ランク:A
  • 種別:対軍宝具
  • レンジ:1~50
  • 最大捕捉:100人

「承った、マスター!」

「見てるかポセイドン!誰も、彼も、オレの高さには届かねえ。羽ばたくぜ!『飛翔せよ、わが金色の大翼(ラピタイ・カイネウス)』ッ!!」

「カイニスが参る!」

「オレは自由だ!海も、大地も、オレを繋ぎ止めることはできぬ!見るがいい、『飛翔せよ、わが金色の大翼(ラピタイ・カイネウス)』ッ!!」

己が存在そのものを宝具として昇華させた奥義。

“黄金の翼を持つ鳥”への変身を果たし、飛翔しながら突撃することで敵陣にダメージを与え、その傲慢にして純粋な果てなき上昇志向を比喩するかの如く、天高くへと羽ばたいてゆく。

詳細は該当記事を参照。

海神の偏愛(ネプチューン・ブレッシング)

  • ランク:A
  • 種別:不明
  • レンジ:不明
  • 最大補足:不明

スキル欄参照。

防御面での加護と祝福。イアソン曰く、生前はここまで桁違いな性能ではなかったとか。霊器再臨により、黄金の鎧として具現化される。海神の三叉矛もこれに含まれるようだが、詳細は不明。

海神の三叉矛(ポセイドン・トライデント)

  • ランク:不明
  • 種別:不明
  • レンジ:不明
  • 最大補足:不明

第3再臨でカイニスが手にしている神造兵装。本人曰く、海神の偏愛とは別に、攻撃面での加護と祝福が具現化したもの。これも一種の宝具だとされる。海の権能全てを行使することが可能らしいが、多用すればカイニスの神核が耐えきれず消滅しかねないとのこと。また、契約しているマスターもただでは済まない。

海の神、荒れ狂う大海嘯(ポセイドン・メイルシュトローム)

  • ランク:EX
  • 種別:対城/対海宝具
  • レンジ:1~70
  • 最大捕捉:600人

地上であろうと空中であろうと区別なく、超質量の大海流によって対象を粉砕する。

ただでさえ強力な攻撃系宝具だが、水上や水中、大量の水が近くに存在するシチュエーションであれば、攻撃威力が更に増加する。

海神ポセイドンが有する大海の権能のごく一部を限定再現したものであり、本来は対国宝具、或いはそれ以上の超大な効果範囲を有していると目される。

本作では基本的に使用されない。

関連人物

生前

ポセイドン

彼(彼女)を愛し穢した、すべての元凶。皮肉にも宝具はその力によるものであった。その名が出るだけで全てをかなぐり捨てて即座に激昂するほどのトラウマとして刻まれている。

イアソン

アルゴー船に乗っていたことがあり、彼の事は臆病者と蔑んでいる。

実力も大いに突き放しているが、敵対する事になった場合、全てを暴力と威勢で解決せんとするカイニスにとってはやや相性が悪い相手。

一方、内心では不肖不肖ながらも認めていた所もあり、イアソンもカイニスを尊重して男性として扱っている。

Fate/Grand Order

キリシュタリア・ヴォーダイム

クリプター陣営のマスター。

自らを一騎討ちで下した彼の抱く「願い」に興味を抱いて契約を交わし、強い信頼関係を築く。

オリュンポスでの決戦では彼の隣で戦い抜き、その結末を見届けた後も敢えて独りカルデアに挑んだ。

ファンアートではノリがよくはっちゃけるキリシュタリアに、粗暴だが感性は常識的なカイニスが振り回されるのがお約束になっている。

異聞帯のディオスクロイ

自らと同じくキリシュタリアに仕えるサーヴァントのうちの一騎である。同僚といえども、関係はあまり良いものとはいえない。

ゴルドルフ・ムジーク

彼に助けられカルデアに味方することになる。カルデアに召喚されたカイニスもその際の影響があるのかバレンタインではクロワッサンを作ってくれる。

藤丸立香

カルデア陣営のマスター。オリュンポスでは取引を行い途中まで協力する。

敵味方という関係性を抜きにすれば、特に嫌ってはいない模様。

オリュンポスクリア後に召喚すると、そこでの記憶を保持したセリフに変わっており、あたかも彼というサーヴァントをキリシュタリアから託されたようでもある。

絆を深めると、悪態をつきながらも明確に「身内」認定している。

宮本武蔵

オリュンポスで共演した女性剣士。

「お喋りで能天気でふざけた奴」「ろくでなし」と称しながらも「気が合う」「いっぱしの英霊」と認めている。

もっともこのあたりはカイニスの自己申告の範疇であり、実際には「自分の敗北の可能性すら、高揚感に変える戦闘狂」という嗜好には、ついていけず若干引いている。

レオナルド・ダ・ヴィンチ(術)

自在に男にも女にもなれ、それを喜ぶダ・ヴィンチの価値観にはやや引き気味。

モードレッド

彼女と二人でカルデア不良組を結託している。実装前から「相性がいいか、反発するのでは」と言われていたが、結果前者だった模様。

坂田金時

どこか育ちの良さというか教養が見え隠れする彼は、カルデア不良組には入れない模様。

マルタ

委員長気質な彼女からは目の敵にされているらしく、カイニスの方もあまり強く出られない為、彼女を見つけるや否やすぐに逃げ出そうとしている。

両儀式

同じく型月世界の多重人格者。共に男性口調であるというのも共通だが、式の場合は女性人格が死んだ男性人格を真似ているのに対し、カイニスの場合は男性人格そのままである。

「両儀式」水着獅子王アストルフォ(剣)

ウサ耳つながりのサーヴァントたち。もっとも彼女らと異なり、カイニスの耳は生身であるのだが。

マンドリカルド

王なら王らしくしろとシミュレーターに強引に連れ出している。

なお彼とは「生前粗暴な王だったが、英霊になってからはそれを愚かだったと認識している」という共通点がある。

それを改めた結果自己評価が低くなったマンドリカルドと暴君であることを変えられないと認識しているカイニスとでは真逆だが。

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